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「東京米スター」の存在意義…その3「お客の好みに合わせた『オーダーメード精米』とは?」について

前回からの続きです。

都内には800軒近いお米屋さんがいますが、その中でお米屋さんならではの資格を有している米屋が数軒あります。

その資格とは、

お米マイスター と 東京米スター

の2つです。

一般消費者にとってこの違いはよく分からないと思いますが、端的に申し上げますと

東京米スターは、

都内消費者の皆さんにとって、より身近にお米についての『困った』を解決してくれるお米屋さん

と言えましょう。

そして具体的にその違いについて、数回に分けて紹介しています。

今回は3回目です。

タイトルにありますように、「オーダーメード精米」についてご紹介します。

私たち米屋はお客様の好みに応じて精米することができます。いわば「オーダーメード型」の精米です。

その代表的なものが「分搗き米」です。
これこそが精米技術を有している米屋だからこそ製造できる商品なのです。

「分搗き米」とは、言うならば「玄米と白米の間」の状態のお米です。白米よりも栄養素が高く、玄米よりも格段に食べやすいお米です。

分搗き米の種類と活用方法について簡単にまとめてみました。

■1分搗き(ほぼ玄米)

玄米の表面はテカテカと光っていますが、これは「ロウ層」です。水を通しません。そこだけを削ったのが「1分搗き」です。水をよく吸い込むので玄米よりも炊飯時間が短くて済みます。そして栄養価は玄米とほぼ同じです。

■3分搗き

玄米の栄養価を求めつつ、あまり硬くない方がいい、という人向きです。

■5分搗き

「私は玄米が食べたいけれど夫や子供が嫌がるので…」というご家庭向け。このパターン、最近本当に多くみられます。

■6分搗き

「『ザ・玄米』は避けたいけど、胚芽はしっかりと残して欲しい」という人向けです。

■7分搗き

いわゆる「胚芽米」に近いお米。「白米ラバーズ」のなかで「玄米に興味はあるけどいきなりはちょっと…」といった人向けです。

■8分搗き(ほぼ白米)

もう少し白米を硬めに仕上げたい、という人向けです。

「分搗き米」は米屋だからこそ製造できる商品です。
各米屋が持っている玄米の品ぞろえ、そして精米技術が問われる商品だからです。

そしてこの商品は量販店等ではまず見ることできません。

それは機械の問題もありますが、分搗き米は普通の白米より劣化が早い、ということが挙げられます。

分搗き米は白米と違って糠がかなりの量で残っている状態です。
玄米の状態であれば表面は「ロウ層」でコーティングされていますが、分搗き米だとロウがはぎ取られ、糠層の油分が出やすい状態になっています。
そのため白米よりも酸化が早いのです。

分搗き米は「精米仕立て」でないと美味しく食べることが出来ないのですね。

お客の要望に応じて細かく精米できるその対応力を体験しに、是非ともお近くの都内の米屋に立ち寄ってみてください。

次回は

「米屋がコッソリと教える「炊飯のコツ」とは」

についてご紹介いたします。

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「楽しくなければお米ではない!」
有限会社 小池精米店
三代目 小池理雄(ただお)

五ツ星お米マイスター
東京米スター匠
6次産業化プランナー(中央サポートセンター登録)
社会保険労務士

東京都米穀小売商業組合所属
東京都ごはん区メンバー

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