10年以上やめられなかった過食症嘔吐をやめられた方法。
私がはじめて口に手を突っ込んだのは、中学1年の時。
魚の骨が喉に刺さり、父がこの方法を教えてくれたのでした。
そして、始まりは中学2年の夏。
クラス替えで、上手く馴染めなかった私は、男子からの冷やかしの言葉をいちいち気にするようになります。
当時の流行から、名前の後にピーヤとつけられ、訳は丁寧語でキモいってこと笑、と、うすら笑われて、酷く傷ついた日がありました。
それは何日も続き、話したことのない他のクラスの男子にまで伝わっていました。
人の目を気にしすぎて、学校に行きたくなくなっていました。
親は休みを許さないタイプで、加えて毎晩父のギャンブル依存が原因で喧嘩していました。
早く離婚して欲しい。中学生ながらに七夕に描いた覚えがあります。
私は祖母の作るご飯が大好きでした。
とある日の晩、夕食をお腹いっぱい食べた後、なぜかふと、父から教えてもらった時のことを思い出し、洗面所で口に手を突っ込んでみたのです。
すると食べたものが、出てきて、食べたはずなのに栄養が足りなくなりクラクラしながら、倒れるように眠りました。夢では食べ物を食べる夢を見ました。
朝起きると、腕が細くなり、触ると前より骨が感じられるのです。
食べても出せば。出さなければまた見た目をバカにされ、冷やかされる。
いつのまにかやめられなくなっていました。
何度もやめないと。と思いいろんな方法を試しましたが、結局26歳までやめられませんでした。
13年続いたのでした。
もうあの男子もいないのに。
どうやって、やめられたのか。
それは、〔食べないようにする〕のではなく、〔意識して食べるようにする〕でした。
具体的に解説しますと、
まず、〔食べないようにする〕は意識的に食べたい欲を制御するので、それだけでストレスになるのです。
ストレスは必ず反動となって襲ってくるので、結局また食べて、吐いての繰り返しになります。
そうではなく、〔意識して食べる〕は、食べたい欲を抑えつけません。
おしゃれなお盆やお皿を用意して、
健康的なご飯、おかず、汁物、お水、副菜、など、写真映えするように用意し、写真に記録しInstagramでアップし、食べます。
注意するのは、ダイエット食ではないことです。鶏胸肉や野菜だけなどのダイエットを意識したものではダメです。
普通の家庭的な料理を投稿することです。
私の場合は、ひじきごはんや、肉じゃが、鯖の味噌煮、具沢山味噌汁、黒豆、おひたしなどなど、少しレシピを載せられるようなメニューにしていました。
するとお腹はいっぱいなのに、罪悪感がいつもより少ないのです。
そう。健康的な量、バランス、映えるように色とりどりに自分が用意したものだから。
これは吐かなくても体に悪いものはとってないから大丈夫と留まることができます。
そして一晩、吐かないで寝てみれるのです。
すると不思議、体重も見た目も全然変化していないのに気付きます。
あんなにお腹いっぱい食べたのに。
吐かないと怖くて寝られなかったのに、気がつくと吐かないで寝てもなにも怖くなくなりました。
吐くことすらもったいない。と思えるようになったのです。
これを機にいつのまにかやめられていました。
13年間吐き続けた為、歯もボロボロで、大事な成長期も栄養不足な状態でした。
かなり後悔しています。
でも、本当にやめられて良かったです。
今は毎日が楽しいです。
もし今、過食症嘔吐で悩んでいる方がいましたら、ご参考までに。
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