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古民家暗中模索中

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築70年、50年以上住んでいなかった古民家を模索しながら少しずつ再生していきます。 普段は朗読劇や声のワークショップを関西圏、そして東京・中目黒で行っている。 いつか人が集える場… もっと読む
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記事一覧

#20古民家暗中模索中【春の準備編】

24年になって4ヶ月経った。 その間、ここ竹由庵には足を運ばなかった。 今年もGWに合宿をすることが決まり定員いっぱいとなった。 嬉しい。 さすがにそろそろどうなっているか行かなくてはと思っていた4月。 初旬から雨続きでなかなか重い腰が上げられず。そんな時8日の夜、大雨が降った。 これは流石に見に行かねばならない、と、午後1番に見に行ってみた。 玄関が雨漏りしているようだけれど、それ以外はだいじょうぶ。 ケモノがひそんでいる様子もなし。 ほっとひと安心だ。 次はいよいよ竹

#19古民家案中模索中【秋合宿作業編】

ここは家だけでなく、竹林もある。 美味しいたけのこができる場所なのだけど、たけのこの時期だけ整備しても、当たり前だけどまったく追いつかず。とうとう鬱蒼とした竹林になってしまった。 ある竹林整備をしている人に見てもらったら、「あー、だめですね。これはとにかく切るしかないです。山をどうするかのビジョン以前の問題です。とにかく切ってください。ま、1年以上はかかると思いますが」とつめたく言われてしまう。 なるほど。 よし!それならもう、安心して素人として切っていこう!と逆に思えるよ

#18古民家案中模索中【秋合宿食べもの編】

さて、9月22日にとうとう秋合宿の日を迎える。 来てくれたメンバーは春合宿参加者の方、初参加の方ちょうど半分ずつくらいのスタッフを合わせると総勢10名だ。 まずは早めに来た参加者とスタッフで合宿の買い出しに出かける。 もう新米が出ているのでそれを迷わず購入。そして平飼いの卵も2種類買う。 やはり干物も買った方がいいよね! あ、栗も!!あ、落花生もゆでよう!! ポポーも!!ポポーはアケビに似た楕円形で色は薄緑色。でも熟すと中はオレンジ色になってねっとりと甘い。市内でもあまり

#17古民家暗中模索中【秋合宿準備編】

#16は季節外れの台風で床下浸水の模様をお伝えしたのが6月。 そこから今日は9月の終わり!! 9月。22日〜24日まで東京から総勢10人がこの家に集い、 へっついさんでご飯を食べたり、竹林整備をしたりする時間【竹由庵秋合宿】をもつことになりました。 それまでには、私の体の不調でそこで整体をしたもらったり 本のことを語る会を持ったりと細々と行っていましたが、 8月はあまりに暑いのでお休みにして、9月の半ば、ひと月以上ぶりで行ってみると、もはや草がものすごいことになっていた。

番外編 コートをリペア

月に一度の中目黒の出張時、何もなくても立ち寄りたいお店がある。 それは、「ユニオンパスタイム」 元々は、長袖のアロハシャツが欲しいと思っていた時に 紹介してもらったお店。 お店とはいってもマンションの一室でディスプレイはなし。 カウンターがあっていつもそこにはお直しが終わったデニムが山と積まれている。 部屋の周りはいろんな色の糸が所狭しと並べられている。 そこで長袖のアロハを購入したのだ! 受注生産なので、好みの柄などを言って店の奥から商品を何点か持ってきてもらい、試着してお

#16 古民家再生思案中 浸水編その4

DAY 30 6月6日 10時前に家を開けた。 家はだいぶんすっきりしてるかと思えば そうでもなかった。 かえって、要らないものが目立って見えてきて、綺麗とは言い難い。 これは今日も片付けやらないといけないという自分なりのセンサーなのだなと思う。 今回の浸水で何人かから床下浸水だと分かった途端 「ものごとをやりすぎる傾向があるから、休みながらやらないとだめですよ!」と注意喚起をされる。何年も会ってない人からも。 だはは〜!見抜かれてますな! 今、思いっきりそのモード入って

#15 古民家暗中模索中 浸水編その3

DAY29 6月5日  朝、zoomでプレイバック・シアターラボの羽地さんとミーティングをする。 土日の話をしたらびっくりしていた。 床下浸水したことはLINEで伝えてあったのだけど、どうやら上からの雨漏りだと思っていたらしい。 確かに同じ濡れることなのだけど、雨漏りと、床下浸水ではだいぶんちがうからなあ。 ミーティングでは週末のアーツ・ベースド・ファシリテーター養成講座(通称ファシ講)の最終回があるため、どんなふうに終わるのがいいか互いに考えを述べる。 こうしたら、ああし

