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『ベアマーケット下の市況分析とLayer2の発展可能性』 Jasmy & Deepcoin AMA【2023.10.12】

2023年10月時点で、まだベアマーケットは続いています。その中で考えなければならない事、プロジェクトとして実行している内容について、DeepcoinのCEO、EGOさんとAMAを実施しました。

英語で実施したAMAの内容を、日本語で少し加筆修正を加えた上でまとめました。


1. ベアマーケットの市況

司会:暗号資産市場は深刻なベアマーケットに陥っており、多くの人が次の行動を迷っていると思いますが、何かアドバイスはありますか?

EGO:2022年以降、連邦準備制度の連続した利上げと世界的な流動性の引き締めにより、暗号資産業界はベアマーケットに入りました。
2022年には、暗号資産の総時価総額が2.2兆ドル以上縮小し、中央集権型機関の取引量が約71.4%減少しました。業界はまた、Terraブロックチェーンのクラッシュ、3ACおよびFTXの倒産、BlockFiおよびGenesisなどの機関レベルの危機にも影響を受けています。したがって、投資家、プロフェッショナル、リテールトレーダーとして、不安と不確実性を感じることは当然です。

しかし、業界の発展は止まっていないことを心に留めておくべきです。
過去の1年間で、一流の市場での資金調達額が277億ドルを超え、EthereumはPoSの新しい時代を迎え、Layer2も急速に発展しています。X2Eは新しいGameFiビジネスモデルを導入しました。また、次のBitcoin半減期までわずか190日程度しかありません。
皆さんがブルマーケットの到来を忍耐強く待つことを願っています。


HARA:私も基本的にEGOさんに同意します。市場は止まっておらず、技術革新は常に進んでいます。しかし、技術開発を行うにも資本が必要です。従って、何よりもまず、資本を保護することが重要だと考えています。
マクロ経済サイクルの回転、ロシア・ウクライナやイスラエルなどの地域紛争の激化など、Web3に限らず世界経済が不安定な状況にあります。多くのブロックチェーン上のアプリケーションを初めとするアクティビティも史上最低水準にあることなど、暗号市場は低下し、市場は下降トレンドにあると考えます。
したがってトレーダーの方には、冷静かつ忍耐強く、やみくもにトレンドに追随せず、元本が適切に保護されていることを確認することをお勧めします。
市場がいかに不安定であろうとも、私たちは信念を貫き、慎重にリスクを管理し、新しいプロトコルや技術を積極的に学び、将来の機会を受け入れる必要があります。
それは、暗号資産の世界は決して止まらずに新しい技術やトレンドを生み出します。次のブルマーケットは新しい技術によって突如生まれるかもしれません。それまで進み続ける必要があると思います。

2. ベアマーケットで出来る事

司会:この市況で何か新しい事を行うにはどうすればよいですか?

HARA:確かにベアマーケットが続いており、厳しい状況ではありますが、市場は止まっておらず、技術革新は常に進んでいます。今は学び、研究するのに良い時期だと考えています。特に私たちは、新しいプロトコルやプログラムについての見識を深め、市場における潜在的な機会を探る時間をこれまで以上に増やしています。

Token2049でも多くのトピックで議論されましたが、今年のトレンドはRWA(Real world asset)、つまり裏付け資産を根拠とした安全な取引材料と、成熟した市場と連携された成長性、そしてZK(Zelo Knowledge)による匿名認証技術だと思います。新しい技術を適切に分析し、採用することで、弱気相場であってもプロジェクトに継続的な価値をもたらすことができると信じています。

まず、現実世界の資産といえば、ステーブルコインが最大のテーマであり、多くの国が規制を強化するとともに課題が明確化されています。私達も高い規制の求められる日本でステーブルコイン市場への参入を先日発表しました。日本でステーブルコインプロジェクトを行うためには、裏付け資産の法的な紐付きが求められるので、ユーザーは安全に利用運用できますが、事業者には、純資産が1億円以上あることが継続的に求められるなど、高い安全性規制が設けられます。当社も含め、世界各国でも多くの会社が慎重に準備を進めていると認識しています。

私は現実世界の資産を考える上で重要だと思っているのは、成熟した株式市場における株式の時価の考え方です。株式の時価については、いくつかの考え方がありますが、主なものは売却可能価額、使用価格、将来の超過収益力を見込んだ潜在価格です。
現実世界の資産をトークン化する事の魅力は、この株式市場の概念をトークンの世界でも運用できる可能性にあると考えています。
トークンに、安全に運用されてきた価格根拠を付すこと、更に将来の価値を付す事ができれば、それは客観的な価値に基づく安全な市場に繋がるはずです。これは実はWhitepaperを書いている当初から考えていた事ですが、今後も検討し、発信しながら、根拠を示し続けていく必要があると思います。

