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仕事への考え方・向きあい方

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#64 他人にはあなたの居場所はつくれない

 ときどき「自分の居場所がなくて辛い」という方がいます。  居場所や、職場での居場所のつくり方について、まとめてみました。 ”居場所”とは ”居場所”には、2種類あります。 「あなたがあなたらしく居られる、心が安らぐ場所」と「自分が必要とされていると感じられたり、人から期待され、その期待に応えられる場所」です。 どちらも共通して言えるのは、”居場所”はあなたにとって居心地の良い場所でなければ、”居場所”にはならないということです。  この2種類が、ひとつに纏まっている

#63 雑談のちから

 たとえ仕事だけの関係性だとしても、業務以外のことを話さないのは、堅苦しい感じがありますし、チームワークがとりにくい状況になりがちです。そんなとき、雑談は潤滑油となって関係をスムーズにしてくれます。  私の体験をもとに雑談について、まとめました。 私の人間関係のクセ 私は、研修など、そのときだけの関わりの場合はそうでもありませんが、学生ならクラスメイト、職場なら同僚といった、長期間関わっていく関係性のとき、馴染むのに時間がかかります。  特に同僚に関しては、経験を積んで

#60 「無敵」と思いがちな卒後3〜5年目はお局の予備軍である

 年長者で自己主張が強かったり、年少者に辛くあたったり、仕事をしなかったりする人をお局といいます。  1、2年目のころは、厄介なお局をみて「自分は絶対あんな先輩にならない」と心に誓う方は少なくありません。  それなのに、いつの間にか周りからやりにくい人、怖い人になっていて、年齢自体は若いのに、言動はお局のそれと同じだったりします。  特に、その兆候が現れやすい、卒後3〜5年目のスタッフについて、まとめてみました。  *ここでいう、卒後3〜5年目のスタッフとは、複数の部署

#58 見切りをつけるなら辞める、留まるなら覚悟を決める

「やっていられない、辞めたい」「こんな職場クソだ」と言いながら、なんだかんだ続けているあなた。今すぐその考えを捨てましょう!  日々、忙しい業務に追われ、厄介な患者さんの相手をし、感情的になりやすい同僚たちに囲まれ、愚痴を言いたい気持ちはものすごく理解できますし、愚痴を言うことで多少気持ちが晴れることも、経験的に知っています。  でも、愚痴を言って気が晴れても、所詮は一時的なもの。なんら根本解決には至っていません。  愚痴を言うだけではなく、その先に進む方法を、まとめてみ

#57 「どうありたいか」問いかけ行動する

 あなたは職場で、どんな人、どんな看護師でありたいと思って働いていますか。  私は、「一緒に働いて負担にならない人」「また一緒に働きたいと思われる人」でありたいと思っています。  あっさりしていますが、この中には色々な要素が含まれています。  まず、「一緒に働いて負担にならない」ということは、信頼して仕事を任せられるということです。自身で判断ができ、ひと通りの仕事を行うためには、それなりの知識や経験が必要になります。  患者さんからの信頼も、仕事ができてこそ得られるもので

#55 憂鬱を乗り越えて報告をしよう

 インシデントやトラブルが起きたとき、報告ちゃんとしていますか?  自分が当事者の場合よりも、発見者の場合の方が報告しにくいですよね。特に当事者が先輩だったりすると尚更です。  こういう出来事があったという報告をしたつもりが、当事者からチクった(告げ口した)と言われてしまうことも珍しくはありません。  何かが起こったとき、怒られないようにとか、めんどくさいことになりたくないからとか、レポートを書きたくないからなど、いろいろな理由で隠そうとすることがあります。  正直、全て

#52 あなたの苦手な業務は、得意な誰かがフォローしてくれている

 どの職業も同じだと思うのですが、看護師も、いろんな業務があります。医療行為、コミュニケーション、記録…。その中もいろいろ細分化されていますよね。どれも看護師として大切な仕事ですが、どうしても力の入れ具合に差が出てきます。  例えば、救命処置に関しては誰もが認める「出来たらかっこいいし、一目置かれる」華やかな(語弊はありますが)業務です。  患者さんの急変時、慣れていないと、するべきことがスコーンと抜けて、頭が真っ白になってしまい、焦ってしまいます。そんなとき、テキパキと対