#14 古民家暗中模索中 浸水編その2

DAY 28 6月4日 思いでぽろぽろ この日は母とお互い少し気分転換をしようということになった。 互いに昼過ぎまでやりたいことをしてそれぞれの車で15時に竹由庵へ向かう。 その前に、わたしは友人と会い、別れたあと伊太祁曽周辺の状況を車で見て回った。 田んぼが多いこの一帯はやはり広く浸水した模様。 みんなホースを持って何かを洗っている。 外にゴミを出している人も多いが、下駄箱など下に置いてあったようなものが多かった。 ベッドマットのようなものはない。やはり床下浸水レベルの

#12 古民家暗中模索中 ルーツ編その2

DAY25の続き  父の文字 とにかくこの家は物持ちがいい。 父や叔父、叔母の成績表、卒業証書、教科書はもちろんのこと、じいちゃんの新婚時代のばあちゃんにあてた手紙、じいちゃんの法定日誌、ひいじいちゃんの日記、昭和初期の神社にまつわる総代会についてのものなどありとあらゆるものが置いてあった。 叔父や叔母のものは連絡して、捨てていいかを確認して処分する。 しかし個人的におもしろいと思うものはとっておくことにした。 今回は父にまつわるもの。 紙類を入れた箱が出てきた。 その中

#13 古民家暗中模索中 浸水編その1

DAY26 6月2日 大雨が降る 6月2日に大雨が降る とテレビの天気予報で言ってたのも知っている。 1日からひどい頭痛が久しぶりに続いていて、 これは相当気圧がよくないのだなと思っていた。 線状降水帯が発生している というのも聞いた。 けれども、けれども、こんなに降るとは思わなかった…。 この家は建てて70年。 この近くの川はよく氾濫していた。 最近このあたりの家はみんな土地を高くして建てられている。 なのでこの家はどこよりも低くなり、よく浸水していた。 わたしの学生時

#11 古民家暗中模索中 ルーツ編その1

DAY25 5月25日 選別する 要るもの、要らないものにふりわけること。 私はこれが不得意だ。 特に人が使っていたものには、なにか宿っている気がして 捨てる という判断ができない。 しかし、それではものは膠着状態になってしまう。 要らないものという判断基準を持っている他者を伴わなければ、無理だということがわかってきた。 今回は母に登場してもらうことにする。 ばあちゃんが日本画をずっと描いていたのと、父が自分の事務所に絵を飾ることを趣味にしていたため、とにかく大量の絵がこ

#10 古民家暗中模索中 その5

DAY24 5月24日 のりちゃん来る 友人ののりちゃんが来るというので、家を案内する。 ついでに久しぶりにご飯も炊くことに。 今回は自分なりのミッションが密かにあった。 へっついさんを使用する際に必須の薪。 この間までは、実はもとさんやふうちゃんが、薪を少しくれたのと買ったものでまかなえていた。 けれども、素人が試行錯誤しながらなので合宿中にあっというまになくなった。 買った薪はさすがに火つきが早い。 それを燃やせばすぐ火がつくのだが、できれば、今後に備えて 家の周りで調

#8 古民家暗中模索中 竹焼き編 その2

DAY 22  5月10日 竹をもっと焼いていく 今ちゃんが来てくれるという。 前日頑張り過ぎて、寝坊して9時に間に合わず。 今ちゃんが駐車場で草を刈りながら待っていてくれた。ごめんよ。 今日はおじさんが来ないので、竹林で自分なりに火をつけようとライターを用意していたが、少し炭をかき分けて、竹をバラバラっと投入したらすぐ火がついた。 ある意味こわい。 昨日よりも竹を投入して大きく燃やしてみる。 今日は少し余裕を持てるようになってきたので実はバナナを用意した。 すぐ食に

#9 古民家暗中模索中 竹焼き編その3

DAY 23 5月11日  竹をガンガン焼く 竹焼きを始めて3日目。 なんとなく竹の焼き方もわかってきた。 今日は最終日だし、とりあえず初っ端からガンガン燃やした。 おじさんは朝早くから節を切ってくれている。 前日に今ちゃんとおじさんに切ってもらいたい竹を集めたり 広場にしている上に無造作に積まれている竹を出して焼こうと準備していた。 とにかくここに出してきた竹は今日中に焼いてしまおうとおじさんと目標を立てる。 たてると焼けるものだ。 焼いている所に新しい竹を置くのが