緊張に打ち克つ3つの方法

こんにちは、ギタリスト・アレンジャーの原田です。
今回の動画では、先日話した緊張のメカニズムに引き続いて、実際に緊張してしまったらどうするか?という話を、自分のミュージシャンとしての経験の中から話していこうと思います。
最後まで宜しくお願いします。

1:挨拶
改めましてこんにちは、ギタリストの原田です。
先日、「緊張のメカニズム」と言うテーマで動画を上げたんですけども、そこでは何故あなたが緊張してしまうのかという話にフォーカスして話をしました。
今回はその先、それでも緊張してしまった時に有効な幾つかのヒントを紹介したいなと思います。
それらは、自分がミュージシャンとして沢山の現場を踏んでいった中で培ってきた緊張対策法なんですが、別に音楽だけに有効な話という訳でもないので、きっと皆さんの生活の中でも役に立つ場面は多いかなと思います。
是非最後までご覧になってください。

2:緊張対策
先日の動画で、あなたが緊張してしまう「理由」について色々説明をしてきたんですけど、でもね、原因が分かったところで、結局緊張するもんは緊張するんじゃ!って人も沢山居ると思うんです。
ちなみに僕はそもそもあまり緊張をしないタイプなんですけど、だからこそ緊張してしまう人を第三者視点で沢山見てきたし、そうやって緊張してしまった時にこうしたら良い感じになったなっていうHowToも幾つか持ってるので、それを今回紹介していきます。

では実際に、緊張してしまった時にどうすれば良いのかなんですけど、まず最初に意識するべきは呼吸なんです。
緊張している人って十中八九無意識に呼吸が浅くなってるパターンが多いんですよね。
なので、なにはともあれまずは深呼吸しましょう。
ただ、深呼吸と言っても大きく吸うという事が大事な訳ではなくて、きっちりと息を吐ききってから息を吸うって言う事が凄い大事です。
呼吸って字を良くみてもらえたら分かるんですけど、呼気からの吸気でしょ?
人はね、息を吐かなきゃ息は吸えない様に出来てるんです。
水泳の息継ぎとかも、まず水中で息を吐いてから顔を上げて息を吸いますよね。
それもやっぱり呼吸はまず吐くって事と繋がってるかなと自分は思っています。
でも実際に見ていると、この「息を吐く」事がうまく出来なくて呼吸が浅くなっちゃうって言うパターンはめちゃくちゃ多いので、是非これはね、覚えといてください。

次に考え方をずらす事って言う事です。
緊張した状態では呼吸以外にも心拍にも影響が現れます。
具体的には心拍数が上がって、拍動も強くなっているんですが、これって生物が危機的状況下に於いて何かあった時に俊敏な対応を取れる様、筋肉に多くの血液、つまり酸素を送り込む為だと言われています。
これって物理的な生理現象なんで、思い込みとかそう言うのを超越して、脳が名実ともに「あー、、今緊張しているな」って捉えてしまって、そうなるとより緊張が深まってしまうんですけど、ちょっとね、それを逆手に取っちゃいましょう。
この心拍数が上がって拍動が強い状態って、実は何か楽しみだったりわくわくしている時も同じ状態になるんですよね。
なので、こうなってしまった時には頭の中で「緊張しちゃったな…やばいな…」って思うんじゃなくて、「わ、今俺めっちゃわくわくしてんな!」って感じにマインドセットをズラしてあげると、上手い感じに緊張をズラしてあげる事が出来るんですよ。
しかも、この方法って生まれてしまった緊張を消そうとするのではなく、その緊張感を良い方向にずらす方法なので成功もし易いです。
これと似た様な感じで、例えば本番前に誰かと馬鹿話をしてめっちゃ笑うってのもかなり有効です。
この場合は、自分が今笑顔で居れていると言う事実を、脳に認識させて、マインドセットをポジティブな方向にズラすっていうやり方ですね。
これも身体的な緊張を脳が良い方向に捉え直してくれるので、とてもお薦めな方法です。

