見出し画像

まさかの母が認知症!食事と生活習慣を変えたら改善したお話。

昨年の8月末、84歳になる母の認知症に気がついた。

ちょっとした兆候はあるけど年も年だし・・・、と呑気にかまえていた私は正直慌てた。

「お風呂??もう何日も入ってないわね。平気よ。」
「入れ歯?ずっとつけっぱなしよ。今まで外して寝たことなんてないわ。」 「食欲がないの。お腹の調子も悪いし、食べたくない。」

「えーっ!!そうなの?お母さん、大丈夫!?」

母との会話で、今まで「当たり前にできていた」ことが「できなくなっている」ことに気がついた。

私の両親は、車で15分程度のところに住んでいる。
多い時は週1回、少なくとも月に1回は顔を合わせ、食事も共にしていた。

しかし、私がこの事態に気がついたとき、母の頭はまるで真っ白い霧がかかったようにぼんやりとしていた。

あれほど物事に対しきちんとしていた人が、まるで別人のよう。

そんなはずはないと思いたい私が、ちゃんと話を聞こうとすればするほど母はこう言った。

「よく、わからない。自分でも何を言っているのかわからない。」

母本人も不安だったのだろう。

その後、1日に何度も意味不明な電話がかかってくるようになった。

例えば、朝の通勤途中の私の元に、母から突然の電話が入る。
慌てふためいた母は、切羽詰まった様子でこう言った。

「もしもし、今の私が着れる喪服がないの!!」

聞けば、母はここ数年で背中がすっかり曲がってしまい、今まで着ていた喪服が着れなくなって困っているという。

こんな朝の忙しい時間にわざわざ娘に相談するのだから、さぞかし急なお葬式なのかと思い問いただしてみると・・

「お葬式に行く予定なんてない。あれ?よくわからない。」

こんな電話をしてしまった自分にハッとし、「ごめんね」と言って母は電話を切った。

こんな感じで、母は自分の気になることが出てくると、私が仕事中でもおかないなしに電話をかけてくるようになってしまった。
さらには、食欲がない母はみるみる痩せていき、それに伴い認知症も加速していった。

これでは私も落ち着いて仕事ができないし、心理的にもどっと疲れる。

まずはお腹の調子を整え、美味しく食事をとれるようにと「かかりつけの胃腸科」に母を連れて行った。

すると担当医から大きな病院でのCT撮影を勧められた。
しかし検査の結果、母の体には悪いところは何も見つからなかった。

安心したところで「かかりつけの胃腸科」の先生は、母に食欲不振と便秘に効果のあるお薬を出してくれた。

これで大丈夫だろう・・とホッとしたのも束の間。

次の日、母はお腹が痛くなって起き上がれなくなった。

CT検査で問題は見つからないし、薬を飲めば具合が悪くなるなんて!どうしたら母は元気になるというのか?

困った私は、この事態に覚悟を決めた。

「統合医療の治療を母に受けてもらおう。」

「統合医療」とは、近代西洋医学を中心として伝統医学や相補・代替医療を適宜合わせて行う医療のこと。

実は私自身が数年前、産後の不調を統合医療の治療を受けて劇的に改善した経験がある。

そして、現在の私は統合医療の内科医と協力して、西洋医学でなかなか治らない患者さんの治療にあたっている。

さまざまな病気に苦しむ患者さんの治療に関わる中で、必ずどの方にも一貫して行うのが食事と生活習慣の徹底指導。

これがどれほど重要かは私も身をもって理解した経験者の1人。

と同時に、この実践がどれほど根気と努力が必要かもよくわかっている。

だからこそ、母が統合医療の治療を受けるにあたって、私には迷いがあった。

しかし、もう残された選択肢がない。

私が信頼する統合医療の先生のもとへ母を連れていくと、先生は飲んでいるお薬を1つ1つ体にあっているか波動で調べてくれた。

血圧の薬、胃腸の薬、骨粗鬆症の薬、便秘の薬、胃腸に効くという漢方薬などなど・・数件の病院から出されたたくさんの薬達。

この中から、先生は飲んでよい薬だけに絞り、余計な薬をやめることをアドバイスしてくれた。

すると、2週間後には母のお腹の張りや食欲不振は嘘のようになくなった。

ひとまず食事を美味しく食べれるようになったところで、次は本気で認知症の治療を受けることになった。

統合医療の治療を本気で受けるということ。
それはすなわち食事と生活習慣のすべてを見直すことを意味する。

認知症に限らず、すべての病気の原因は日常生活の中に必ず潜んでいる。

・日常生活のなかで体に侵入するウィルス
・食品に紛れ込んだ弱毒菌
・日頃の飲み水、使っている調味料や油、すべての洗剤類
・使っている調理器具や食器類からでる有毒物質
・また掃除不足からくるダニ・ホコリ・カビ
・目にはみえない家電類から放出される電磁波 などなど

これら健康を脅かす悪いもの全てを、生活から排除することこそが治療の基本となる。

しかし、認知症の母はこの治療の意味を理解できないため、自分自身で実行するのは無理。

そもそも、この治療法は同居家族の協力が必須なのだが、私と母とは同居さえしていない。

今回の母の認知症の治療は、私が実家の母の食事と生活習慣を徹底改善することにすべてかかっている。

フルタイムで仕事をし、育児もしながら、母のお世話をする・・・果たして、私の気力と体力が続くだろうか??

私1人でこのミッションを遂行するのは時間的にもエネルギー的にも無理がある。
そこで、この治療法をよく理解する我が夫にも協力してもらうことになった。

結論から先に言うと、食事と生活習慣を徹底的に変えた3ヶ月後には、母の認知症は劇的に改善した。

あれほど1日に何度もかかってきた意味不明の電話はすっかりなくなった。
本人いわく、不安もなくなり頭がスッキリしていると言う。
会話がまともに成立するようになり、無表情だった母の顔に笑顔が戻った。

この短期間でここまで元気になるなんて、結果は私の想像をはるかに超えていた。

人は必ず治るようにできている。

これは私のよく知る「統合医療の名医」が繰り返し伝えているメッセージである。

体を治すために必要となる基本は、食事と生活習慣を改めること。

その上で、その人に必要な薬や治療を付け加えてはじめて、治療の効果がでるというものなのだろう。

今回、私達夫婦が母に行った食事や生活習慣の改善法は、他の認知症の方やその他の体に不調を抱える方にも大いに参考になると思います。

今後の記事で1つずつ詳しく解説していくので、興味がある方はぜひ読んでみてください。

実際に食事と生活を変えることで、体が変わることを実感できると思います。










この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?