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失って手に入れるものは。

人生は失恋だ。

人はみな、恋を失って生きていく。

だれかに恋焦がれ、なにかに恋心を燃やし、
没頭し、支配され、そして失う。

見つけることより、失うことのほうが多いだろう。
それは手にするときよりも、手から離れるときのほうが、そこに意識があるから。

失うことに気づいてしまうと、手にすることが怖くなる。

失うことに慣れてしまうと、手にしたいと思うことが少なくなる。

それでも人は、独りを恐れる。
けれども人は、孤独を愛する。
そんな矛盾に満ちた、生き物なのだ。

人生は失恋だ。

人は失うことではじめて、失いたくないほど大切なモノがなにかを知るのだ。

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