後はご飯を食べるってのも結構有効です。
前の動画で話した、パーソナルスペースを自分で作るって話にも関係してくる話なんですが、身体に「今は安全だよ、お腹もいっぱいで幸せだね」って教えてあげる事で、脳もそれに対応して「今は安全なんだ、お腹いっぱいで幸せだなぁ」ってなってくれるので、自然と緊張が和らいだりします。
ただね、これひとつだけ注意点があって、これから人前に出るんで、くれぐれも食べ過ぎには注意です。

そして最後に、これ個人的には一番大事な事なんですけど、そもそも目の前に居る人達はあなたに何を期待しているのかを勘違いしないと言う事です。
音楽で言うと、コンクールとかを除けば、お客さんは別にあなたにミスのない上手な演奏を期待している訳じゃなくて、あなたが出す音や描く景色に満足感を得る、そのためにそこにいる訳です。
じゃあ例えばプレゼンであれば、そこに居る人達はあなたに上手な話をしてくれるのを期待している訳じゃなくて、あなたがその場でどんな話を伝えに来たのかを聴きに来てる訳です。
ここはね、結構勘違いしがちなんですが、どうしてもそれをやる側になると視点が一人称になってしまって、そうなるとオーディエンスが頭から消えちゃって、ただ自分が上手くやろうミスせずやろうってなりがちなんですけども、でも、そもそもオーディエンスはそれを求めてないパターンは多いんです。
そう考えると、上手くやろう上手くやろうとして緊張しちゃって、結果その緊張で自滅しちゃうのって全く意味が分からないですよね。
だから、そもそもあなたが何を求められているのかという事をしっかりと認識して、それを忘れない様にするって事は、当たり前な様でめちゃくちゃ大事な事なんです。
それが分かっていれば、事前の練習で何をするべきかって事がはっきりするし、練習内容がはっきりしていれば、質の高い練習を積むことも出来るので、より本番で緊張しにくくなるという事ですね。
なので皆さん、自分が何をそこへしにいくのかを決して見失わないようにしてくださいね。

3:終わりの挨拶
はい、ここまでお付き合い頂きありがとうございました。
ここまでいくつかの緊張対策について話をしてきたんですが、この話って自分が緊張状態になってしまった時だけでなく、人が緊張状態に陥ってしまった時に救ってあげる時にも役に立つやり方なので、是非覚えてくれたら嬉しいなと思います。
ただね、ここまで色々話しておきながらアレなんですけども、自分が考える最強の緊張対策って自分用のおまじないを作っちゃうことなんですよね。
某学習塾で言う所の「やる気スイッチ」って奴なんですけど、これを自分で作れちゃったらもうそれが本当に最強なんです。
例えば自分の場合なんですけど、自分にとってのやる気スイッチは前室なんです。
もう少しちゃんと説明すると、僕らがライブするステージの脇とかには前室って言って登場までの時間を控える為のちょっとしたスペースがあったりするんですけども、自分の場合、そこを通過すると言うこと自体がスイッチになっています。
なので、それがある場所なら3分前まで寝ててもきっちりとライブ出来るし、逆にそこがない場所だとちゃんとスイッチを入れるのにちょっと時間が必要になってしまう事もあるし、そこまでの段階でコケる事も希にあったりします。
いや、あっちゃダメなんですけどね。
でもまぁそんな感じで、そう言う自分にとってのやる気スイッチを1個作れたら最強だよって話をして、今回の話を締めたいなと思います。

こんな感じで今後もまたちょっと役に立つ話とかを動画にしてあげていきたいなと思っているので、この動画が役に立ったよとか面白かったと思って頂けたら、グッドボタンとかチャンネル登録とかしてくれたら嬉しいです。

また「こんなことを取り上げて欲しい」とか「ここが良く分からなかった」という事がありましたら、下の方のコメント欄に残しといて貰えたらありがたいです。

ではではここまでお付き合い頂きありがとうございました。
また別の動画でお会いしましょう。

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