前回のAMAでも話しましたが、私が特に注目している、トークン可しうる現実世界の資産は主に3つです。
『エネルギー』、『ヒューマンスキル』、『データ』
これらの資産は、使用価値や販売可能な価値という考え方に関して特に関連性が高く、トークンとしての価値に繋がる可能性が高いと考えています。

EGO:小口トレーダーにとって、富とはあなたの認識を実現する事であり、ベアマーケットで最も重要なことは、様々な側面で知識と経験を積むことです。
金融市場は世界規模の知識競争のようなものです。多くの人がブル到来時に市場に殺到しますが、それでは遅すぎます。
したがって、事前に準備をし、もっと学び、業界に対する理解を深め、少額の資金でより多くの取引を行い、取引能力を向上させる必要があります。実際、デリバティブは練習するのに最適なツールです。市場を親しい友人の顔を見るように熟知する必要があります。予測は困難ですが、すべての動きと小さな変化から、その気分を洞察できるのです。

3. Layer2について

司会:なぜジャスミーラボは今回、Layer2にブロックチェーンを作ることにしたのですか?

HARA:ジャスミーラボは現在、Jasmy Layer2を立ち上げようとしています。この取り組みは、EVMネットワークからの流動性をJasmyプロジェクトに導入し、市場を拡大することを目的としています。JasmyChainはイーサリアム(ETH)のコンセンサスメカニズムを利用することで、過度な中央集権化や高いトランザクションフィーを避ける事ができます。
OP-StackをベースとしたLayer2の展開により、Jasmy ChainはほとんどのLayer2プロトコルとの互換性を実現し、より多くのプロジェクトやユーザーを惹きつける可能性を持っていると考えています。

Jasmyはこれまで、『データの民主化』という目標を立ててIoTプラットフォームに特化した開発を行ってきましたが、今回、この目標をLayer2を通じて拡大しようとしています。ユーザーは、Jasmyの分散型IDに基づいてデータを管理、保管しながら価値化させていく事で、データを通じて自己のアイデンティティの重要な意味を認識していきます。

ジャスミーチェーンにより、これまでのジャスミーユーザーのみならず、Web2企業にとって選ばれる存在となり、Web2とWeb3の架け橋として日本発の先駆的なプロジェクトとなることを目指します。

また、ジャスミーラボでは現在、新たなレイヤー2チェーンの開発に向けて、VCや資本業務提携を行う事業投資パートナーを募集しています。CoinbaseとBinanceに上場している日本で唯一のプロジェクトです。SONY幹部が立ち上げたプロジェクトチームには14名のSONYメンバー、多くの上場企業とのコラボレーション、日本人を中心とした開発チームにより、高品質なプロダクトを生み出しています。

ご興味のある方は、HPやTwitterのDM宛、お気軽にお問い合わせください。


4. Deepcoinについて

司会:Deepcoinについて詳細な紹介と、他の取引所との違いについて詳しく説明していただけますか?

EGO:もちろんです。Deepcoinは2018年にシンガポールで設立され、暗号資産デリバティブ取引に特化したサービスを提供しております。
私たちの使命は、世界中の暗号資産トレーダーにプロフェッショナルで効率的かつ知的な取引ツールと取引体験を提供することです。現在、30か国で300万人以上の登録ユーザーがおり、累計取引高は1兆ドルを超えています。

Deepcoinがなぜ契約取引に焦点を当てたのか疑問に思うかもしれませんが、デリバティブ取引はとてもクールな製品なので、本当に面白いのです。レゴのおもちゃのように、様々な要素に変更やイノベーションを起こすために想像力を十分に活用できます。ユーザーに価値を提供し、企業に十分に高い競争障壁を築くことで、チームに大きな達成感を与えることができます。当社のデリバティブのユニークな機能は、暗号化エコシステムからの富の成長を求めるトレーダーにとって無数の機会を解き放ちます。

表面だけを見れば、それぞれのやり取りは似ているように見えると思います。しかしそれは、トヨタが技術的に大変素晴らしいように、他の車と同じように4つの車輪があるだけで、細部はまったく違うと思っています。私たちはF1のチャンピオンチームになりたいと思っているので、細部まで磨き上げることに注力しています。他の取引所が持っている機能に加えて、私たちのポジションモデル、利確と損切りの機能、そしてクライン取引は他の取引所を凌駕していると自負しています。
同時に、Deepcoinは業界唯一のインテリジェント取引支援プラットフォームを構築しました。

