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私のイチオシ~庭園美術館③~


#私のイチオシ

私のイチオシの美術館と言えば、やっぱり庭園美術館になる。

他も好きな美術館はたくさんあるけれど、展示を見に行った回数は、たぶんここが一番だと思う。

しばらくブランクがあったけれど、昨年久しぶりに言って以来、だいたい半年に一回のペースで訪れている。

建物も、お庭も本当に好きなのだが、今回は開館40周年記念ということで、「旧朝香宮邸を読み解く  A to Z」
という美術館自体を中心にした展示ということで、行かないわけには行かない、という展覧会である。

いつ行こうかと思っていたのだけれど、たまたま知人と食事をした際に、話してみたら、行ったことがないのでぜひにと急に行くことになった。


開館40周年を記念して開催する本展は、改めて旧朝香宮邸をじっくりと読み解く趣旨の展覧会です。これまで培った調査や研究をもとに、建築技法、建設に携わった人々、室内意匠や素材、各時代にまつわるエピソード等、アルファベットのAからZを頭文字に持つキーワードをピックアップして解説し、新たな見どころや魅力を来館者に発見していただきたいと思います。
公式HPより〉

解説の通り各部屋にキーワードにちなんだ解説を書いたカードがあり、全部集めて綴じると冊子にできるしくみで、新館にはその準備もされている。

以前だったら、絶対作っていたのだけれど、カードを集めるほうに気をとられるので、コンプリートは目指さず、気に入ったカードだけもらうことにして、展示に集中することにした。

いつもは展示で隠されている壁紙や、床をじっくりみていく。こんな模様だったんだ~と、改めて部屋としての完成度に驚かされる。

そもそも、ここにも部屋あったんだという第一応接室や初めて入った3階のウインターガーデンなど、初めても満載で、うれしいことこの上ない。

いつも展示を楽しむと同時に、それぞれの部屋で生活している様子が頭に浮かんでくることが多いのだけれど、今回はそれがメインになる。

新館の展示は、朝香宮家の家づくりというテーマで、朝香宮邸が建つまでの構想から、建築、内装、家具などまで、どうやって完成していくかを四つのステップで追うことができる。

床一面の立体的な平面図は壮観だった。

不器用なので自分では絶対作れないけれど、模型やドールハウスといったミニチュアに弱いので、見惚れてしまう。

そういえば、食玩類も一時期ずいぶんはまってしまった。

展示によっては映像や映画なども新館でやっているときがあるが、今回はないようだった。

最後は大好きなウェルカムルームへ。
手先の器用な知人は切り紙細工のシートをもらって家で作ると喜んでいた。

いつも子供向けのパンフレットがあって、毎回趣向を凝らし、子供にもよくわかるように書いてあるので、通常のパンフレットよりお気に入りで、必ずもらってくるのだけれど、今回はないようで残念だった。

夕暮れが始まり、行きとはまた違う雰囲気を見せる道を門へと向かう。

チケット売り場の脇の建物は、ギャラリー付きのチーズ屋さんになったとのことで、40周年という節目もあるのだろうけれど、本当にどんどん変わって、あきることがない。

今回は会期が長いので、できればもう1度、少し季節が変わったころにきたいと思ってしまう。

何度でも来たい。

私のイチオシである。






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