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ツンツンデレデレ森田です 1

休日、○○とひかるは2人でアニメを見ていた

内容はラブコメで、主人公に片想いしてるヒロインが、普段は冷たいが時折見せるデレるところに主人公が惹かれていくという王道モノである

休日なので、1クールを一気に2人で観終わった


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○:ツンデレって良いなあ(ボソッ

観終わったあとに○○が呟いた

ひ:そう?私はツンなとこ出すんやったら素直になってその分もイチャイチャしたいなぁ…?

そう言いながらひかるは○○に肩を預け、上目遣いで見つめる


○:っ//そうかもしれんけど、ギャップって言うんやか、惹かれるんよね

ひ:へぇ、じゃあ私には惹かれとらんのや


ひかるは冷たい眼差しを向ける


○:いや、そういう訳じゃ

ひ:結局、私の事なんて…グスン

○:ツンデレキライ!スナオダイスキ!!イチャイチャシタイ!!!


本当に彼は、悪い人に騙されないか心配すぎる。
試しに少し嘘泣きしてみたらすぐこうだ。
でも…そこがまた可愛くて大好きなんですけども♡

ひ:ホントにー?

○:ホントに

ひ:怪しいなぁ

○:ホントだってば

ひ:じゃあ、はい!//


そう言うとひかるは腕を大きく広げる


ひ:ギュッして?

○:仰せのままに

ひ:よろしい♪

○:いつの間にか立場が逆転しとる…


前まではひかるの方からスキンシップを求めることは珍しかった。
しかし、ふとした拍子に、ベタベタ森田が誕生してしまったのである。

ひ:早く来て??

そう言ってひかるが首を傾げる

あーもう無理やいかん可愛すぎるって


○○は促されるままにひかるを抱きしめる


ひ:えへへ//好きぃ…もっと強くしてー?


○:ひかるは細いけ強くしたら折れてしまいそうなんよ//

ひ:○○の私への愛は、そんなもんやったんやね…グスン

ひかるはまたもや嘘泣森田となる

○:あー!もう、泣かんで!?ほら!ギュー!!

ひ:ふゎあ//幸せだあ…○○ぅーギュー!! 

○:///…って、もう泣き止んどる!?


このように、面倒くさ森田も出現中である。


そんなこんなで就寝時間


--ベットにて--


ひ:○○ぅ…チュッ

○://(可愛いすぎるんやけどこの子ホントに…

ひ:ふぇ...///

○:え、まさか口に出とった?

ひ:ばりばり出とる…//

○:まあひかるさん実際可愛すぎるし、天使すぎるし、国の指定文化財にしたいし、国宝なんやけどさ

ひ:ねーえー言い過ぎ///

○:まだまだありますよブツブツ

ひ:もぉ!//ポカポカ


至近距離で○○をポカポカ叩く、彼は笑いながらもまだ愛を囁いている。
表場では嫌がっている森田だが
実は、愛情表現やスキンシップを自分からするより、される方が大好きなドM森田である。


そのため

ひ:(久しぶりにシたいなぁ…//)

ひかるがときめいていても

○:よし、そろそろ寝よっか

ひ:え、もう終わり…? 

○:だって、ひかるさん嫌がっとったぽいし笑

ひ:いや、違!あれは嫌とかやなくてその..///ゴニョゴニョ


○:?とりあえず明日は一限からやしさ、寝よ??

ひ:うん…ムスッ

この鈍感彼氏め


このように、彼女が満足するまで甘やかしてくれないと拗ねてしまうのだ

○:え、なんか悪いことやった?!

ひ:もう○○なんか知らないもーんだプイッ


そう言ってひかるは○○と反対方向を向いて寝てしまった


○:ええええ…

○:(女心、難しすぎる…でも…)


○:おやすみ、ひかるギュッ

ひ:///(知らんぷり、知らんぷり森田よ)

今すぐにでも振り向いてイチャイチャしたい衝動を気合いで抑える、踏ん張り森田

○:ひかる、大好き…//(ボソッ


ひ:っ〜///


○:ダメかぁ…寝よ…シュン


あーもう!この鈍感は!!好き!大好き!!


好き好き森田も登場である


しばらくすると、背中越しに寝息が聞こえてきた


ひ:もう寝たんや…ホント、子どもみたい笑

ひかるは○○の方向に向き直し、額にキスをする、

ひ:おやすみ、○○

そういえば、ツンデレが良いって言っとったなぁ…

…よし!

ひかるは、何かを決心して瞳を閉じた。

--翌日--

○○が目を開けるとひかるの姿が見当たらなかった。
普段ならまだひかるはまだ寝ている時間帯だが…
どうしたのだろうと考えていると、寝室の外からいい匂いが漂ってきた

○:おはよー!

ひ:..おはよ

○:(あれ、元気ない?)