もう一つの違いは、企業文化です。現在、プロジェクトや他の取引所に関しては、焦点がしばしば短期利益に置かれています。しかし、一貫した継続的な結果を得るための長期的なアプローチを優先し、ユーザーの皆様に継続的な価値を提供するために、私たちの行動が蓄積されているかどうかを頻繁に振り返っております。

この業界では、私は長期の目標を念頭に置くことで、業界の最大の報酬を得ることができると信じています。したがって、私たちは選択肢に直面したとき、安定性を優先し、決定が単なる短期利益のために行われないようにすることが多いです。製品については、クオリティをあげるのにかなりの時間を費やしてきました。また、私は毎月ユーザーとのオンラインミーティングに個人的に参加し、フィードバックや提案を受けています。私たちのビジネススタイルは、地に足の着いた、着実な進歩を重視しています。

安全保障の面では、シンプルさと集中力が鍵だと思います。
金融の核心はリスクコントロールです。分散投資を追求するのではなく、ひとつのことに集中することによってのみ、リスクポイントを減らし、十分なセキュリティを確保することができるのです。
日本の侍の刀のように、綿密に洗練された完璧なものです。
私たちはリスク管理システムの開発に5,000万ドル以上を投資してきました。コードのひとつひとつ全てを、開始から実行まで、私たちの専門チームによって慎重に作られています。過去4年間、プラットフォームの累積ダウンタイムはわずか10分未満です。
全体として、私たちはユーザーにより革新的な取引ツールと優れた取引体験を提供することに取り組んでいます。

5. Deepcoin質疑

司会:皆様から頂いた質問に回答してもらいます。
ディープコインはどのようにして高速取引を実現したのか、具体的には数百万TPS(Transactions Per Second)の最速注文執行を可能にする技術やインフラについて詳しく教えてください。

EGO:私たちのチームは、1秒間に数千件の取引を処理できる取引システムを開発しました。それ以来、その安定性とセキュリティは暗号産業で広く認知されるようになりました。

強固でスケーラブルなインフラストラクチャを使用することで、取引のピーク時でもシステムは信頼できます。これにより、世界中のトレーダーが中断のない取引サービスを楽しむことができます。このプラットフォームは、ユーザーにシームレス、効率的、安全な取引体験を提供するため、先進的なアーキテクチャと最新技術を採用しています。 
このプラットフォームは、強力な暗号化プロトコルと多層のセキュリティ機能を実装することで、セキュリティ対策を強化し、潜在的な脅威から成功裏に防御しています。

司会:DeepCoinの取引システムは、Binance、OKX、BitMartなどの他の取引所プラットフォームとの違いはなんですか?さらに、DeepCoinがユーザーの全体的な取引体験を向上させるために導入した機能強化について教えてください。

EGO:さて、様々な暗号資産取引所は、ユーザーインターフェースが貧弱で、これは長年、トレーダーにとって痛手となっており、ユーザーフレンドリーではない取引体験をもたらしています。

Deepcoinは、デリバティブに特化し、取引を次のレベルに引き上げるための革新的な取引ツールを提供することで、競合他社とはかなり異なっています。
まず、新しいインジケーターと描画オーダー機能により、ユーザーは簡単に注文ページに直接注文を配置し、チャート上のインジケーターを選択することでそれらを実行できるため、シームレスで効率的な取引体験が保証されます。一方、ユニークな「描画オーダー」機能は、取引に新しい次元をもたらし、ユーザーが手描きの要素を活用して正確な市場注文を実行できるようにします。 また、この機能は長年にわたり実装されているため、他のトレーダーとのコピートレードも簡単に行うことができます。


司会:Deepcoinは、セキュリティ侵害が発生した場合の損失を保護するための保険に加入していますか?顧客資金は分離された口座に保管され、安全に保管されていますか?

EGO:Deepcoinは設立以来、ダウンタイムがゼロで、ユーザーの皆様の資産が盗まれることもありませんでした。Deepcoinは常にユーザーの資金のセキュリティを重視してきたからです。チームは、伝統的な金融機関と同じく厳格でプロフェッショナルな業務原則を持っています。
弊社セキュリティチームは取引をマッチングさせながら、ユーザーの皆様のための高品質な資産をスクリーニングし、完全な投資ロジックを形成し、プロフェッショナルなサービスを提供するために、基礎研究開発の論理を使用しているためです。







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