安楽人

2021年1月から新しい趣味として、創作活動を始めました。 ショートショート・エッセイ…

安楽人

2021年1月から新しい趣味として、創作活動を始めました。 ショートショート・エッセイ・俳句・絵手紙などを中心にアップしています。

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妻への絵手紙

昨年の秋から公募にチャレンジしてみた。 新しい趣味として、また、賞金・賞品を目指して まだまだ初心者にも関わらず、入選を妄想しながら創作活動は楽しいものだ。 川柳、俳句、標語、ネーミング、エッセイと手当たり次第に創作していく。 入選への近道のために一番身近な妻に日頃の感謝、そして愛を込めて絵手紙を書くことを日課にした。 もうすぐ2ヶ月になる。 ますます楽しくなってきた、上手下手は関係ない。 と同時に応募も増えてきてほぼ毎日何かしら書いている。 ボケる前には

    • ノルディックウォーキングで俳句1

      探梅やスマホ画面は一万歩 梅は咲いだろうかブラブラと足を進める。気づくと歩数アプリは一万歩だ! 菜の花やマルシェの中に消ゆる妻 菜の花畑のそばにはマルシェ会場。妻のはいつの間にかマルシェの中へ。 川岸にオカリナの音やひばり笛 オカリナの演奏にひばりの歌春だなあ。

      • 白熊杯(俳句)参加します。

        初めての参加です。 まだまだ未熟ですがよろしくお願いします。 3句投句します。 散歩道右の手袋泣いている (落とし主さんはまだ気づいてないのかな?真っ赤なかわいい手袋が呼んでるようです) さざんかや足元もまた美しき (散った花びらも人目を引いてます。美しい人は足元も素敵ですね) 水仙やベンチに君の影はなき (待ち合わせ場所にはもうあなたはいなかった。あなたの温もりと残香だけが) #白熊杯 #白熊俳句 #俳句

        • ごめんね

          人間はアタシの姿を見て ごめん寝と言うらしい。 別に反省することはないし、 絶望したり疲れ切ってる訳でもないのよ。 アタシは自由気ままに生きてるの 人間みたいに 一喜一憂したり、起きてもない未来に悩んだりしないわ。 さて、そろそろ起きて ごはんのおねだりしよう。

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        妻への絵手紙

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        • コンテスト
          10本
        • 妻への絵手紙
          5本
        • あおちゃん
          6本

        記事

          家事

          「あなた、おはよう」 今日も幸せな一日が始まる。 仕事に行き詰まった私に、家庭に入ることを勧めてくれたね。 甘やかされて育った私は、家事もまともに出来なかった。 それでも、優しく見守ってくれたお陰で家事も料理も得意になったよ。 「はいお弁当」 「あなた、行ってきます」

          スマホ

          気がついた時はベッドにいた。 最初に見たのは、彼女の涙顔。その瞬間に記憶は戻った。 入院していた彼女と外出許可をもらい、デートしていたことを、そして転倒し頭をぶつけ意識を失っていたことを。 お互い楽しみにしていたデートを台無しにしたことに悔やんだが、彼女は無事だったことに喜んだ。 その日から、僕も入院になった。 自由を失われた二人はLINEだけで繋がっていた。 元気が無くても、体調が悪くても、スタンプだけでも会話ができた。 写真も送れるから、お互いの様子もわかった。 昼間も

          プレイボール

          大歓声の中、この日を迎えた。  勝っても負けてもこれが最後 俺はひとりでも、ランニング、筋トレ、シャドウ、イメージトレーニングも充分にやってきた。 すべてはこの日のためだ。 だから、今この場にいる。 グラウンドの状態、天候も最高だ。 悔いのない、多くの人の心に残る試合にしよう。 スタンドの一人一人の顔が見える。この人たちに感動を与えたい。 さあ、仲間たちとそれぞれのポジションについた。 俺は真新しいボールを手にし、ここまでの道のりを振り返る。熱いものが込み上げてきた

          プレイボール

          妻への絵手紙6

          宵の春疲れ癒さる君のそば いつもありがとう。

          妻への絵手紙6

          あおちゃんとチョコ

          あおちゃんは我が家の愛猫。 ピチピチの一歳の女の子。 「ねえ、ナオキ」 あれ? さあやは寝たはずなんだけど…。 声の主はあおちゃんだ。 びっくりしたが聞いてみた。 「あおちゃん、どうしたの?」 「チョコが食べたい」 えっ!あおちゃんがチョコ? 僕はダイエット中のさあやに内緒でチョコを買っていた。 「ねえ、チョコ、チョコ、チョコ」 「わかった、わかったよ。」 僕は楽しみにしていたチョコを、泣く泣くあおちゃんにあげた。 「ひゃっほ〜、おっいし〜」 お腹いっぱいにチョコを食べたあお