いつもなら挨拶と同時にハグ&キスを済ませないと
超不機嫌森田になるのだが、今日は挨拶だけで済ませた

ひ:もうすぐできるから、待ってて

○:分かりました

ひかるが家に来る時、基本朝は○○、夜はひかるが分担して食事を作っているが、今日はひかるが朝から朝食を準備していた

○:今日、早いね、なんかあるん?

ひ:別に何も無いよ?たまたま早起きしただけ

○:そっか、朝ごはんありがとうね

ひ:別に○○のために作ったわけじゃないから。
私が食べるついでで作っただけだから。はい、出来たよ

○:な、なるほど?頂きます!

何だかとてつもない違和感がする。「ってか冷静に考えてひかるが作ってくれた朝ごはんを食べることが出来るだと?俺は前世でどれだけの徳を積んだんや。神様、ありがとう。

この時、○○の心の声は自然と口からダダ漏れになっていた。普段ならデレデレ森田の登場であるが

ひ:何馬鹿なこと言ってるの

○:え!?また声出とった!?恥ず…

ひ:良いから、早く食べなよ。遅刻するよ。

○:あ、はい。さーせん…

今日、めちゃくちゃ冷たくないか!?

やっぱり、寝る前に怒った原因不明のあれか?

 なんて考えながら机を見ると食卓には白米、あさりのお味噌汁、シーザーサラダに卵焼き、更にはデザートにイチゴのヨーグルトまで。全て○○の好きな料理且つ健康的な朝食が並べられていた。


○:これ全部、ひかるが作ったん?めっちゃ美味しそう!

ひ:当たり前じゃん、だからいつもより早起きしたんだから。○○の為じゃなくてあくまで自分のためだからね?

○:でも、俺の分までありがとうね、結婚したらこんな感じなんかねニコッ

ひ:///っ


?今一瞬ニヤけたような…


ひ:もう、いいから早く食べて

○:分かりました笑


そう言うと○○は卵焼きを口に運ぶ


ひ:ど、どう…??

先程と打って変わり、とても心配そうな顔で見つめる
心配森田である


○:!めっっっちゃ美味しい!!

絶妙な味加減と焼き加減で、○○の舌が唸る

ひ:ホント!?良かったぁ((ボソッ

○:ん?なんか言った??

ひ:( ゚д゚)ハッ!いや、別に、口に合ったならいいけど

○:うん!最高です!!味噌汁もお米の研ぎ方まで研鑽されてて、ここは高級旅館の朝食か!って思った

ひ:ふ、ふーん?まぁいいんじゃない?あ、電話だ


そう言うとひかるは携帯を持って別室に移動した


一人で食事をする○○は、脳を回転させた

最近色んな森田シリーズが増えてきたけど、今日のは別格すぎやしねえか?言うならば、ツンツン森田だ。
悪いことはした覚えねえしどうしたんやろか。まさか、昨日のアニメで?
でも、ひかるさんはツンデレはなぁ…って言っとったし、まさか愛想を尽かされたとか!?
いやでもその割に、普段しない朝食を作ってくれたし、俺の好物ばかりやし、なんか話し方共通語だし。
あーもう一体なんなんだあぁぁ。


珍しく悩む○○であった。


一方その頃別室では…

ひ:美味しいかぁ…///えへへ…良かったぁ…///

高級旅館の朝食ですって、
嬉しすぎるんですけども//

絶賛ニヤニヤ森田である


ツンデレってさっきみたいのであっとるんかな??
一応アニメの感じでやってみたけど、これは…私も辛いんですけども。朝のギュッとチュッ♡も出来とらんし?なんか緊張して共通語で話してしまうし?あーもうもうどかしい!
でも、○○が好きっち言いよったけなぁ…あれ、ツンツンしとったけど私デレとったっけ…?

ひかるの方も絶賛迷走森田になっていた。


その後、

「「ご馳走様でした」」!

○:ほんっと美味しかった!洗い物くらいはやらせてよ

ひ:別にいいから、先準備してきて

○:分かりました…シュン

ひ:(あれ、落ち込んでる?)


--2人とも準備が終わり--

ひ:そろそろ行くよ

○:はーい、ってひかるさんコンタクトは?

ひ:別にいいでしょ、たまにはメガネかけたままでも。
部活も休みだし。

○:!…そっか!!//


ひかるは視力が悪いため、家にいる時はメガネをつけている。大学に行く時は、ダンス部に所属していることもあり、常にコンタクトをつけている。

ちなみに、ひかる本人には言ってないが
私服×メガネ森田は○○にどストライクである


○:そっか、じゃあ行きましょう!ニギッ

ひ:あ…//

ミスった、手繋いじゃった//まあ○○から繋がれたし、仕方ないよね!うん!仕方ない!!//

ひかるはそう自分に言い聞かせ、
今日初めて彼と触れ合える幸せを噛み締めながら大学に向かった。



〜続く〜







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