アルプで働き始めたことと、 toBプロダクトデザインの魅力について
アルプ株式会社で新しく働き始めました。
デジタルプロダクトデザイナーのAです。
アルプでは、サブスクリプションビジネスの請求管理をはじめとする効率化・収益最大化プラットフォーム“Scalebase”を提供しています。
BtoBのプロダクトです。私がtoBのプロダクトのインハウスデザイナーになった前後の話をしたいと思います。
B向けプロダクトをつくりたかった
ずっとtoCのプロダクトデザインをしていたのですが、toB向けのデザインはほぼやったことがないので、挑戦でもあるし、成長できるのでないか、と単純に思ったのが始まりです。
toBのプロダクトデザインと聞いて、おそらく多くのUIデザイナーの方は難しそう、全然身近じゃないし、管理画面ばっかつくってんじゃないの?
みたいに思うのではないでしょうか。
実際、BtoBの領域に興味ある人は少ないようです。
少し前の情報ですが…現在は多少は変わってきているのかな?
私もそう思っていた時期もあります。
ですが、直接関わっていないだけ、もしくは身近なのに気づいていないだけかもしれません。
toBだって身近
Scalebaseは請求管理機能がありますが、
「請求」は身近です。
普段、スーパーやコンビニなどでお買い物されますよね?
その時、商品を手に入れるためにお金を払う、という行動をされると思いますが、細かく見てみれば、商品を手に入れたい→お店から代金を請求される→お金を払う
という流れになっています。
商品の受け渡しと請求と支払いが、ほぼ同時に行われるので気がつかないだけです。
このように少し目をこらして見てみるだけで、関係ないなと思っていたことが意外と関係あったりするものです。そう考えるとtoBだからいいやと、先入観だけで興味をなくすのはもったいないのではないでしょうか。
toBプロダクトは直接のユーザーじゃない?
toCプロダクトはデザイナー自身がユーザーになりえますが、toBだとそうはなかなかなりづらいとは思います。
ですがUIデザイナーやデジタルプロダクトデザイナーにとっては非常に興味深い状況なのです。なぜなら、みんな大好きユーザーヒアリングがめちゃくちゃ大事になるからです。
自身がユーザーになりえないのだから、実際に使うユーザーの方の意見は非常に貴重ですし、デザイナーの思い込みによるデザインの介入も起こりづらくなるわけです。
弊社では、ドメインエキスパートと呼んでいる特定領域の専門家が在籍しています。試作段階のデザインを彼らに触ってもらい、感想や意見、様々なフィードバックをもらいます。
彼らは関所ではないので、いつでも気軽に相談できます。
(この気軽さは素晴らしい社風だと、感じています。)
ある程度カタチになった段階で、実際にScalebaseを利用していただいているお客様に触っていただいて感想・ご意見をいただきます。これらを繰り返して、完成させていきます。良いものをつくることに真摯に向き合う一体感があります。
ちょっと話がそれますが、素早いプロトタイピングを可能にしているデザインシステムとコンポーネントが弊社にも用意してあります。
デザインシステムをつくることに携わったことはありますが、運用でシステムを使い倒すという経験はなかったので、結構感動しています。
手書きでデザインを考えるのと同じスピード感で、ほぼ実際の画面に近い形でモックが完成するんですから!
デザインが地味?面白みがない?
toCに比べるとtoBのプロダクトのほうが管理画面のような地味めなデザインが多いようには思います。
それはそうだと思います。デザインに求められる優先度がtoCとは異なることが多いでしょうから。利便性や一覧性、効率的に作業ができるかなどが優先度は高くなるでしょう。
だからといって見た目の魅力を捨てろということではないです。 機能美という言葉があるように、機能を研ぎ澄ました結果、美しいカタチになることはあるでしょう。
使い続けても使いやすく、美しいデザイン。
目指したいです。
私は今、新しい機能のデザインを担当しています。 (リリースしたらデザインの詳細を記事にしたいと思います)これがまた非常に面白い。
UIデザインの作業はパズルを解いているようだと、感じます。
お客様の状況やアクションを考えて、目的を達成するためのUIの組み合わせを試行錯誤する。
その工程がパズルを解いていくように感じるのです。ただ難しいのが、答えが用意されていない、ことです。難しいですがやりがいにもなります。
転職の際のポイント
デザインの話が続いてしまったので、転職について話を戻すと、
転職が決まる際のポイントは、これまでの経験上次のようなことです。
バリューに共感
提供サービスに魅力
中の人たちとの相性がいい
自分が提供できるものと、会社の求めるものがマッチ
タイミング
アルプのバリューは本当か?
