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古材を製材してみた結果、こうなりました。

前回、「古民家から床材を引き取ってきたので製材してみます」という話をしました。今回はその続編です。前回の記事はこちら↓

引き取ってきた古材を

・製材(カンナがけ)したらどうなるか
・塗装してみたらどうなるか

を載せています。「ついでに他の古材もカンナがけしてみよう!」と思い至り、200年前の栗の木材(店舗古民家の床板だったもの。かなり貴重)も製材しています。


引き取ってきた欅の古材(70~80年前のもの)


店舗古民家の床板だった栗の木材(約200年前のもの)


なので、今回の記事は、かなり写真多めです(汗)。色々試してみた結果を包み隠さず、そのまま載せているので、ぜひ参考にしてみてください!



⚪︎使った機材と材料はこちら

今回使用している機材はこれです↓

本来は業務用のプレーナーだったりが望ましいです。電動カンナだと、カンナがけできる幅が狭すぎるので、どうしてもカンナの跡が残りやすいし、厚みも均一になりにくい。。。

ですが、今あるリソースだとなかなか難しいので、今回はこれでやってみました。業務用の前に、makitaから出ている、プレーナーを購入して次はやってみようと思います(早く用意しよ。。😭)。



塗料関係は蜜蝋ワックスと、オイルを使っています↓

もともとは囲炉裏で使用されていた艶のある古材をみて「こんな感じに製材して艶を出したい」と大工さんに相談してみたら、「蜜蝋ワックス使ってみたら??」とアドバイスをもらい、そのまま即実践しました。何事も、アドバイスをもらった「まずはそのままやる」のが基本中の基本です。


目標にしている仕上がり具合

ワトコオイルはよく使うため、常にストックしているので、せっかくなので使用しました。


⚪︎結果

こちらが結果になります↓写真が連続で続きます!!


古材① 製材前


古材① 製材後


古材① 製材後にワックス塗装


古材② 製材前


古材② 製材後


古材② 製材後にワックス塗装


古材③(200年前の栗材) 製材前

 

古材③ 製材後


古材③ 製材後にワックス塗装


製材してワックス塗装した木材。乾燥待ち


古材④


古材④ 製材せず、そのままワックス塗装


燻されている古材は、製材せずにそのままワックス塗装



左:オイル塗装  右:ワックス塗装


左:オイル塗装  右:ワックス塗装


左:ワックス塗装  右:オイル塗装


⚪︎ワックス塗装とオイル塗装の違い

共通するのは、製材すると古材の表情が全くの別物になるということ、そしてオイル塗装の方が濃く、ワックス塗装の方がより無塗装に近い、サラッとした仕上がりになります。


◯オイル塗装
・木材の維管束にまで浸透するので、木目がはっきりと浮かび上がる。
・ウレタン塗料とは違い、木表面に膜を作らないので、木の質感を楽しめる(ウレタン塗料はツルッとします)。
・日焼けしやすいので、無垢材ならではの経年変化が楽しめる。

◯ワックス塗装
・オイル塗装同様、ウレタン塗装とは違い、膜を作らないので、木の質感を楽しめる。
オイル塗装とは違い、中まで浸透せずに、木の表面に留まり汚れを防ぐので、濡れ色にならずに無塗装に近い、サラッとした仕上がりになる。

特徴をそれぞれ挙げると、こんな感じでしょうか🤔どちらも保護剤としての役割なので、年に1回は再塗装することが推奨されています。

個人的には、はっきりと木目が浮かび上がるオイル塗装が好きです😂ただ、今回に限っては、栗の木材は色が濃く出過ぎるので、ワックス塗装の方が好きですね。

まとめ

今回は製材・ワックス塗装・オイル塗装の3つをやってみました。他にも色々試してみますが、看板用には十分使えるなと思います。


これに白や黒で文字を書く。


色々やりようはあるな!

5月に看板作成のワークショップをやるとのことで、既に依頼はもらっていまして、サイズや色味など後日詳細を詰めていく段階です🤔


あと、材料がなくて、絶賛品切れ中だったワンプレート皿。製材した古材なら作れるなと思いました🤔↓


以前は、建築現場で余った集成材をアップサイクルして作っていました。ただ、今回は無垢材なので、水洗いしすぎると盛大に反り返ってきます😅なので、こまめに手入れをしてもらうか、アルコールを少し染み込ませたタオルで拭き取るなど。。。

購入してくれた方はメンテナンスに気を遣うことになりますが、古材ならではの木っぽさを活かしたまま、作成したら面白いんじゃないかなと思ってます🤔

この辺も、後日やってみてまた記事にしていきます!お楽しみに!!

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