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【チームat大公開〜子供と地域の未来を創るプロデューサー大木聡美さん〜】atは個性や課題を発掘するプロフェッショナル

「チームat」のメンバーは、社員雇用ではなく、個人事業主として仕事を請け負い、プロジェクト毎に結成されるチームで働くスタイルを選択しています。その多くが、女性である自分の声やアイデアが、プロジェクトを通じて、企業や社会にしっかりと届き、価値を創出していく過程に、やりがいを感じています。仕事以外に、子育てや介護、家事などの多忙な日々をこなしながらも、深い信頼関係を築き、しっかりとした業績成果を上げ、様々な社会課題解決に貢献しているatメンバー。その魅力に、at広報のスタッフTが迫ります。


NPO 法人Wing-Wing代表理事 大木 聡美さん
生粋の福岡っ子。 3姉弟の長女で生まれ、今は2男児のママさん。
自称「ネガティブ体質」も、そこを払拭しながらここまで来ました!

(1)ご自身のお仕事について

−Wing-Wing、キッズプレスを立ち上げたきっかけも含め、聞かせてください。

私は元々映像・音楽の制作現場で昼夜問わない仕事をしていましたが、子どもを出産後、その働き方を維持するのは難しくなりました。子どもと一緒にいたかったので、そばにいながら、私と子供双方のメリットになることが仕事になればいいなと思っていました。そして2009年4月に、周囲の方と一緒に子育て家族向けのママサークル団体を立ち上げました。その5年後の2014年12月にNPO 法人Wing-Wingを設立しました。当時長男が7歳、次男が3歳の時でした。Wing-Wingはまもなく10周年を迎えます。

―お子さんがまだ小さい時に法人化されたのですね。前身のママサークルのメンバーさんと共に立ち上げられたのでしょうか?

そうです。法人化する前、ちょうどサークルの活動に行き詰まりを感じていました。このまま継続するのか辞めるのかを考えた時、子ども達との関わりをもっと深めて活動したいという想いが強くなりました。NPO法人化にした方が、社会からの組織への信頼度もあがり、活動の幅が広がり、私たちが伝えたいメッセージを届けられる相手が増えるのではないかと思ったことが、Wing-Wing立ち上げのきっかけです。

―Wing-Wingさんが発行されている「キッズプレス」という子ども新聞は、我が家の子どもたちも時々学校から持って帰ってきますよ。

子ども記者たちが所属
福岡市内を中心に県内の小学校に配布
2万部限定発行で、地域対象を毎回変えているとのこと。
12月号発行に向け起案中!

「キッズプレス」は2019年にスタートさせたもので、子どもの記者たちが紙面の企画、取材、執筆活動を行い、発信しています。また、様々な体験活動を企画し、イベントも行っています。活動の根底には、子ども自身で自分の生きる道を開拓していって欲しいという想いがあります。体験活動から自分なりの夢を見つけた後、それをどうやって実現していくかとなった時に、「ことばのチカラ」が大切だということに辿り着くと思っています。キッズプレスの取材活動を通じ、子どもたちが「ことばのチカラ」を体感し、楽しんで活動してもらえるような体験の場を創出しています。

―これからやりたいことや、今特に力を入れているプロジェクトは何かありますか?

やりたいことが多すぎるのと、ちょうど今事業で壁にぶち当たっていて、それこそatのお二人に整理してもらっている最中です。今の私の課題は、やりたいことを事業として継続するときに、経営者としてのスキルや能力を向上させることです。

それから、今後フォーカスしていきたい対象は「保護者」です。子どもたちへ体験や機会の創出を実現するには、保護者や子どもに関わる大人たちが、いかに前向きで明るく子どもたちと接することができるかが重要だと思っています。子どもを持っている親、これから親になろうとしている保護者たちがそうなれるよう、私たちにできることがないかを起案しているところです。

それから、私たちの失敗談を周りのお母さんたちにもシェアしていきたいです。私自身子育てをする中で、幼児期のイヤイヤ期から(今も継続中の)思春期の大変さまでを経験してきました。失敗することはもちろん必要で大切なことですが、大人になってから人の失敗談を聞いておくと、そこは失敗しなくていい部分になるかと思うのです(笑)。教えるでもない、支援でもない、共有し合い繋がることを、事業としてとても大切にしています。

―先日お盆の時に、福岡市で大きなイベントをされていましたね。

福岡県主催の事業で、夏休み期間中子どもたちに体験できる場を提供するためのイベントでした。お花、お茶、表現創作アート、ことばの力の4つのブースを出展しました。今回キッズプレスに関わっている子どもたちにもイベントのお手伝いしてもらい、子ども達自身が経験したことを、参加者に伝えるという場面が見ることができ、活動の広がりを感じることができました。