アルプのバリューはどれも共感できるのですが、中でも「真摯さ」「オーバーコミュニケーション」を感じ、「ラストマンシップ」に惹かれました。
内容を読んでいいな、共感するなと思ったのですが、ひねくれた見方しちゃう人間なので、資料上の文章で良いこと言っているだけなんじゃないの?
と思ったので、本当かどうかを自分で確かめなければいけません。
確かめるといっても普通は難しいのですが、その点アルプでは「お試し入社」という制度があり、その名前の通りで、お試しに2〜3日程度一緒に社員と働き、転職者と企業のお互いの相性を探る事ができるようにしています。
私は2日間お試し入社をしました。会議に出席したり、ランチを一緒にしたり、コミュニケーションをとりながら雰囲気を味わいます。デザイン業務の主な内容は、とある画面の機能改善を考えて欲しい、というものでした。
これは、入社を判定するテストではありません。あくまで、これまでの自分のやり方やアウトプットの内容を見てもらうものです。
2日目の最後に、デザインのプレゼンをしました。
Zoomで発表、同時にSlackでワイワイという感じで、発表中のリアクションも多くいただきましたし、発表後の質疑応答でも盛り上がりました。
発表しやすい雰囲気と真摯に聞いてくれる社員の方々を見て、「真摯」「オーバーコミュニケーション」は本当だなと感じました。
ちなみに、お試し入社時の一時的な盛り上がりではなく、入社後の今も皆同じ雰囲気で接してくれています。
提供サービスの魅力
Scalebaseはそれ自体が何かのサブスクリプションサービスではなくて、サブスクリプションビジネスを行っている企業向けの請求管理をはじめとする効率化・収益最大化プラットフォームです。
サブスクリプションビジネスをツールとするならば、
ツールのためのツールです。
常々私は、多くの人が使い続けてもらえるプロダクトを作りたいと思ってデザイナーをしています。ツールのためのツールならば、間接的ですが多くのエンドユーザーを幸せにできるのではないかと思っています。
そして様々な改良や新規機能開発をスピード感もって行っていることも魅力でした。完成されたデジタルプロダクトがこの世にあるかどうかはわかりませんが、成長させる今の段階からデザインに関われそうだと思いました。
タイミング
私が入る前は会社にデザイナー1人でした。
部分的にパートナーのデザイナーに手伝っていただいていましたが、プロダクトの運用・新規開発、デザインシステムの構築、採用活動などなど1人でされていると聞いて、え、この内容ひとりでやってたの?と純粋に驚きました。
なんというか、これはもう自分が入ってお手伝いするしかないな〜と勝手に思いました。
サービスを大きく成長させる状況、それを開発する組織の状況、私が新しい職場で働こうとしているタイミングが重なりました。
今の状況は
上でも書きましたが、新規機能のためのデザインを行っています。
UIデザインに向き合っています。
他にも、デザインシステムの拡充や、今後の組織拡大に向けてのデザインの準備をやっていたりもします。まあ、スタートアップなのでやれることは無限にあります。
最後に
不定期になると思いますが、アルプのデザインについてや、UIデザインてこんなことやってます、のようなことを書いていきたいと思います。
もしこの記事を読んで、
B向けプロダクトのデザインをやってみたいな〜、
Scalebaseのデザインについて聞きたいな〜
第3、第4のデザイナーになりたい!
と思った方や、ちょっとでも興味が湧いた方は、
お気軽に声をかけてください!
なんだかまとまりのない文章で失礼しました。
それではまた。
Head photo by Svetlana Gumerova on Unsplash
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