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『秋の暈』

秋という字の下に心をつけて、愁と読ませるのは、誰がそうしたのか、いみじくも考えたと思う。まことにもの想う人は、季節の移りかわりを敏感に感ずるなかにも、わけていわゆる秋のけはいの立ちそめるのを、ひと一倍しみじみと感ずることであろう。

織田作之助(1976)織田作之助全集八巻『秋の暈』
文泉堂出版

こういう刹那的な文が一等好きです、織田作の感性どうなってるんだ。秋の随筆集を書くとなってこんな綺麗な書き出しから始まるのずるい。

という織田作惚気は放っておいて、もの寂しさから本稿を書こうと考えました。
近々異動するのでほんの少し寂しいです(嬉しいとか楽しみなのもいっぱいですが)。あと、異動先の先輩(上司)と「幸せには終わりが見えちゃうよね」って話をしました、寂しいです。ごめんなさい。ドン引きしてましたよね。多分。

意外とめそめそしがちで緊張しいで心配しいなことは自分がいちばんよく自覚した上で、装うのが上手すぎてハードル上がりきるのヤバすぎ!社会ってちょろいね!の躁と、
なんで自分でハードル上げちゃうのバカバカ〜〜!!自分で墓石掘る前にハードル下げといて楽にしていこうよ〜〜!!の鬱で、頭おかしくなっちゃう…楽しい頭してますね。

そんなこんな悲しんだり泣いたりしても仕方ないけれど、幾分かは楽になるので仕方なし。そんな時に読みたいのが冒頭の話。
星があると寂しくないとか、明日は明日の風が吹くから風は好きだとかくだらないこと全部、織田作が『物寂しい』と表現してくれるのでほっとします。そうだぞ!物寂しいんだぞ!いみじくも!

今日の夕方に吹いていた風は、生ぬるかった昼間から気温も落ち着いて涼しい風で、もの寂しさがつのりました。大好きな人たちと顔をずっと真っ直ぐ突き合わせて仕事するのもひと段落なのか。ちょっと寂しいかも〜でも4月からも頑張るぞ!

やさしい人がなんとなくいてくれるし頼れる上司だしではっぴ〜
しご中としごおわの雑談がすきです

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