見出し画像

日本人の魂、お米

昨年末、夫が二つ目の学位を取得した。彼の卒業論文のテーマは日本の米市場だった。

彼が「日本の米カルテルを論文テーマにしたい」と言ってきた時には、メキシコのドラッグカルテルの印象が強く、カルテル!?言い方!!と思ったが、Cartel(カルテル)は「複数の企業が、互いの競争を避けて、利益増大を図るための協定を結ぶこと」を指す経済用語だ。

日本人の私はあまり考えたことが無かったが、日本の農業はJA(農業協同組合)が掌握している、と言っていいだろう。

卒論の発表前に夫は「日本人にとってのお米の意味」を説明しないといけなかったそうだ。
アメリカ人の夫は私が日本スーパーで真剣にお米を選んでいたことを奇異な目で見ていたのかもしれない。
私に出会うまでお米にブランドがあることを知らなかったと言っていた。

ちなみにいつも家で食べているのはカリフォルニア米(カリフォルニア産の日本米)、最近は珍しく安売りになっていたゆめぴりかを食べている。

私はやはり日本米が一番美味しいと思っているが、他の種類の美味しさも理解できる。
例えばインドカレーと食べるにはやっぱりジャスミンライスは美味しいし、メキシカン・レストランのチェーン、Chipotleはあのパクチー入りのお米が美味しい。

昨日の祖母の話にもあったが、近世の日本人にはお米が食べられなかった時期というのが度々あった。
戦時中、戦後、そして93年の米騒動。
「細長いお米を食べないといけなかったのよ」と度々母に言われたものだ。
一種のトラウマ体験だったのかもしれない。

その経験が日本人のお米に対する執着心を育てたのかもしれない。
これに対して、米離れするべきとか言うつもりは全くない。
前述の通り、私もお米が大好きだ。

「少年よ、大志を抱け」で有名なクラーク博士はパン食を学生たちに勧めて顰蹙を買った、といったエピソードも聞いたことがある。
この話、続きが面白くて、博士は日本のカレーライスは好きだったので隔日でパンの日とカレーの日があったという。
ここまで来ると、カレー多過ぎないか?と思うが…

結びが難しいので、お米を使った美味しいレシピの動画を貼ってお仕舞にする。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?