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確実に読まれる記事は「思考の数」と「熱量の高さ」で決まる。

最近はっきりとわかったのは「読まれる記事を意図的に作ることは可能である」ということ。

偶然のホームランではなく、確実にヒットを打つという意味です。ライターの先輩方に言わせれば「そりゃそうだろ」事案なのですが、ゆっくり考える時間がなく記事を出すことが普通になっていた私からすれば発見だったので書いてみます。


前田高志さんのnote

私が関わった記事での実例とともにご紹介します。最近でたくさん読まれたのは、デザイナー前田高志さんのこのnoteです。

これは企画段階から「前田さんの思考を広めたい、読まれたい」という確固たる目的があり、前田さんともそういう共通認識を持っていました。書籍を作るかのごとく、取材をして、何度か書き直しました。前田さんも結構書き直してくれています。お仕事でもサロンでも前田さんの記事を作ることが多いのですが、たぶん一番コミットしてもらったかもしれない。私もWEBの記事でこれだけ書き直したり、試行錯誤を重ねたのは初めてかもしれない。

読まれた理由は、前田さん個人の影響力の高さはもちろんですが、二人で何度も試行錯誤していることも大きいはず。だからよくなるし、読まれるという結果を得ることができました。


前田デザイン室のnote

この辺は私は編集の補佐だったり、監修だったりでメインでは関わっていません。

ただ企画意図やタイトルなど、ライターさんや編集してくれた人の狙いをより遠くに飛ばすための提案をしました。サロンの強みは、大くの人の頭脳を借りられること。だから自然と思考の数が多くなる。一人で考えるより複数人で考える方が強い。また自分になかった視点に気づかせてもらうこともできますよね。そこで得た気づきは個人の活動にも確実に活きます。


私個人のnote

私個人のnoteで、たくさん読まれたものもそう。例えば、だいぶ前ですがこれは書き上げるのに2,3日かかっています。

もちろん2,3日の間、ずーっとこればっかりにかかりきりになっていたわけではない。一気に書き上げることができなかったんです。思ったことを書き殴りのように吐き出して、整える。また吐き出し、整える……を何度か繰り返していると時間がかかっていました。つまり思考の数が多い。吐き出している時は、なかなか苦しいのです。自分の心の内側と対峙して掘り起こすので。さながら発掘のよう。「苦しいならやめればいいのに」と言われそうですが、どうしても言いたい、伝えたい気持ちがありました。そういう熱量があることも、伝わる→読まれる記事になるポイントなのかもしれない。


熱量のみで書いたもの

対してこれは偶然ではないけど、そこまで狙っていないんですよ。1時間くらいで書きました。扱うトピックが「水木しげる」さんという国民的な漫画家さんで、だれでも知っているテーマについて語っているから読まれやすいだろうなとは思っていました。この記事に関しては「この素晴らしさを伝えたい」と私自身の心が高揚していることを感じていました。「書かずにはいられない!」という衝動とでも言いましょうか。思考の数は少ないけれど、「伝えたい!」の熱量は高かった。結果たくさん読まれたのだと思っています。


こうして振り返ると、読まれたものは思考の数が多く、熱量が高い。当たり前だけど手間暇かけることなんです。そう考えると、今の私の個人の発信でも必要なのは、この「手間暇」な気がしてきました。

今月は、サロンの仲間と毎日noteか何かしら発信するという取り組みを続けてみました。(ただし、昨日一昨日サボってしまった。)書いている途中から感じたことは「これは今の私にあってる努力の仕方かな?」ということ。私、毎日連続note更新は2年前に5ヶ月ほどやっていました。だから数日書いて感覚が戻ってきたし、雑でもよければ、1時間くらいで何かしらひねり出すことは可能なんです。ただ、それだとどんどん手抜きをしてしまって上手くならない。ここで話をしているような、思考の数が多く熱のこもったものを書くのが難しい。

ということで、次はもうちょっと負荷をかけたいなと。私にとって一番やりがいのあるのは、しっかりと練って作ったコンテンツ。イメージは佐渡島庸平さんが毎週更新しておられるnoteのようなしっかりと思考した上で、書いているもの。(恐れ多いけど、言うのは自由なので言ってみた!)

というわけで、今のみんチャレが終わったら、継続的な発信は続けるけど記事としての更新は週に1度。しっかりと考えたコンテンツを発信していこうと思っています。ヒットをたくさん狙って、多くの人の心にしっかりと届くものを書くのが次の目標です。

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