出産レポ#2

前回の出産レポの続きです。予定日の夜、遂に病院へ!!

本陣痛か?これ

20時過ぎから、どんどん痛みが強くなりました。でも生理痛のめちゃ強い奴という感じもあり、我慢できる範囲。我慢できるのは本陣痛じゃない…(ネット知識)
ただ、ここでももう一段階痛みの種類は変わっていました。さっきまでのちくちくとは違い、例えるならば骨盤のあたりをローラーで横にごろごろされている感じ。間隔はばらばらから大体6分くらいに。

イタイイタイこわいこわいと言って耐えていたら、「心配ならわかんなくても一度病院に電話してみればいいじゃん。おれは判断できないからさ。判断はなみに任せるけど」と夫から言われ、どうかな~本陣痛じゃなかったら恥ずかしいな~心配性すぎかな~と思いながらも病院へ電話。
「あの~初産なのでちょっとどうかわかんないんですけどー、なんか陣痛?みたいなおなかの痛みというか、なんか間隔も一定になってきてる?みたいな感じで…実際本陣痛かわかんないんですけど…」とこの場面に来て体裁を気にしてしまう小心者の私。
「帰ってもらうことになるかもしれませんが、念のため一度来てみましょうか」と言われたので病院へGO。不安が払拭できるだけでも安心なので、見てもらうことになりました。

助産師さんに「これ破水してるね」と言われ

うっそやろ。まじか。破水っていつのやつ。破水したら感染症にかかる可能性あるからすぐさま病院こなきゃいけないやつちゃうん。調子こいて2回もお風呂浸かってるんですけど。お風呂の前?あと?でも2回入ってるし…ごめんなさい赤ちゃんごめんなさい。やばい本当に致命的なミスを犯してしまっている。赤ちゃんが危険にさらされちゃってたらどうするの。うわああああああたまがまっしろになる。

一気に判断力がなくなりさあっと血の気が引きました。その様子を見て助産師さんが「いやでもほら、水中でのお産もあるくらいだしほら、そんなに絶対ヤバイってわけじゃないですよ、破水から12時間経ったら念のため抗生剤入れるけど大丈夫ですよ」と安心させようとしてくれるも、こちとら頭真っ白ですから。抗生剤入れるのってどのくらいレアなの。ありふれたことなの。わかんないよ。
その様子を見て、一旦分娩室の外に出ていた夫に助産師さんから「かなりショック受けてるみたいなので安心させてあげてください…」とお願いされたらしいです。その通り一言一句伝えるな夫よ。

でもそのおかげで、「ああ、私かなりショック受けてるのか…」と自覚。自分を客観視できるようになって冷静になってみると、おそらくさっき(前投稿)の『トイレでナプキン変えたばかりなのにびしゃびしゃになるくらいの』おしるしが破水だったんだろうな、なら確か風呂上がりだな、セーフだな、水中でのお産もあるくらいだし、と思えるように。とはいえ泣いてますけど。

陣痛キターーーーーー

破水したとわかると、どんどん陣痛が強くなってきました。自覚したからか?赤子空気読んでくれた?破水後ってそういうもんなの??
陣痛、めっちゃくちゃ痛いです。腰がぶっ壊れる。そんなことあります、おなか痛いんでしょ陣痛って。なんで腰が痛くなるかね。とネット検索した時点ではそう思ってたけど、実際腰がぶっ壊れるとしか言いようがない。
あまりに痛くて痛くて、大声で「痛いーーーー痛いよーーーー痛いよおおおお」と叫ぶ情熱タームと「なんかあれだね、陣痛熱望してたけど実際来るとあれだね、……(無表情)うえええいたいいいいいいいいい」の冷静タームが交互に来て冷静がどんどん減っていく感じ。
たまに助産師さんが来ても「まだ指5本だね~」「次2時ごろになったらまた来ますね~たぶんそのくらいならないと次の段階進まないと思うし。お産は早くて6時くらいかな~」という感じ。
1:30ごろからいきまないのもつらくなってきて、夫と義母(病院に突然登場した)の「いきまないで!!」「息はいて!!」に「吐いてるよおおお!!」「いきみたいいいい!!!」と叫び返しながらも助産師さんは2時まで来ない…。
今回のお産でここが一番地獄でした。

我慢できません

2時まであと5分を切ったころ、もう我慢できませんんん!!いきみたいいいいい!!!となり「(ナースコール)押してええええ!!あの人(助産師さん)呼んでええええ!!!!」と夫に熱望。思慮深い夫は「でも早くて6時頃って言ってたけど…」と思ったそうですが、地獄のような雄叫びをあげる妻の勢いに押されナースコールを押してくれました。

助産師さん再登場

2時を前に痛みに大騒ぎしている分娩室へ助産師さん登場。なんなら「しょうがないわね初産ですものね…(フゥ)」くらいの雰囲気(のように見えた)で触診受けたところ、「あっ子宮口全開ですね!」「っじゃあ、いきんでもいいですか!?」「いいですよ」
触診の間分娩室外に出ていた夫によると、ここで「やったーーー!!」と叫んだのが聞こえたそうです。ちょっと笑ったらしい(笑うな)

