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牛の母を伝えたいだとか

Farmnote Advent Calendar 2018の23日目の記事です。

こんちには!
ファームノートの佐藤です。
前回に続いて牛×ITについて書いていきます。
今回は弊社の牛群管理システムFarmnoteの仕様とQAの仕事ついても、少しだけ切り取ってご紹介したいと思います。

牛のお母さん

牛の繁殖方法は9割以上が人の手で行われる、人工授精と受精卵移植です。その中で「受精卵移植」について掘り下げていきます。

受精卵は他の雌牛の卵子に雄牛の精子が受精した状態。受精卵移植による出産はいわゆる「代理母出産」です。
乳用牛だと、たとえば乳量が多い雌牛の卵子の受精卵を使い、別の雌牛にその子牛を産んでもらいます。
乳用牛に肉牛の受精卵を移植して、生まれた子牛は肉牛として売却する方法もあります。

そのため、受精卵移植で誕生した子牛には2頭の母牛が存在します。
・血統上の母牛
・産んでくれた代理母

牛にとって血統はとても重要で、Farmnoteではなるべく手間をかけずに登録されるようにしています。

QAっぽい記事を書きたかったので、今回はテストのために、受精卵移植で生まれた子牛に母牛の名前が自動登録されるパターンを洗い出してみたいと思います。

パターンを洗い出す

Farmnoteでは、種付→分娩という活動登録で、母牛や代理母や父牛などのデータが、子牛に自動的に引き継がれるようにしています。

ここから詳しい説明は端折りますが、母の名前が登録されるパターンと登録されないパターンを洗い出します。

大まかなパターン
・購入卵(他所で買ってきた受精卵)
・自家採卵(同じ牧場内の牛から採取した卵子から作った受精卵)

購入卵は、牧場にいない牛なので母牛と子牛を紐づけることができないので、テキストで供卵牛を入力したものが引き継がれます。
供卵牛に入力しない場合は、子牛の母牛欄には何も入らない。かんたん。
(※供卵牛は卵子を提供した牛という意味で、子牛に対して血統上の母牛です。)

自家採卵は、その牧場にいる牛なので、母牛と子牛を紐づけることができます。牧場内にいる個体を識別番号で検索して紐づけます。
紐づけた供卵牛に名前の登録があれば、生まれた子牛に母牛の名前が登録される、という流れ。

もっと詳細を突き詰めるとたくさんパターンができるんですが、ひとまずこんな感じになりました。

受精卵移植の母牛(供卵牛)では5つのパターンに分かれました。
これをまたさらに、別の項目のパターンやもう少し詳細に分けたものを組み合わせてテストをしていきます。

パターンの量が多いと大変ですね。今度PICTも使ってみようと思います。

おわりに

ということで、牛の母は2頭いることもあるんですね〜。
興味が湧いた方、よければこちらからお話しませんか?お待ちしておりまーす!

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