2ミリのボウズあたまにした話

ここ数年、髪の毛が薄くなってきたのを気にしていた。
伸ばし放題にするという作戦で薄い部分を隠そうとしてきたが、伸ばした毛がうっとうしくてしかたがない。いよいよ、伸ばす作戦も限界か。

そこで、いっそボウズにしてしまえば薄毛も目立たないのではと発想を180度転換した。

ついに昨年の末、電気バリカンをアマゾンで購入し、2ミリの坊主頭にしてみた。
これは爽快だ。癖になりそうなくらい爽快だ。
手のひらで頭をなでると、坊主頭のじょりじょりした感触が快感だ。
いつまでもなでていたいくらいだ。

翌日、爽快な気分のまま、グループで受講している習い事に参加した。
「髪の毛、切ったんですかあ?」
目ざといオバちゃんに見つかった。
しかし、あのときは、沈黙で返すしかなかった。

そりゃあ、2ミリの坊主頭になったんだから聞かれなくても髪の毛を切ったのが見え見えだが、その原因は薄毛だ。あのとき、なんと答えたらよかったのか。今でも自分に問い続けている。

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