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#05 ずっと長男のことで悩んでいました

なんだか育てづらい長男でした。
夜泣きもひどく、理解のない夫は怒り出すこともしばしば…
公園に連れて行っても私のそばを離れようとしない。
子供たち同士が遊んでいる姿を遠目で見守りながらおしゃべりしているよそのママがうらやましかった。私のそばを離れない息子の将来が心配だった。
私の頑張りが足りないんだ。母親としてもっと頑張らなきゃ!
頑張っては落ち込んだりイライラする日々…

幼稚園に入れば、小学校に入れば変わるかも…
そんな望みも虚しく、小学3年生の3学期、とうとう不登校に。やっぱり…。
幸いにも元の生活に戻ることができたけど、たびたび休むことは続いた。
私は長男のことを理解することができなかった。
小さい頃は私の考えを押し付け、無理やり従わせることができたけれど
思春期になると体も大きくなり、そういうわけにはいかなくなった。

理解してもらえない息子はイライラが募り、物にあたったり、「もう死ぬー」と刃物をもちだしたり…。長男は父親には何も言わないので、受け止めるのは私だけ。
私も交わることのない言い合いでいつも疲弊。相手にしても疲れるだけとまともに話を聞かなくなった私に息子はさらにイライラを募らせていった。
せっかく入った大学もほとんど通うことなく中退。職は転々。この状況をなんとかしたくて、ネット検索で探しあてたカウンセラーに通ったり、サプリを飲ませたり、除霊や先祖供養など藁にもすがる気持ちで試した。けれど解決はしなかった。

自分自身のいろいろなことも重なり、もう本当におかしくなりそう!と思っていたころ、BeYouの説明会が開かれた。仕事の他に学びを始めていた私は時間もないし、その時点では講座に申し込む気は全くなかった。尚さんの話を聞いたら元気になれそう!ただそう思って参加していた。なので、即決でもなかったし説明会の話の何が決め手だったのかも覚えていない。
けれど「もう終わりにしたい!ここに入れば本当に楽しい世界が待っているのかも」と思いドキドキしながら申し込みボタンを押していた。押した瞬間これからの変化が楽しみになっていた。

「これで解放される!」そう思って臨んだ講座は意外に大変だった。それは自分と向き合う作業だったから。これまで私は人から目線、相手に合わせて生きてきた。長女だし小さい頃から我慢するのが当たり前。長男が自立さえしてくれれば他にはもう何も望まないと本気で思っていたので願いごと100個なんてとうてい浮かばない。Happy Life Circle(深掘りするためのワーク)もどうなったらよいのか全く分からなかった。
ただ安心安全のところには「誰にも責められない」と書いていた。誰に責められているんだろう?よく考えたら自分だった。こどもはこうあるべき、母親は我慢が当たり前、大して稼いでないのだから家のことくらいはしっかりやらなきゃ、うまくいかないのは自分のせい…たくさんのべきべきや思い込みに縛られていることに気づいた。

尚さんは許して、緩めて、と言っていたけど自分のことを許したり、認めることはそんなに簡単ではなかった。
大人の着せ替えごっこで夏月さんに「あなた長女でしょ、頑張ってきたでしょ」と言葉をかけられたのにはびっくりした。骨格に今までの人生が刻まれているんだな。なんだか全部見透かされているようで恥ずかしかった。

BeYouは講座の内容はもちろん、そこに集まってくる人達もすごくて、コミュニティ内のやりとりを眺めているだけでも考え方の幅が広がっていった。

11月には1年前には知らなかった人たちと伊勢神宮へ

11月下旬BeYouの仲間がきれいな湖の写真を送ってきてくれた。それは長男が不登校だった時の遠足の場所。後から車でみんなを追いかけていった湖だった。その写真を見ていたらその頃を思い出し涙がポロポロ溢れてきた。「私、精一杯やってきたじゃん!」と頑張ってきた自分をそのとき心から認めることができた。過去の経験も『私にしかない貴重な思い出』と思えるようになった。

きっかけの写真。この写真を送ってきてくれた同期の彼女は私にいつもきっかけをくれる。

BeYouを学び始めて1年。自分の気持ちを大切にすることができるようになった。長男の生きづらさはかわっていないようだし、心配はつきないけれど、長男とのバトルはなくなった。


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