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#113 義務教育の共通性とは

皆さんこんにちは。
サッカー、旅行、読書、Voicy好きのコウチャンマンです。
今回も記事に辿り着いていただき、ありがとうございます。
日々の気付きから、私の学校現場での経験や教育行政という立場から学校を見てきた経験を皆さんのお役に立てたらと思い、記事にしております。

最近感じていることは、徐々に記事を読んでくれている人が増えてきたことです。
私としては非常に嬉しく感じていると同時に、皆さんに非常に感謝しております。
今回も記事にたどり着いていただきありがとうございます。
また、しっかりとした内容にしていかないといけないとも感じています。

今回は、昨年末に出された中央教育審議会の初等中等教育分科会 義務教育の在り方ワーキンググループの中間まとめからの記事です。
中間まとめなので、これから変更していくこともありますが、方向性は変わらないでしょう。

今回取り上げるキーワードは

公教育として必要な共通性

特に説明はなかったのですが、誰にとってもどの場所にいたとしても全ての子供に共通して担保されているものと解釈しました。
色々と考えてみたのですが、1つしか浮かびませんでした。

「学ぶ機会」

一昔前であれば、「指導内容」「教育を受ける時間」「教育施設」というものもあると思うのですが、今は「学ぶ機会」に集約されるのかと。
この中間まとめにもありましたが、日本型学校教育の弱みとして「正解主義的」「教師主導的」「予定調和的」というものが挙げられています。
子供が主体的に学ぶことができるように、子供を主語にした学校教育を実現させることです。
その上で、義務教育の目的を考えてみましょう。

法的に捉えると、義務教育の目的は教育基本法第5条にあるのは2つ。
①一人一人の児童生徒の有する能力を伸ばしつつ社会で自立的に生きる基礎を培うこと
②国家及び社会の形成者として必要な基本的な資質を養うこと

これに違和感を感じますか?
子供を主語にした学校教育を実現させると言いつつも、上の目的は社会からの要請という面があると思いませんか?
社会に必要な人材を輩出してもらいたいというイメージがします。
もちろん文章としては子供が主語のようになっていますが、子どもの興味・関心から教育をしていくという雰囲気は全く感じません。
教育基本法が改正されたのは平成18年、今から17年前です。
それでも、時代の変化はすさまじいもので、少しずつ時代にそぐわないものになってきたように感じます。
この辺も政治家の方々には感じていただき、考えていただきたいものです。

「正解主義的」と言われる所以は、入試や定期考査のようなもので学習評価をしてきたことにあります。
つまり、数学の文章問題において「答えを求めなさい」と問われていたことにあります。
つまり、「正解は何?」ということです。
これを「正解主義的」にならないようにするにために、工夫をしてきたと思います。
それは、「解き方を説明してください」という発問です。
確かに、どう説明すれば伝わるのかということを考えるので良い発問でしょう。
でも、ここからの教育ではもう1歩踏み出す必要があります。
なぜなら、解き方という正解は何かということを子どもが考えてしまうからです。

では、どのように発問するのか・・・?
「この文章題は何を使って解きますか?また、それを使った理由を説明してください」
つまり、解き方の理由を聞くことがポイントです。
このように、視点を変えていかないとこれからの教育は発展していかないと思います。
これは、教員だけでなく、保護者や社会も変化しないといけません。

そうすれば、教師主導の授業ではなくなりますし、もちろん予定調和的な部分も少なくなるでしょう。
なぜなら、子供が何を使うのか分からない、何を答えるのか分からないので、授業設計が子供主導となるからです。

そして、表現する機会こそが全ての子供与えられなければならないことです。
方法を学ぶ機会は正直なくてもどうにかなります。
教科書、Youtube等学べるツールが今はたくさんあります。
でも、表現を学ぶ機会は、子どものうちはある程度設定する必要があります。
そして、自分で場所を選択し、発信できるようになったら大人になっても学び続けていけるはずです。
今の成人の平均学習時間は6分ですからね。

私も、自分自身で学んだことを発信する場としてnoteというものを見つけました。
今までの記事を読み返すと「なんだこれは!?笑」と思うものもたくさんあります。(この記事も含めてですよ)

学ぶ内容よりも機会を作り出すことが公教育の共通性ではないかと思います。
皆さんにとって、この記事が、学ぶ機会を作り出すことを学ぶきっかけとなっていたら嬉しいです。
教育は日本の未来への投資です。
30年後にならないと結果が出てこないので、分かりにくいですが、皆さんで頑張っていきましょう。

他にも入試制度や不登校、ICT活用について関連した内容も盛り込まれておりました。
多くの学びを言語化できるようにこれからも頑張っていきたいです。

最後まで読んでいただきありがとうございます。
皆さんにとって何か気づきがあれば嬉しいです。
それではまた次の記事で!

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