#51 看護の職場に優劣をつけるのは無意味だと気づきましょう

 ときどき「病院で働いてるから、病院以外の看護師より上」と、お門違いのマウンティングをしている看護師がいます。  看護師の施設による優劣をつけることの無意味さについて、まとめてみました。 看護師の働く場所 看護師として働く職場はたくさんあります。例えば、現場で働くと言っても、病院・介護施設・クリニック、訪問など様々です。  救命や治療が優先されるのか、日々をどのように過ごしていくのか、最期をどう迎え見送るのか…など、求められることは異なります。  ですから、急性期病院で

#46 馬鹿にしあわないで話し合いを

 時々、あからさまに相手を馬鹿にした言動をとる人がいますよね。  今回は、異職種、特に看護師・看護助手・介護士の関係性でよく起こる馬鹿にする、見下すということについて、まとめました。 1.人を馬鹿にするということ 馬鹿にする人、される人、客観的に見たら大して変わらないというか、それぞれ、いいところも悪いところもあるというだけのように見えます。その人は、人を落として自分をあげたくてしているようです。でも、側から見ていると、その行為自体がその人自身を下げてしまっていますよね。

#44 共有できる価値観をもとう

 自分の価値観が譲れなくて、いつの間にか相手にそれを強要してしまったり、強要されて辛い思いをしたり…。そんな経験ひとつやふたつはあるのではないでしょうか。  価値観について、まとめてみました。 逃れられない価値観のズレ プライベートの人間関係は自分と価値観がある人もしくは、目指す価値観の人を選んで、交流することができます。  たとえ、友人に価値観を押し付けられても、無条件に聞き入れる必要はなく、言い返したり、距離を置くなど、あなた自身で選んで対応することができます。  

#40 急変対応後の反省と次への活かし方

 急変対応の後、ずっと落ち込んでいる方がいますが、それを終業後まで引きずってしまう方がいます。  急変対応後の考え方、次への活かし方について、まとめました。  *一般病棟向けの内容になています。 1.急変後の反省 急変した患者さんの対応が一段落すると、なんとなく自然と反省会になっていきます。特に、一般病棟の場合、急変の機会は多くはないので、遭遇したときに、動けない自分が情けなく感じることも多くあります。  「もっとスムーズに挿管の介助ができればよかった」「もっと、スム

#39 コツコツ続けて習慣化し、できること・自信・信用をためていこう

 仕事を習得するためにはある程度時間がかかります。初めはできないことも多いので、怒られることも多く感じてしまうでしょう。  それでも、できることを増やして自信をもち、周りからも信頼される方法について、まとめました。 1.できること見つけよう 今の時点で、あなたができることを探してましょう。立派なことではなくていいんです。「誰にでもできるし、やったほうがいいけど、みんなはやっていないこと」をひとつ見つけて、それを毎回やっていきましょう。  例えば、「受け持ち患者さんの周辺環

#38 恩を返す相手は、必ずしもその人とは限らない

 その方のおかげで、今のあなたがあると感じられるような、感謝している方いますか?  辛いときに声をかけてくれた先輩、いつも励まし合った同期、家族や恋人などが思い浮かんだかも知れませんね。  私の考える感謝のしかたについて、まとめてみました。 1.あなたを支えた人 辛かったときあなたを支えてくれたのは誰ですか。辛いときに声をかけてくれた先輩、いつも励まし合った同期、家族や恋人などが思い浮かんだかも知れません。  辛い時は、自己嫌悪に陥りやすいですし、周囲みんなが敵のように

#37 仕返しをする相手を間違えないで

 「倍返し」のブームに乗るわけではないですが、あなたには、やり返したい相手がいますか?   新人時代の怖い先輩、理不尽な上司…。頭に誰かを思い浮かべた方も少なくないでしょう。 1.現場で起こっている悲惨な現象 当時は、辛くて悔しくて、「あんな人に絶対なるまい!!!」と毎日誓っていたはずなのに、気づいたら後輩たちから、同じように思われていた…ということありませんか。あなたがそうでなくても、周囲にひとりはいるのではないでしょうか。  新人時代に受けた教育や指導が、あなたの後輩