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夫の検査結果を聞いて#2 医者の頭の中と患者の頭の中

今日は、夫の検査結果を聞く日。今日が最終判断の日となります。

なので、半日仕事を休んで夫に付き添い、大学病院に行ってきました。
結果は、転移などはなく、今後は経過観察をしていきましょう、ということでした。まずは、一安心です。


夫の病気がわかってから、今まで

3月下旬に、それまでの検査結果から、濾胞性リンパ腫という、悪性リンパ腫のひとつではあるのですが、悪性度は低く、治療の必要がないものと説明されていました。

ただ、PET検査ではわからない、胃、大腸、脊髄をそれぞれ検査して確認してみましょうと、4月に骨髄穿刺の検査、大腸カメラ、胃カメラを行っていたので、今日は、その検査結果の説明の日でした。

結果は、骨髄、胃、大腸は異常はなく、今後は3~6か月ごとに検査で経過観察を行っていきましょうというお話でした。

これで、私も安心できたのですが、夫はやっぱりいろいろ心配だったようで、ここから夫の質問タイムとなります。

夫「どんな検査をしていくのですか?」
先生「3か月ごとに採血をして腫瘍マーカーを確認したり、CT検査をしていきましょう。大学病院まで来なくても大丈夫ですので、近くの総合病院に受診していくようにしてください。」

夫「ネットで調べてみると、あとから悪くなる人もいるようですが、そういう時はどうなるのですか?
先生「放射線治療とか抗がん剤治療と言うこともありますが、今は必要ありません、というか、今はしてはいけないです。」

ここで、私も口をはさみました。
私「悪くなる時は、どのような症状が考えられますか?」
先生「うーん、症状はないというか、定期的に検査をしていくので、腫瘍マーカーが上がったりするとわかる可能性が高いですね。」

まぁ、今は治療の必要もないし、注意することもない。
定期的な検査でフォローしていけば大丈夫ってことかな。

ちなみに、余談ですが・・・。
先月診察券等すべて忘れて病院に来た夫は、「今日はちゃんと診察券もマイナンバーも持ってきたよ」と得意げに言っておりました(笑)

夫はどのように理解したのか

帰りの車で、夫が私にきくのです。

夫「しようマーカーって何?」
私「腫瘍マーカーっていうのはね、癌によっていろんな種類のマーカー、検査項目みたいなのがあるんだけれどね・・・」

って説明をしていたら、「あっ、しゅよう(腫瘍)マーカーか? 先生が言っていることがわからなくて、しようマーカーってなんだろうって思ったんだよね」だって(笑)。

でもね、これって、先生にしたら腫瘍マーカーくらい知っているでしょ?の前提で話をしているんです。もちろん、看護師である私もですが・・・。

でも、医学の知識が乏しい人には、違って聞こえるってこと。

つまり、同じ空間で会話をしていても、医者の頭の中と患者の頭の中は違うってことです。それほど、患者にわかるように説明をすることって難しいんですよね。そして、患者も、わからなくても聞けない人が多い。

なんだか、課題を突き付けられた気分です。

同じ土俵に立ってない人がわかりあうには

先日、読んだ記事にすごく考えさせられました。

コメントを書かせてもらったのですが、そのお返事の中で

プロの方は、「素人が何を知らないかがわからない」
(なので)知ってる前提で話されたりする。

これ、本質をついているなぁって思ったし、夫の言葉を聞いても思いました。とくに、医師は患者に寄り添える人が少ない印象があります。もちろん中には親身になってくれる医師もいましたが。

もっと、医療者は、患者がどこまで理解をしているのかを知ろうとすることが必要だし、患者にはどこまで理解をしてもらいたいのかを考えて、説明と確認を繰り返す必要があるなぁと感じます。

ただ、現場はマンパワー的には厳しい現実もあり、患者の理解力の面で難しい場面も増えてきているのも事実。

なので、患者自身も常に受け身ではなく、自ら知る努力も必要だと思っています。

要は、お互いに努力が必要ってことなんでしょうね。

まずは、自分から、出来ることをやっていこう。
相手の理解度に合わせてきちんと説明する、その人にとって必要なことを説明できる人間でありたいと思う。


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