既存の家の材料は、全て新築に再利用!?『建て直す』が前提の家づくり。
どんなに忙しくても関わりたいプロジェクト
神奈川県に住む、友人の一級建築士が面白いプロジェクトを始めました。今年は定期的に、神奈川県に足を運ぶことになります。これは、どんなに忙しくても「面白いから絶対関わりたい!!」と思いました。
ざっくり話すと「建て直すが前提の家づくり」とだけ話しておきます。
来年、友人は色んなコンペやピッチに登壇するとのことなので、詳細は来年話せると思います。お楽しみに!
⚪︎既存の家は、新築の材料として使う。
その友人、数年前に中古住宅を買いまして、友人のこの自宅が、今回のプロジェクトの舞台でもあります。
中を自分でリノベーションしていました(建築士なので、自分で図面を引き、自分で施工)。その時にフローリングも自分で貼っていました。
ただ、フローリング用のボンドなどは一切使わずに、丁寧にビスで時間をかけて貼っていたんです。その理由が
「必ず建て直すことになるから、その時にフローリングも再利用して、新しい家に同じモノを使いたい。
ボンドを使うと再利用しにくいから、手間でもビスを使ってすぐに取り外せるようにしてた」
とのこと。
この考え方、最高に面白いなと思うんです。フローリングだけでなく、ガラスや断熱材、はたまた構造物まで「再利用前提」の仕組みが施されていた。
⚪︎間取りを変えるタイミング
以前、ちきりんさんが「12年ごとにライフステージが変わるから、その時にあった間取りを選ぶ方が合理的」という話をされていました↓
この友人の場合も、子ども二人が大きくなるタイミングで建て替えをし、間取りを変えるのを、最初から想定していました。中古住宅だと、断熱性能もスカスカなので、建て直すこのタイミングで、高気密高断熱の家にもする。
※自宅兼ショールームになるので、内見も可能にするとのこと。これも楽しみ!
何も建て直さなくても、ライフステージが変わるタイミングで、リノベーションをして最適な間取りにする。というのも良いと思います。
⚪︎フローリングをフローリングとして使わない。
全てのフローリングをフローリングのまま、再利用できるわけではありません。例えばこのフローリング↓
キッチン下の配管周りに使っていたフローリングなので、配管や柱に合わせて加工してあります。この形のまま、次の家では流石に使えない。ので、友人は「これは廃棄かなぁ」と呟いてました。
そこで私は「これ捨てちゃうなら、もらってもいい?」と聞いて、もらうことに。そしていつもながら、アップサイクルしたわけです(笑)↓
「フローリングフレーム」ですかね、言ってみたら。これは友人に内緒でサプライズプレゼントします。明日、神奈川に行って会うのですが、私のnoteを読んでいないことを祈るばかりw
なるべく、友人の次の家でも、材料たちは活躍してほしいですし、アップサイクル品を作っている身としては、「建材としてではなくて、アップサイクル品の材料として見る」のが癖になっているので、色んな関わり方が出来るようになったのも嬉しいなと思います。
古民家って実はまるまる再利用できる。
「建て替えるときに、既存の家を再利用する」ということを前提で家を見た時、古民家ってかなり再利用できるなと気づきました。
土壁を解体しても、かき集めて水を混ぜて攪拌させると、そのまま左官材になります。これは、外壁をモルタルで仕上げて吹きつけ塗装している今の家にはできないことです。内壁も、石膏ボードを使っているので、再利用はかなり難しい。
梁や柱、屋根材は言わずもがな、木材です。そのままの用途で再利用できなくても、いくらでも手段はあります。すごいな、自然素材って。
まとめ
「再利用を前提で家を作る」となると、作り方も、使う材料も、根本から家づくりが変わってきます。友人のプロジェクトの進捗は、話せる範囲でまた話していこうと思います。楽しみだ!!
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