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消防団 勧誘の苦悩と落とし穴

2月から3月中旬。 各所で消防団勧誘が行われる季節である。 仕事や子育ての傍ら、今日も新入団員を探して東奔西走している事だろうが、実入は少ない事だろう。 この記事を見ているのがどの様な方かは分からないが、なぜ消防団が嫌われているか、何が嫌なのかを気づく一助となってくれれば幸いだ。

消防団勧誘は断られて当たり前



まず怒らないで読んで頂きたいのだが、現状、消防団勧誘は断られて当たり前である。 Googleの検索窓に「消防団」と打ち込んで出てくるサジェストを見てみれば良い。
報酬
操法大会
いらない
飲み会
などなど。
一時期はこれらに加え、コンパニオンや風俗、旅行などがあったため、いくらかましになったと言えよう。
とはいえ、肯定的な印象ではないのは理解いただけると思う。
まずもって、世間からの印象は最悪か、少なくとも悪いことは自覚すべきである。
「そんなことはない」とおっしゃる方もいるだろうが、それはあなたの地域の消防団が極めて健全かつ優良な組織運営を行っているか、あるいは現実が受け入れられないかである。優良な組織運営を行っており、地域内にそれが知られていれば、少なくとも勧誘に行って居留守をされるような事はないだろう。
一度冷静に自分の地域の消防団の活動を振り返ってみるべきだ。

なぜ消防団は嫌われている事に気づけないのか

それは消防団活動(の一部が)地域貢献に役立っていると、消防団自身が認識し、事実地域貢献になっており、一般的にその行いは善とされているからである。
そのため、「地域貢献の活動」が無意識のうちに一種の免罪符となってしまい、一般的に眉をひそめられるような行いを「地域のために活動しているのだからこれくらいは」といった理屈で肯定してしまっているからである。
以前の時代であれば、それも黙認されていたことであろうが、もうその時代はとうに過ぎ、「地域のヒーロー」としてより高いモラルが求められているのだ。
しかし、依然として消防団は地域貢献という、無意識の免罪符が効力を発揮しているため、自分たちは地域のために一生懸命頑張っているのに、なぜこんなに嫌われなくてはならないのか。と一般の住民とすれ違いが起きるのである。


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