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アイスランド🇮🇸旅行記⑥

身の危険を感じたオーロラバスツアー  
   

極寒の夜・・・車内が熱かった理由とは 

  

夕食を終えて
夜9時半にバスへ乗り込みました

12月なので
クリスマスツリーもキラキラ✨ 

池の向こう側に
停車しているバスに
乗りました
➡️一方通行の道路標識
・・・・・かな???

夜のバスツアーなので
車内の照明もトーンが暗く
落ち着いたムード

ふと隣に目をやると
通路をはさんですぐ横に
エリックとマリアが隣同士で座ってる♡ 

この旅で知り合い 
意気投合していた彼ら 

どうやら 
2人は両想いになれたみたい♡ 
ヽ(*´∀`)八(´∀`*)ノ   
 

エリックと
一緒に旅行している
彼の弟はバスの前の方の座席に   

マリアと 
一緒にアイスランドに来た
彼女の友人は
バスのかなり後ろの席に・・・ 

だいぶ離れて座っています 

どうやら
エリックとマリアを
2人にしてあげるために
わざと4人で座らなかった様子 

たった2日間のうちに
2人はすっかり
熱々のカップルになっていました♡

エリックはマリアに
キスしたいけど
周りを氣にして
キスできない様子

欧米人は挨拶代わりに
キスしたり
ハグしたりするけど 

好きな人に 
初めてキスするときは
やっぱり緊張するのね~

エリックの緊張感がつたわってきて

なんかわたしまで
ドキドキしちゃう➰😂  

なんでやねん・・・(笑)  
 
はい、わたしは窓の外を見てるからね

2人のことは
全然見てないから
どうぞどうぞ〰️ 

あら、窓ガラスに映ってた
Ψ( ̄∇ ̄)Ψ  



オーロラ観察地点に到着

夜の雪道を
1時間半ほど走ると
バスは山の麓に到着 

どうやらここで
オーロラ観察するみたい

バスが停車すると
運転手さんが
カメラのシャッタースピードやら
絞り値など
オーロラを撮影するための
説明をアナウンスしていました

わたしはいそいそと三脚を準備して
バスを降りてみると・・・

外はバスのライトを消すと
真っっっ暗 

暗さに目が慣れてくると
闇の中から
雪の積もった山が
すぐ近くにボワッと浮かんできて
ちょっとこわい感じがしました

この雪山に
歓迎されていますように
拒否されていませんように  
(。>д<)    
  

見上げると
星が・・・
雲のすき間から
かろうじて  
3個くらい見えました 
    
今のところオーロラはありません

ここでオーロラが出現するまで
少し待つようです
 


わたしを待っていた恐怖体験
 

わたしは三脚をセットし
カメラのテストを始めました

なにしろ
カメラデビューを果たしたばかりで
使い方にも慣れていなかったので

オーロラが現れたときに
慌てないように
早め早めの準備を(*^^*)

バスから20メートルほど離れた場所で
いつオーロラが現れてもいいように
三脚を立てたまま
待っていました

少しすると
風が吹き始めました

風はどんどん強くなってきました

風と一緒に
細かい氷の粒が
凄まじい勢いで
パラパラと飛んできます・・・  
  
 
顔に当たると 
結構イタイ・・・  
   
  
氷の粒が
カメラのレンズに当たれば 
傷になるかもしれないな・・・ 
  
  
そう警戒して
撮影の時以外は
レンズに蓋をはめておくことに(^^)  
  
  
かなり厳しい寒さでしたが
カメラの細かい操作は
素手で行います
(例のアイスクライミング用の
ボクシンググローブでは無理なので・・・)

何かカメラをいじる必要があると
そのたびに
分厚いグローブをいったんはずし
操作が終わったら
再びグローブをつける

そんなことをしているうちに
グローブをはずしたタイミングで
ものすごい突風が吹いてきて 

あっという間に
片方のグローブは飛ばされて 
夜の雪原の彼方に消えていきました

とっさに追いかけようとしましたが
重たい三脚を抱えて 
追いつけるはずもないので
あきらめました

16000円の新品のグローブが
あっけなく半分、8000円になりました 
(T▽T)    
  