さぁ産みましょう

ベッド状態だった台は足を乗せるところとつかむレバーがつけられて分娩台に変わり、夫が分娩室に入ってきたとき(義母は立ち会えないため外で待機)、それまでイタイイタイと泣いて大騒ぎしていた私の表情は一変していたそうです。『産むという強い意志を感じる凛々しい顔になってた』とのこと。そうなの?
陣痛の波に合わせていきみ、を繰り返すのですが、コツがわかるとこの力によって降りてきてる感がすごくて、途中から「もう出す!もう出す!!」という感じでハイに。実際その時は子宮口の向こうに頭がもう見えてますよ~くらいだったそうなんですが、「えっまだ出てないの?こんなに力入れてもまだなの??」と思いました。あとうんち出そうになってこわい。どっちかの穴に力入れるってのできないんですね。人間の身体って。
この時は『旋回しながらいきむ力に合わせて降りてきてるんだな~息子頑張れ!!出てこい!!』と思っていました。おなかの中で何が起こっているかのイメージしながらだと、結構神秘を感じてテンション上がるのでいいかもしれません(余裕あるなら)。

そのうちに先生が登場(20~30分くらいかな)、会陰を切開する流れに。「切ったらすぐ出てくるので、パパは動画とかカメラの準備を!」と言われて夫バタバタ。そしてチョキ、「いっだいいいいい!!」

でてこねえーーーー

チョキしたらすぐ出るって言ったのに!でてこねえーーー!!
先生側も予想外だったみたいで、「あら?頭大きいからねぇ~(エコーで見ても頭は大きめと言われていた)もう一回切りますね~」うそでしょ!!
チョキ、「いっだいいい(ぬるんっ)うわあああああああったかいいいいい(オンギャーオンギャー)ないてるううううううう!!!!」

出た

血まみれぬるぬるのぬるい息子が胸の上に置かれ、赤ちゃんみたいに「オンギャー、オンギャー、」と産声を上げているのを見て、とにかく頑張ったねぇ、よかったねぇ、出てきたねぇ、と安心したのが一番の感想でした。涙は出ませんでした。聖母のような、凪いだ気持ち。
妊娠して約1年間過ごしてきたのが、この日のためだったんだと、息子に会うためだったんだと。自分と息子にお疲れ様を言いたい、そんな状態でした。
そんな温かい気持ちの間も下ではどさくさに紛れて麻酔をされ、赤子はきれいにしてもらい身体のサイズを測るため助産師さんに連れていかれ、どさくさに紛れて会陰を縫われました。2回のチョキのせいで片方は内側すぎて麻酔できない位置だったのでノー麻酔でちくちくされてとても痛かったです。痛くないほう(麻酔できた方)は痛くないほうで、縫われる感覚だけ伝わるのでこわ気持ち悪い。
でもアドレナリンが出まくりテンションが上がりまくっていたので、夫に実家に電話をかけてもらい出産の報告。「縫われてる最中に電話かける人いないよ…」と先生に呆れられながらも痛みが紛れて結果オーライでした。電話が終わってからも、友人にラインを送ったり言葉がマシンガンのように止まらなかったりして興奮状態は続きました。

これでおわりです

出産の一部始終レポはこれで終わりです。
病院に到着してから息子が生まれるまで、正味6時間20分ほど。初産婦にしては破格の短さだそうです。
この後はたまに来る後腹にも耐えつつ、いきみで擦り傷のようになってしまったお尻の痛みと2回チョッキンした会陰の痛みが尋常じゃない日々でした(2週間くらいかな)。
本陣痛の痛みが辛すぎて、半ば根性で無理矢理ひりだしたようなものだったので、もっと時間をかけてじっくり産めばお尻のダメージはもっと少なく済んだのだと思います。ただ短く済んだので身体全体や息子へのダメージは少なくできた面もあり、一長一短かも。
ただきっと私は何十時間もの陣痛には耐えられない気がします…。2人目がもしできたときも、太く短くの出産となるといいなといまから祈っています。

他人の出産レポなんていうものは何度も言うようですが役には立ちません。だって出産は

人による

のですから。

前投稿ともども、殆ど校正なしの勢いで書いているので読みづらいかと思うのですが、出産という波に巻き込まれた勢いが伝わればと思いこのまま公開させていただきます。

この話のどこかがこれから出産を迎える方に、そのパートナーの方に、「こんなパターンもあるのね」と安心感を与えたり不安を与えたり肚を括る一助となれば幸いです。
パートナーが一緒になって頑張りを分かち合ってくれることは、当事者にとっても結構心強いものです!「男は結局なんもできない」とか言わずに手を握ったりしてみてください!(人によってキレられる場合もあるそうなのでその際はそっと離れてください)
当事者の方へ、あなたの出産はあなただけのものですよ!!どうか頑張って!!

終わります。

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