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七十二候の【乃東枯】に入ります。

「乃東枯」は「なつかれくさかるる」と読みます。二十四節気「夏至」七十二候の初候で、第二十八候目です。6月25日まで。「夏枯草(なつかれくさ)」が枯れる時期ということです。

夏至 Geshi (Summer solstice) June 21-July 6
Summer Solstice; “Length of day becomes longest.”
乃東枯 Natsukarekusa karuru“Self-heal withers ” June 21-25

「夏枯草」は「かこそう」ともいわれ「靭(うつぼ)草」のことです。靭とは、武士が矢入れに用いた筒のこと。花穂(かすい)の形が似ていることからこの名がつけられました。紫色の花が次々に咲いて、やがて枯れて茶色くなっていきます。でも靭草はこの時期から咲きはじめ、枯れるのはもっと後です。

     夏枯れて万緑の中あはれなり

青あおとした草木の中で枯れていくのは漢名の「夏枯草」です。どうやら「靭草」とは違うようです。でも、枯れた草と青あおとした草木との対比は、面白しろくも少しさびしいもの。

写真は建仁寺のお庭です。祇園のすぐそばにあり、学生時代から知っていましたが初めて入ります。塔頭(たっちゅう)の両足院で朝の坐禅会があると知り、参加しました。
それが終わってから建仁寺へ。雨にぬれたお庭を撮っていると、静かに坐っている黒服の女性に気づきました。ほかのお庭の写真を撮り終えて戻ってみると、まだそのままで。自分を深く見つめているようでした。

あなたが幸せでありますように 琵琶湖のほとりの草庵にて 
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