風は相変わらず強く
誰かに三脚を固定してもらわないと
ひとりで撮影するのは困難なほどでした

この旅で知り合い
一番仲良くなったアリソンが
見かねて  

三脚が飛ばされないように 
強風に耐えながら  
押さえていてくれました

経験したことのないような
厳しい寒さの中
「どう?撮れた?」
と何度も聞いてきますが
カメラには暗い夜空が写っているばかり
星すらも写っていません・・・  

オーロラが現れるのが先か
凍えてギブアップするのが先か  

という状態でした

ついにアリソンは
三脚から手を離して 
暖房のきいたバスの車内に
戻って行きました 


アリソンはわたしより
ひとまわり年上なのですが
凍えそうなほど寒い中 
わたしのために
ギリギリまで体をはって   
力を貸してくれたアリソンに
心から感謝しています 
 
  
アリソンがバスに戻ってしまい
暗い雪山の麓でポツリとひとりになり    
体が切れそうなほどの冷たい風に
吹かれながら 

生まれて初めて  
命の危険を覚えました  
  
これは現実なのだろうか?
それとも夢の中なのだろうか? 

時には人の命さえ 
簡単に奪ってしまうこともある
自然の厳しさ
   
この夜の雪山は
たまたまツアーで
安全に守られながら
連れてきてもらった場所   

自分ひとりだけだったら  
絶対に経験できないこと   
 
もはや写真に写らなくても 
一瞬でもオーロラが観られるなら   
それで十分かもしれないけど 

わたしはあとどのくらい 
この状況に 
耐えられるんだろう?

このカメラは 
あとどれくらい  
極寒状態でも動いてくれるんだろう? 

暗い夜の雪山で
風が吹くことなど
大自然に言わせれば
山の口笛みたいなもので   
いつものことなのでしょうが

ぬるま湯生活をしてきた 
ちっぽけなわたしには 
あまりにも非日常すぎて 
心身ともにハードな体験となりました  

もっと先の方まで 
暗闇の中を進んでいく人たちの姿も
遠くに見えましたが
 
わたしは
夜の雪山の迫力と
強風と暗闇
それに
体温を容赦なく奪っていく
尋常でない寒さが恐ろしくなり 

それ以上
バスから遠く離れることが
できませんでした 

オーロラに出会いたい想いは
少しも変わらないけれど
この状況で固執しすぎるのは危険かも

そう思い
バスが停車している辺りまで
引き返すことにしました 


日本人はカメラに詳しい!?

バスの脇あたりにいると
大きな車体に風が遮られて 
それほど寒さを感じないため

そこには多くの人が集まっていました

わたしも同じようにして 
バスの脇でオーロラ待ちをしていると

数人がカメラ片手に近寄ってきて
話しかけてきました

彼らは中国、シンガポール、
イギリスなどから来ていましたが

手には
ソニー、ニコン、富士フイルムのカメラを
持っていました

わたしが日本人なので
カメラの使い方に詳しいと思われたようで
カメラの使い方を教えてほしい
と言ってきます

わたしだって
この旅行の2週間前に
ミラーレスデビューしたばかりで
ほとんど
勘で使ってるのに(笑)

使い方なら
こっちが聞きたいくらいだわ

頼りにされるのは嬉しいので
カメラ慣れしていたなら
喜んで教えてあげたかったけれど

わたしよりも
カメラの操作に詳しそうな
バスの運転手さんに
ヘルプをお願いしました

初老のバスの運転手さんは
「アルプスの少女ハイジ」に出てくる
おじいさんに似て穏やかな人(*^-^*) 
  
それにしても
わたしだけかと思ったら 
他の人たちも
オーロラを撮影したくて
買ったばかりの新しいカメラを 
旅行に持ってきたんだな☺️


誰かひとりでも
カメラの使い方に精通している人がいれば
良かったのにね(笑) 


バスの運転手さんが
カメラの使い方を教えることになるなんて(笑)  



ついに終わった・・・


オーロラ待ちをしている間
少し離れた場所で  
氷に穴を開けたところから
魚釣りをする
というので

エリックとマリアは
ホットコーヒーを片手に
魚釣りの方へ行ってしまいました

夜だから
暗くてよく見えなかったけれど

こんなに山が近いのに
魚釣りができるということは
・・・湖? 

