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最近読んだ本

1.『氷菓』米澤 穂信

アニメは高校3年生の時に見た。その時から登場人物のセリフ回しに違和感を覚えていたのだが、小説でもその違和感は健在だった(小説のがアニメより先ではあるのだけど)。というか、小説ではセリフ以外の文も変に思えたので、アニメより違和感が強かった。

どう変なのかというと、セリフについては、高校生が、というか日本人のほぼ全員が日常使わないであろう言葉や言い回し。地の文については、それ表現する必要あった?その文いる?(私は何様なのか)というものもいくつか感じた。が、ネットなどを見ると大方高評価であるので、私がおかしい可能性しかない。

ただ決してつまらなかったというわけではなく、なんか変だな、とは思いながらも退屈せずに読み切った、し、なぜか文章から高校時代の青い匂いがしたのも良かった。

トリックについてはしょうもないという意見もあって、まあわからなくもないけど私はそんなに気にならなかった。

著者は最近直木賞を取ったということもあって、氷菓の次作『愚者のエンドロール』が気になるか気にならないかで言えば、わたし、まあまあ気になります。

『新釈 走れメロス』森見登美彦

森見登美彦の小説が原作の『四畳半神話大系』というアニメが好きで、これも高校3年生の時に初めて見て、大学1年の時も友達と一緒に見た。その一緒に見た友達からおすすめされた本。

内容は、『三月記』『藪の中』『走れメロス』『桜の森の満開の下』『百物語』を森見登美彦が京都の大学生を登場人物として書き直したもの。私は前半3つは原作を読んだことがあるが、後半2つは原作を知らない。

話としては5つだが、同じ登場人物が出てきたり、話が少しずつつながっているのが良い。少しレビューを見たら、どうやら『夜は短し歩けよ乙女』とも繋がってるらしい。私はまだ『夜は〜』を読んでないのでわからない、持ってはいるのだけれど。

特に好きだったのは、『藪の中』と『走れメロス』。特に『走れメロス』は結構笑った。

森見登美彦は、独特な文体と言葉のチョイスが面白い。その独特さからか、私の母親は読みづらいと言っていたが、私はそうでもない。他の作品も読んでみようと思う。

今は、サクッと軽くて笑える本が読みたい。

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