コミックアートの可能性を感じる。

22年前、19歳の頃に路上で絵を売り始めました。

その頃僕はまだイラストを描いていて、自作のポストカードを作って路上に布をひいて並べて売る、というカルチャーがありました。

今でも路上ミュージシャンみたいな人たちはいるのですが、基本的には路上で勝手に商売をするのはNGなので警察に注意されます。昔はそこら辺がとても緩くて、外国人が偽ブランドを売るような商売も目立ちました。

梅田の阪急百貨店と阪神百貨店を結ぶ歩道橋の上に週末になると10人20人というクリエーターが端から端まで路上に座り自分のポストカードやらグッズを売ったりしてたんです。

今では警察も厳しくなりほとんど見なくなりました。


僕はその頃からそういうマーケット的な状況を見るのがとても好きで今でもよく関西コミティアや創作系マーケットには足を運びます。

フリマ的なものとは少し違い、自分で描いた絵を並べるなんてことは顔から火が出るほど恥ずかしいことなんです。それでも自分で作った何かを見てほしい!!って気持ちが伝わります。


そうしたマーケットを見ながら6月に開催するイベントに対しても主催の新村さんと意見があって開催するのですが、数年前からとても気になっているのがコミックアートやコミックイラストと言われるジャンルです。


最近はキャラクター絵画などと言われることが多くなりましたが、ではキャラクター絵画とコミックアートは何が違うのかというとほとんど一緒のように見えますが微妙な差があるようにも思います。


今キャラクター絵画と言われるジャンルの作品は美術業界に飲み込まれてしまいました。つまり権威的なものに絡め取られつつあるように思います。キャラクター絵画という言葉は美術の中から生まれた言葉ですから。

一方でコミックアートとかコミックイラストって言葉はどちらかというとカルチャーから生まれた言葉のような気がしていて、権威的な後ろ盾がありません。

権威的な権力がないからこそ、少し前に登場したNFTアートなどと呼ばれる未知のジャンルとも相性が良かったのでしょう。そこら辺にとても大きな可能性を感じています。


しかし僕も一応ギャラリーをしているアート業界の中で生きる一人です。だからと言って権威に絡め取られるような構造に新しい作家さんを引き入れるのは望んではいなくて、逆にそうしたジャンルで活躍する人々となら新しい構造を作れるんじゃないかなーと思っています。

と、いうことで久々に公募展を開催しようと思います。コンペと公募展何が違うんだよって話はちょっと置いといて、

今回は久々に審査をします。

あくまで世界観を確立する為になので作品の良し悪しで選出する訳ではないことをご理解いただければ・・・(無審査で年に3度ほどコンペも開催しているので審査が嫌な方は是非そちらを!!)


ほんと、審査するのって嫌なんですよね。だから最近はしてなかったのですが、、今回はさせていただきます。先に謝っとくけど落っことしちゃっても凹まないでね!!ごめんね!!


一応展示の内容としては一階で作家さんが個展を開催中に二階での展示です。なのでちょっとサブ感があるのはご容赦ください・・

人数は10名ほど。

出展料をいただく予定にしてましたがここまで書いてみて自分のこの企画に対しての想いを買い並べてみて「これだったら出展料なしでいいんじゃね?」と思っちゃったのですが、僕が毎度コンペで作家の皆様と上手くお仕事させていただいている理由の一つは出展料は安くない、ってとこなんです。

今まで出展料を取りすぎるのやだなって気持ちもありましたが正直出展料安くするとレベルも下がるのです。自己投資にならお金も出せる!って気概のある方とお仕事させていただきたいので少しだけ頂戴します。


そして珍しくテーマ設定もします。


もう少ししたら募集開始します。少しお待ちを〜

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コミティア

大阪で絵画制作や美術活動をしつつ、ARTspace&BARアトリエ三月を運営しています。サポート頂いた分は活動費やスペース運営費として使用させて頂きます。全ての人がより良く生きていける為に 美術や表現活動を発信し続けます。