キッズプレスの記者たちと記念撮影
ブースでお花を体験する参加者
ブースで茶道を体験する参加者たち
アート創作活動のブース

(2)atとの出会い

―atとの出会いについて、聞かせてください。

もう鮮明に覚えていますよ!10年前、私がママワーク研究所さんのイベントに参加した時の講師がatのお二人で、それが出会いでした。そのセミナーの場で、参加者が互いに抱負や想いを宣言する場面があったのですが、その場でなんと私、参加者全員の前で「私、N P O法人を立ち上げます」と宣言してしまったのです!その時私は、「言ってもうたー、わーっ」と、心の中で声を大にして叫んだのを今でも覚えています(笑)。言ったからには後に戻れず、です。今の私を作ってくれた、背中を押された瞬間だったのでした。それが2013年頃でした。

―大木さんの人生において忘れられない瞬間に、atが居たわけですね!チームatと一緒にお仕事をしたのは、いつ頃だったのでしょうか?

出会って以降、実は私の中で、atのお二人と一緒にコレをやりたいという自信を持てる何かが見つかったら、お二人に自分からお声掛けしたいと思っていたのです。転機となったのは、2019年にキッズプレスを立ち上げてしばらく経った時だったでしょうか。ふと、これって今私はatさんとご一緒できる相手なのかもしれないと、思いついたのです。その時、atさんのハピレボオンライン相談会に、大木個人として申し込み、相談させていただき、2020年頃から、一緒にお仕事をさせていただくことになリました。

―オンライン相談会がきっかけだったのですね。知る人ぞ知る、あれは今でも開設中です。

あの相談会で、数々の激励の言葉をいただいたのを覚えています。「モノは創れるんですけど、それをどうしていいかわからないんです!」という私に、atさんは「すごいいいことやっとんやけん、このまま継続して頑張らないかんよ!」と。グッと背中を押してもらえました。私にとって、atさんはピンポイントで自分の大切な部分を導いてくださる存在ですね。

―atから大木さんにお仕事を依頼することもあると思います。

はい。イベント開催時の音響や映像配信のお手伝いをさせていただくことがあります。私がイベント事業の他にも映像や音楽の制作ノウハウも持っているので、お二人とご一緒できるお仕事が増えて、とても光栄です。

―まさに共創プロジェクト、Win-Winな関係性が構築できていったのですね。普段はどのように事業の打ち合わせを行なっていますか?

月に数回、オンライン上でのキッズプレスの会議やS N S上で連絡をとり、アドバイスを頂きながらお仕事をさせていただいています。もちろんキッズプレスとして出展するイベントには、お二人が現場にお手伝いに来てくれることもあります。お二人のお顔を現場で見ると、本当に絶大な安心感が湧いてきます。

(3)atについて

―お仕事をご一緒するようになってから、お二人へのイメージは変わりましたか?

そうですね。距離がグッと近くなってわかったこともあります。寺島さんはどっしり構えた雰囲気そのままの安心感で、阿部さんはサバサバしたイメージとは違うとてもチャーミングな一面もあるということです。お二人とも、こんな女性になりたいなと思えるベストコンビでいらっしゃって、仲の良さに羨ましい気持ちになります。姉妹のような、家族のような、お二人だからこその最強のパートナーでいらっしゃるなと思います。お召しになっているものもよく被ることがあるみたいですね(笑)

―先日のとあるイベントでも、事前打ち合わせなしで、同じ色の同じハンカチを持ってきていました。何十枚ある中からのピタリ感は、すごいです。

ー二人に、お仕事でよく掛けられる言葉や、特徴的だなと思うことはありますか?

お二人には、私が自己肯定感の低いネガティブ精神であることが完全にばれているので、いつも「自信持ち―よー」「自信持っていってきー」という言葉をかけていただいていますね。いつも背中を押していただいてばかりです。先日大型フェスタを開催した時も、現場に来てくださいました。atのお二人は必ず現場に足を運んでくださる。それがものすごく寄り添ってくれているなと感じ、絶大な安心感となって支えてもらっています。現場は常にバタついていますが、私の手の届かない部分にさっと気づいて、スッとフォローしてくれます。

―イベントの現場は本当に大変で、かなりの臨機応変力が求められますよね。イベントは通常何人くらいでされますか?

イベント時は7、8人で組みますが、通常の定例会議は4人で、ほぼオンラインで行います。皆子育て中のママさんです。今のママさん目線を大事にし、現場でやりくりしています。私が思いつきで動くこともある中で、メンバーたちがしっかりまとめてフォローしてくれているので、本当に助かっています。

―何か困った時は、メンバーでどうフォローし合いますか?

