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きょうから七十二候の【桐始結花】です。

「桐始結花」は「きりはじめてはなをむすぶ」と読みます。一年を72に分ける七十二候の34番目です。二十四節気「大暑」の3つあるなかのはじめで、初候になります。桐の花がはじめて咲くころ、という意味です。

桐始結花 Kiri hajimete hana o musubu
“Paulownia trees produce seeds.” July 22-27
(produce seeds:種をつける)

桐は春から初夏にかけて、薄紫色の巫女鈴(みこすず)のような気品のある花を咲かせます。そこで「桐始結花」は、夏に桐が実をつけるという解釈になります。
これはアオギリ(梧桐)ではないかといわれます。古来からよく混同されてきました。アオギリは、夏に黄色っぽい小さな花を咲かせます。公園に、また街路樹として植えられています。

          アオギリや燃え残りたる原爆忌 一郎

被爆アオギリの子孫を初めて見たのは、広島の平和公園でした。爆心地から1300mのところで被爆したのですが、焼け焦げた幹から再び芽を吹いて。その生命力が、人びとに生きる勇気と希望を与えてくれました。

あしたは東京オリンピックの開会式です。8月6日は広島の原爆忌。8日は閉会式。9日は長崎の原爆忌。15日は終戦記念日とつづきます。新型コロナが広がっているなかでのことです。こころ静かに祈りをささげたいと思います。

あなたが幸せでありますように 
琵琶湖のほとりの草庵にて いちろう
#エッセー #七十二候 #桐始結花 #アオギリ
#原爆忌 #ローカル七十二候マラソン

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