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わたしは文章が好きだ。

わたしは文章が好きだ。

文章を考えるのが好きだ。
文章で表現するのが好きだ。
文章でまとめるのが好きだ。

世の中にはいろんな表現方法がアウトプットがある。

会話、プレゼン、動画、デザイン、ダンスなど挙げればキリがない。

そんな中でも私は文章が好きだ。

思い返せば、小さいころからテストの点数も平均的、スポーツをやっても
平均的、特にこれといった趣味や特技もない。と思っていた。

しかし昨年、実家でわたしが小学校3年生の時に書いた作文が発掘された。
母親は懐かしそうにして、半分涙を流しながら耳の遠い父親に向かって
大きな声で読み上げていた。

内容はあまり覚えていないが、「これが小学校3年生の書いた作文か。」
と我ながら驚いた。

ちょうど今、わたしの息子が小学校3年生であるが、
とてもこんな作文を息子が書けるとは思えない。

親からは当時一切そんなことを言われたことがなかったが、
これは自分でも気づいていない才能だったのかもしれない。

もちろん息子には息子の良いところがあり、
小学校3年生でこんな発想ができるのかと驚かせてくれるときがある。

わたしは現在、中小企業診断士として活動しているが、
やはり多いのが「補助金の執筆」依頼である。

記入例を見ると箇条書きが多かったりするが、
私は箇条書きをほぼ使わない。

文章と図表、画像を用いて表現している。

箇条書きは相手の創造力に任せるため無責任だと思っている。
余白を残し、バイアスをかけて「これ、わかるでしょ」って。

文章を書くこと自体は苦ではなく、むしろ好きだ。

文章を書くことで頭の中の思考を整理でき、
最も伝えたい事象に当てはまる言葉を探すのも好きだ。

そうして、一つ一つ言葉を積み重ねて文章が出来上がり、
文章を一つ一つ積み重ね文脈が出来上がる。

ときには、言葉探しに戻ったりもする。
そうして時間をかけて出来上がった作品には当然自信が芽生える。

その作品が相手に伝わり、評価を得ることができる。
私にとって、補助金の事業計画書の執筆は作品に近い感覚である。

その作品を褒められると、とても嬉しい気持ちになる。

私がここまで文章を好きになった理由はおそらくもう一つある。

それは、人よりもタイピングが早いからだ。

商業高校時代にワープロ検定というマニアックな資格に挑戦し、
「時間内に所定の文書を作成する」という訓練をしていたおかげで、
わたしの周りにいる人で、わたしよりも早い人は見たことがない。

これは誰にも言っていない密かな自慢かもしれない。

パソコンで白いキャンバスに文章を書いていく。
なにもない〝無〟から作品を生み出すアーティストに近い感覚。

そう思うと仕事で好きなことをやっているわたしは幸せなのかもしれない。

わたしは文章が好きだ。
 


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