「なるようになる、やれることをやる」です(笑)。現場で最善を尽くすのみですね。スタッフも皆子どもを抱えながらでの活動です。突然来れなくなる日もあれば、急遽できなくなることもあります。裏でどれだけトラブルが起きても、参加者にいかに満足して帰ってもらうかを最重要事項として、前を向いて走っています!

―チームatでもよく聞く言葉が聞けました。「なるようになる!」精神ですね。

atさんもそうなら、ちょっと安心しました。

―atのお二人を例えるならズバリ何ですか?

ズバリ「頼りになるお姉ちゃん」ですね。私自身が頼れない長女なので、本当に安心して頼れる存在です。

―atとのお仕事で印象的だった出来事は?

まずは、出会い時のエピソードですね。二つ目は、キッズプレスの事業を一緒にやってもらえないかとお二人にご相談した時のこと。お二人からは「実はatの使命としてやりたかったことだから、ぜひご一緒したい」とお返事いただけたことが、すごく嬉しかったお言葉でした。三つ目は、先日キッズプレスとして過去最大規模のフェスタを開催時、お二人が現場に駆けつけてくださった時です。「きたよー」といつもと変わらず、ドーンと現れてくださいました。現場でお二人のお顔を見た瞬間、私は感極まって涙腺が緩んだのを覚えています。

―オフィスatは、コーポレートロゴにもある4つの場の創出の一つに、キッズプレスさんとの活動があり、この共創プロジェクトをとても大切にしています。

それはすごく嬉しいです。さらなる励みになります。何度も言いますが、私は自己肯定感が低いので、atさんがかけてくれる言葉一つ一つが、いつも自信を与えてくれています

−オフィスatと共創して、大木さんの自己肯定感はどれくらい高まりましたか?

だいぶ上げてもらい、高まったと思います。何%かは難しいですね。というのも、もともとゼロだった自己肯定感を、atさんと会う時はいつも120%くらいにまで上げていただけます。ただ、日常に戻るとまたキュンと下がる。下がりかけたところを、またお会いして120%くらいにまで上げてもらう。そんな訓練のような繰り返しなので、結果じわりじわりと上がっているんだと感じています。いつも、「ああだめだーっ」となった時にお二人の顔が脳裏に浮かびます。お二人に、逆にどれくらい私が変わったかお聞きしたいくらいですね(笑)

−今度きっと答えてくれると思います。

(4)ご自身の今後について

―ご自身で今後やってみたい企画や思いがあれば教えてください。

いっぱいありますね。活動の地域を広げ、子ども達がそれぞれの地域で、地元を取材して発信していける。その発信を見た誰かが、その場所に行ってみたいと思うことが理想です。地域で子ども達が育っていき、それを見守る大人たちに輪が広がるといったことができればいいなと思います。それをもし創りたいという人ができたら、一緒に創っていきたいなと思っています。

―今の子供達に、取材してモノを書く機会の創出はすごく大切ですね。

子ども達が何かを書くという力が不足していると言われていますが、それは大人の関わり方で変わるように思います。キッズプレスでは子ども記者たちに書き方の指導、校正はしません(事実確認はします)。子ども達が書いた言葉を受取り、感想を伝え、その言葉を広げるやりとりをします。どう感じたか、読み手に伝えたいことは何か、子ども達の言葉を引き出します。日々、取材を通じて地域、社会と関わることが、子ども達にとってはすごく貴重な体験だと感じています。今後メディアとしても楽しんでもらえるよう、たくさん悩んで、いい企画を届けられるよう頑張ります。

―今後のキッズプレス企画を、楽しみにしています!

(5)最後に

ーチームatを1分で褒めてください!

褒めることしかないです。atのお二人は、関わっている方の課題やパーソナリティを見つけることが本当にプロフェッショナルだなと感じています。それを見出してからも、チーム全体で親身に寄り添ってくださる、丁寧で優しいイメージを持っています。あたたかいチームだなと感じています。今後ともよろしくお願いいたします。

―ありがとうございました!

〜編集後記〜
スタッフT家の夏休み読書感想文の不甲斐ない話になった時。「まだ小さい子供が自由に絵を描いた時、あら上手ねって素直に褒められるのに、子供が文章を書いた時は、あれ?ここはこう書いたらいいんじゃない?って口を出してしまう大人が多い。そこが、今の子供達が文章を書くのが苦手な理由の一つかもしれないですよ。」もう目から鱗のような、ハッとさせられるお言葉を頂戴しました。大人たちも子供と一緒に成長できる、未来のための発信活動。この素晴らしいプロジェクトをこれからも応援しています!ご多忙の中、ありがとうございました🎵