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どういう基準で買い取っているかを話すと、お客さんは納得してくれる

色んなお客さん、色んな古家具類たちと出会うわけですが、その中で「あ、これは深掘りして話そう」と思ったことがありましたので、今日はその話をします。


⚪︎古家具を引き取るまでの流れのほとんどはコレ

先日も大量の古家具、古道具たちを引き取らせていただきました。

ミシン台や、ちゃぶ台、桐箪笥などなど


裁縫箱や小さめの収納箱は毎回争奪戦ですw


ざるや行李も争奪戦w


レザーケース、籾殻入れてた丸いトタンケースは自分で使いたいなぁw

引き取りまでの流れは


依頼を受ける

引き取り予定のものの写真を送ってもらい確認

現地にいって見積もりをしたら、その場で買取お支払い。


大まかに話すとこんな流れです。依頼のほとんどは、

・Instagram
・知り合いからの紹介
・イベント出店で偶然知り合った方

この3パターンがほとんどです。現地に行ったらほぼ100%で、その場で引き取らせてもらってますが、ごく稀に「これは別の古物商の方に、見積もりをしてもらった方がいいですよ」とお客さんに伝えるときがあります。

⚪︎別の古物商に、相見積もりをした方がいい時

建具や箪笥などでごく稀に「明らかにこれは年代もので、価値があるな」と判断するときがあります。

以前、記事にも書きましたが、たとえば箪笥。明治期以降に作られたものがほとんどで、江戸時代のものの桐箪笥はそれだけで価値があります。


「これは明らかに価値が違うな」と思ったときは、お客さんに

「専門の古物商の方に連絡して、相見積もりをした方がいいですよ!」

と話をするようにしています。

何十年も建具や、箪笥、刀剣などを扱ってきた専門の古物商の方々は、より確かな目利きができますし、より高額で買い取ることもできる。高額で買い取ることができるということは、歴史的背景などに価値を見出して、より高額で購入するお客さんがいるということです。

私の場合、手直ししたり、アップサイクルして販売するのがメイン。なので、買いに来るお客さんもそういったものが好きなお客さんが来ます(ほとんどが女性)。

別のお客さんですが、「もっと高く買い取って欲しい」とおっしゃる方も当然います。そういう場合も、複数の古物商許可の持つ業者さん、もしくは会社に見積もりを取ってもらう(相見積もり:略して相見積(あいみつ)と言っています)ようにしてくださいと、お客さんに伝えてます。

その方がお互いに納得できるので、スムーズに引き取りがいきます。

⚪︎「大事にしていること、信念は何か」を伝える


私が大事にしていることは


「普通ならお金をかけて捨ててしまうものを買い取り、

技術や感覚を駆使して、どうやって付加価値を付けるか」


です。

「リペアやアップサイクルをするのが基本」なので、手間がかかる。ホームセンターで新しい木材を買えばすぐに作ることができるけれど、それはつまらないと感じてします。

例えば、壊れている建具を敢えて買い取って、分解・製材(真っ直ぐとか平らが全くないので、それを整えるところからスタートします。この工程がめちゃくちゃ大変)をして、ひと手間かけて、作ります。


これを買い取り、分解して製材。


写真やドライフラワーを入れて飾る、古材フレームに。

古道具類とかも同じで、「必ず水洗い(もしくは水拭き)して、乾燥」という工程があるので、どうしてもひと手間かかります。古物市場で綺麗なものを購入して、すぐ転売した方が早いし楽ですが、、、それはつまらないと感じてしまう(笑)


昨日、水洗いして天日干し中の図。

『これこれこういう理由で、あまり高額に買取することはできないんです」

と説明するとお客さんも納得してくれます。そして「そういうの素敵ね!」と共感してくれる人が、古家具を引き取らせてくれたり、リペア・アップサイクルしたものを購入してくれるので、本当にストレスなく、嬉しく、楽しく、幸せなわけです。

まとめ

自分が大切にしているものは一体何なのか。
貫いている信念、ポリシー、スタンスは一体何なのか。
だから、今の仕事をしている。

この辺を突き詰めていくことに終わりはありませんし、やればやるほど,
発信すればするほど、新しいのが内側から出てきます。「そういえば、お客さんと話していてこんなこと思ったけど、何でだろう?」から掘り下げてみたら、今回の記事も書けたわけですw。

お客さん、有り難うございます。今日も店舗営業、頑張ります!

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