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SexyZoneの国民的アイドルとしてのポテンシャル|愛を可視化したマリウスの卒業

2022年12月27日、SexyZoneファンクラブ会員の元に一件の通知が届いた。


Sexy Zoneファンクラブ会員の皆さまへお知らせ


全員が、息を呑む文字面。
タップする指が震える。
覚悟して、まだ何かはわからないけれど、
何かを願って祈ってそれを開く。

マリウス葉がSexyZoneを卒業するお知らせだった。


SexyZoneのマリウス葉は、「ジャニーズカウントダウン2022-2023」をもって、SexyZoneを卒業し、ジャニーズ事務所を退所する運びになったことをファンクラブ経由で発表した。

突然の発表にも関わらず、ファンからは温かな声援が寄せられた。

「マリウス、おかえり!」
「5日間楽しんで!!」

そんな、温かな言葉で、この数日間SexyZoneは包まれていた。

彼らを渦巻く愛の連鎖に、
外野ながらに涙が止まらないのだ。


泥臭い物語を美しく終わらせる覚悟

SexyZoneは、ジャニーズで最も若い平均年齢14.4歳でCDデビュー。

デビューまでに10年以上の時間を要する人も多くなってきた一方で、点でみたら一見華々しく見える経歴。

しかし、本人たちもそう語るように、SexyZoneは傷まみれ。

メンバー内での活動の格差、グループ外でのユニット結成、メンバーの活動休止など。メンバーが等しく一緒に活動することを、これでもかというくらい阻まれてきた。

死ぬ気でSexyZoneを守ってきた泥臭い人たち。

そんな泥臭く傷つきながら守ってきたSexyZoneを「5人」という形で継続できなかった。それでも彼らは、「卒業」という形でこれ以上ないくらい美しく「5人」を手放したのだ。

何があっても守りたかったはずの「5人」を、美しく手放した。

彼らの覚悟は計り知れない。

手放す覚悟の奥にある「愛」

SexyZoneはいつも利他的だ。

「自分のために」じゃなくて「あなたのために」の人たち。

その想いはメンバーの松島聡が休止した際も一緒だった。

SexyZoneに密着したドキュメンタリー番組「RIDE ON TIME」では、松島が休止していることに関してこう言及している。

「'5人でやりたい。戻ってきてくれ’とは言えないですね」‐菊池風磨

「もしかしたら戻ってこれないかもしれない聡ちゃんがそれで幸せでいてくれればそれでいいんだ」‐マリウス葉
RIDE ON TIME シーズン3エピソード6

何があっても守りたかった5人のSexyZoneをここまで潔く「あなたのために」で手放せる理由は、たった一つ。愛。

SexyZoneというグループのこと以上に、5人が一人一人のことを互いに愛している。

SexyZoneの愛のカタチ

アイドルとは一つ一つグループの特色や雰囲気が異なっていて、それにファンは惹かれる。

友達のような関係・ライバルっぽい関係・年の差を活かした関係。

2022年12月26日まで、私はSexyZoneは仕事で繋がる人たちだと思っていた。

でも全然違った。家族だった。

この数日間、SexyZoneに関する情報をたくさん摂取してそう思った。インスタグラムの写真を見れば見るほど、彼らの愛をひしひしと感じてしまう。

10代でグループを組み、青臭い思春期の時期や、何でも吸収する純粋な時期、それぞれが人生の形成期をSexyZoneとして過ごしていた。

形成期の共通の体験が、彼らを家族にし、自然な愛を育んだ。

そんな5人だからこそ、5人でこそ完全体なのだ。
その事実をまじまじと突き付けられる数日間だった。

世界で一番の弟と語る中島。
これでもかというほど素直に愛情表現をする菊池。
5人にこだわり続け、自分以外の4人を愛おしく見つめる佐藤。
相棒の隣で安心して過ごしている松島。

マリウスがいなきゃ見れない5人の姿がそこにはあった。

それでも、例えば、一緒に住んでいた家から独り立ちしていく人がいるように。
家族だからこそ、離れなければいけないときが、時に来てしまう。

今回のマリウス葉の「卒業」は、そんな家族の物語のエピソードの一つ。永く続く家族の物語の美しくささいなエピソードの一つ。

だから、離れてもちゃんと続いていく。そう思いたい。

愛すべき家族を見守る人たち

そんな5人には、たくさんの見届け人がいる。

マリウス葉が「卒業」を発表した際、ファンクラブ会員に向けてメッセージを届けた。それはまるで一通の手紙のようで、想いを丁寧に紡いでいた。

それを受け取ったファンは、お返事をSNSを通して彼らに届けた。

「互いに、ずっと幸せであれますように」

そんな想いの交換をまるで手紙のようにずっとしていた。

SexyZoneが次行く未来

2022年12月、11年の歴史の中ではじめてドームに立ったSexyZone。
その最後、佐藤勝利は「国民的アイドルになる」とファンに向けて宣言した。

今回、マリウス葉の「卒業」の話題で彼らの誠実性が世間に知れ渡った。まるで一本の映画になりそうなほど美しく切ない愛の物語は、見ている人の心を温めた。

奇しくも「卒業」の物語が彼らのファンを増やしたのだ。

「推していて幸せになる」という信頼と実績をメンバーの脱退という決してポジティブではない事実から獲得したのだ。
一瞬の話題性ではなく、その積み重ねこそ、国民的アイドルに絶対的に必要なこと。

卒業したマリウス葉は最後にインスタグラムでメッセージを残した。

「Sexy Zoneはこれからも多くの幸せをギフトしてくれるグループです。」

これからSexyZoneは私たちに多くの幸せを届け、国民的アイドルになっていく覚悟だ。

時代を創ろうSexyZone

この数日で「寂しい」「悲しい」「辛い」「苦しい」
そんな素直な気持ちを一瞬だけ見せてくれた5人。

でもきっとまたすぐSexyZoneに戻っていくと思う。

これからもマリウス含めSexy Zoneという物語は続いていくので マリウス、一緒に時代創ろうね

「ジャニーズカウントダウン2022-2023」で佐藤勝利は最後そう言った。

いくつもの壁を乗り越え、これまで着実に夢を叶えてきた彼らだから。
国民的アイドルも、国立も、まだ幼いころに謳った「時代を創ろう」も叶う気がする。

2023年、1月1日。再び、ここから始まるSexyZone。

いざ、高く。


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海瑠‐uru‐ | フリーランスライター・インタビュアー
日本のドラマ・映画を中心としたエンタメ記事を執筆。
ヒトやモノのこだわりを見つけ出す・聞き出す記事を書いています。



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