アイスランドは
どこまでも自然が豊かで 
飽きることがないわ🎵  
  

なんてのんきに考えていたのもつかの間
場所を変えてオーロラをさがしてみることになり、バスで別のスポットへ移動

そこでもオーロラは
姿を現してくれません

もしかしたら
今夜のオーロラは淡すぎて 
ヒトの目に見えていないだけで

精巧なカメラのレンズなら  
オーロラをとらえてくれるかも✨

三脚をセットし
暗い夜空にレンズを向けて
撮影してみることにしました

あとでよく写真をみたら
どこかに
少しでもオーロラが写っていてくれないかな🎵

そんな淡い期待をしながら・・・

ところが!
度重なる厳しい寒さに 
カメラの動作がおかしくなり

ついにカメラは 
動かなくなってしまった~(ToT)  

シャッタースピードのコントロールが
不能になってしまった~ 
これは致命的・・・( >Д<;)  
  

寒さには用心して
最初からカイロでバッテリーをあたためたり
なるべく冷たいところに
長くカメラを置かないように
していたのですが

それでも限界だったようです(  ̄▽ ̄)  

終わった・・・・  


ついに時間がきて
ホテルに戻ることになってしまいました
   
  
きっと
なにがなんでもオーロラを撮るんだ!
っていう
わたしの鼻息の荒さと
 
ここまで来たのに
もしオーロラが観られなかったら
どうしよう・・・という執着からの不安が 
  
オーロラを逆に遠ざけてしまったのかも
しれません

5日間滞在しても 
カーテンのようなゆらめくオーロラには
とうとう出会うことができませんでした

ちなみに
レイキャビク市内のホテルからも
条件が良ければ
オーロラが観られるそうです 

暖かいお部屋にいながら
オーロラが観られるなんて
素敵すぎますね✨   



いつかまた会える
 

帰りのバスの中で
ツアーコーディネーターの  
ミシェルが何かを配っています

今回の旅の思い出に
アイスランドのチョコレートや
お菓子  
 
そして♡
オーロラの美しい写真も
入っていました( T∀T) 

万一、
オーロラが観られなかった場合に備えて
プロの写真を用意してくれたんでしょうね

↓↓↓

アイスランドのオーロラ

いつかは
自分の目で
こんなオーロラを観てみたい🎵 
 
もう執着は捨てて 
人生で観れたらラッキー🔔  
くらいに軽く考えることにします✨ 

ミシェルはバスの一番前に立って 
ツアーを締めくくる挨拶をしています

  
わたしも
他のツアー参加者たちと
一緒に過ごせる時間は
このオーロラツアーまで

バスがホテルに着いたら 
今回の現地開催ツアーは
解散です 

もう深夜0時半くらいなので
日付けが変わっています

一番早い飛行機は
シンガポールへ帰るミシェル 

早朝4時に
ホテルを出発するそうです

ミシェルと再会できたから
やっぱりアイスランドまで来て良かった🎵 
  
次にどこで会えるかわからないけど   
約束はしません

チャンスがきたなら
また地球のどこかで
ひょっこり再会 
  
その方が
断然ワクワクするから(*≧∀≦*) 

「バイバイ」

じゃなくて

「またね!」

って別れました 

 
ミシェルほどじゃないけど
わたしも午前中の飛行機に乗るから 
あたたかいお風呂にでも入って  
少し仮眠しようかな( ´ー`)    
  
  
次回は最終回  
この旅で出会えた 
とっておきの未公開写真たちを
まとめて御披露目しようと思います

お楽しみに~

➡️つづく 





 
 
 


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