          あおちゃんとチョコ

          本当に大切なもの

          「自分にとって大切なこと」 なんだろう? 半世紀以上生きてきて改めて考えてみる。 一貫してやってきたことは? これだけは!って固い信念は? 習慣・ルーティンは? かっこいい言葉を並べれば、それなりのことが言えるだろう。 相手の気持ちを思いやることです。 常に感謝を忘れず謙虚に生きることです。 笑顔で明るく過ごすことです。 社会に貢献することです。 一生学び続け成長することです。 他人の批判はせずよく耳を傾けることです。 絵に描いた餅じゃないが紙に書いた文字だ。 幾度

          本当に大切なもの

          たんぽぽまつり

          春の足音が駆け足に変わる頃、たんぽぽまつりが開催された。 河川敷一面にたんぽぽ。そのたんぽぽに負けじと、スミレ、菜の花、レンゲ草、シロツメグサ、ホトケノザ、オオイヌノフグリなどの野花たちも、私を見てとばかりに美しさを競い合う。春のあたたかい光を浴びて、河川敷は虹色に輝き夢の世界への入り口となる。 たんぽぽまつりの趣旨は、愛する人への想いや、幸せ・平和を願うメッセージを自分の好きなたんぽぽに囁く。 その想いは綿毛となって、必ず届けられると言われている。もちろん遠い世界にも。

          たんぽぽまつり

          名言

          足の付け根から腰にかけて、ひどい痛みが続いた。あまり、医者に頼るのは好きではないが、痛みには耐えられず病院に行った。 「あー、これは鼠径ヘルニアだね。簡単な手術で治りますよ。日帰りでも大丈夫だから、来週にでも手術しましょう」 『そんな簡単な手術なんですか?』 手術なんてしたことがない。やっぱり怖い。 「心配いらない、任せなさい」 『先生、そんな簡単だったら失敗なんてしないんですよね』 その時診察室に貼ってある名言らしいものが目に入った。 【諸君は必ず失敗する。成功が

          たけのこ

          春花はたけのこ掘り体験に参加した。 生まれて初めての体験。簡単なレクチャーを受けた後、案内のおじいさんの後について、たけのこを探していく。 美味しいたけのこは地面から、先端が少し出てるだけらしい。初心者の春花にはなかなか見つけられなく、ウロウロするだけだった。そんな春花におじいさんは優しく、見つけ方を教えてくれ、たけのこ見つけられるようになっていった。 コツを掴んだ春花は夢中になり、どんどんと山奥に進んで行くと、キラキラと輝くたけのこを発見。さっそく鍬を入れたその瞬間。辺り一

          たけのこ

          彩雲

          今朝も妻と日課の散歩に出た。 ふと、空を見上げると太陽のまわりに虹。 私は妻に言った。 「珍しいな雨など降ってないが、虹が出てるぞ。見えるか?」 妻は笑って頷くだけだ。 私たちの散歩はいつもこうだ。会話はない。 妻の口数が減ってきて、異変に気がついた。それから、毎朝の散歩が日課になった。花を眺め、香り感じふたりで四季を味わった。若い頃から表情豊かな妻は今も変わらず美しい。 家に帰り、晴れた日の虹を調べた。 ー『彩雲』吉兆の前触れーとあった。 今さら何があるのか。 今の暮らし

          おばあちゃんとおひな様

          古いお家に一人で暮らすおばあちゃんの家のすてきなおひなかざり。 おひな様たちは、立春の夜に突然押し入れから荷物を持って出てきました。 そして、自分たちできれいにひなだんを飾ったのでした。 こっそり見ていた私に、おひな様たちは優しく声をかけてくれ仲良しになれました。 3月3日はおばあちゃん家で二人きりでお祝いをしまた。 おひな様とおだいり様は、おばあちゃんと私をもてなしくれました。 三人官女が作ってくれた、おいしいごちそうを食べ、五人ばやしと一緒に歌いました。 まるでおと

          おばあちゃんとおひな様

          抱擁

          春の柔らかな風の中、彼は包むように私を抱きしめきた。 突然のことにドキッとしたが、私も絡めるように彼の背中に手をまわす。 嬉しい、ずっと待っていたこの瞬間を。 彼は湯上がりなのか、うっすら汗をかきいい匂いがする。ずっとこのままいたい。 彼の両腕は風が強くなるほど、力強くなる。熱い鼓動を感じる。私もこのドキドキを彼に伝えていく。私は彼を離さない。 だけど、この幸せがいつまでも続かないことを、私はたちは知っている。 その時、背後から女の声がした。 女は私たちを引き離すと、