地の道を行く人は。
今の道路はアスファルトが多いですが、昔は舗装されていない道がほとんどでした。地の道です。
一番最初に誰が通ったのかわかりません。山の民は谷を歩き、海の民は海岸線を歩き、平地の民は見晴らしの良い所を歩いたのかもしれません。
そうして、草や石の踏んだ跡を辿って、他の民が通っていったに違いありません。あっ、こんなところに出たんだと、勇気ある民がいたのだと思います。
移動することが人生を作るんだと、あるいは危機から逃れるためにと、草の道を多くの民が通り、地面が固まり、地の道ができたんだと思うのです。
最初は、はじめの一歩として道をつけてくれた人がいて、続く人がいて、なぞる人がいて、安心だし面白いしと一般の人が通り、地道はできます。
仕事もまた同じだと思います。
最初の一歩の人は勇気ある決断をしたでしょう。
続く人もまた、苦労があったでしょう。
けれども、その道を固めてくれる人は、地道を作ってくれる人です。みなさん自身も地道を作る人の一人です。そして道を作ることに誇りを持って下さい。
仕事もまた道の上を歩いて行くことが多いものです。だから地道な仕事はとても大切なのです。
歩く速度はそれなりで構わないです。荷物を背負って歩くのも道を固めるのに役だってます。人が飛んでいくのも、ショートカットするのも、地の道があるからできることです。
ぼくは地の道が好きです。
努力している人も好きです。
淡々と坦々と眈々と仕事をしている人は素敵です。
今の道を歩いていけば、どこかに出ます。出た所で新しい道を作っていくのも遅くはないと思います。
人生は最後までわからないからです。
今日はココまで。
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