ツンツンデレデレ森田です 2
○○とツンデレ森田の2人は手を繋ぎながら大学へ向かった
--登校中--
○:今日ひかる何限だっけ?
ひ:一限と三限だよ
○:そっか、俺は二限もあるんやけどお昼はどうする?
ひ:別々でよくない?
良くない、ホントは良くないよ?一緒に食べたいよ?
あーんしたいよお…
○:え…
マジカヨ
ひ:何、一緒に食べたいの?
○:そりゃあ…大好きな彼女と食べたいよ
ひ:ふぇぇ///…( ゚д゚)ハッ!へえ、そうなんだ
危ない、ニッタニタ森田するとこやった…
○:(今ニヤけたよな!?見間違いじゃないよな!?)
○:あの、森田さん?
ひ:何?
○:今一瞬にやけてましたよね??
ひ:馬鹿じゃないの?視力落ちたんじゃない??
○:そこまで言わなくても…ズーン
待って、これじゃただのツンツンしとるだけのヤな女やん!そりゃあ○○も落ち込むやんか私のバカ!
フォローせんと…
ひ:あ、えっと、その…
○:すみません、どうせ俺なんて…ブツブツ
○○は落ち込みモードに入ってしまった
ひ:何も、嫌だとは言ってないんだけど
○:え…?
ひ:やからあ、一緒に食べてもいいって言っとるんよ//
○:まじ?
ひ:まじ//
○:良かったぁぁぁ…てっきり嫌われたんやと思った
ひ:ち、調子に乗らないでよね//流石に可哀想って思っただけなんだから//
○:嬉しい、大好きひかるギュー!!
ひ:(今日初ギュー来たあ//)
○:ひかるは俺のこと好き?
ひ:言わなくてもわかるでしょ//
そう言ってひかるも強く抱きしめ返す
○:…//
今日は機嫌悪いのかなって思っとったけどこれはやはりあれか?ツンデレだな??
だとしたら今日の言動と行動にも合点が行くよな…
ひかるさん、健気すぎるし可愛すぎるだろ。
ひ:ギュー///
○:///…あ、やばい遅刻します!急ご!!パッ
ひ:え…シュン
もうギュー終わっちゃった…
○:じゃあまた昼に!失礼します!!
元気を取り戻した○○はひかるに手を振って別の棟に向かった
ひ:楽しみだなあ…
ひかるも○○とのお昼の約束に心躍らせながら授業に向かった
--空きコマ中、学内カフェにて--
ひ:しんどすぎる…
ひかるはカフェで一人休憩していた
ひ:ツンデレ、難しいよぉ…
授業中もツンデレについてずっとお勉強してお疲れ森田である
女1:あ、ひかるさんよ!ってえぇ!?メガネをつけてらっしゃる!?//
女2:きゃぁぁぁぁあ//かっこよすぎるわ!!
男1:え、森田さんってメガネかけるんだ//
男2:まるで美の結晶のようだ…
安定の非公式森田ファンクラブのメンバーらもメガネ森田にメロメロ状態だ
ひ:そういえば、今日メガネやった…
○○はどう思ってくれとるんかな
気になるな、話したいなあ
ひかるは暇さえあればずっと○○のことを考えている
そこへ…
?:ひかるちゃん、どうしたの??
ひ:あ、麗奈ちゃん。実はね…
この子は守屋麗奈、4年生でダンス部に所属しており、ひかるの先輩である。
言わずと知れた美貌を持ち、尚且つ天然ぶりっ子であり、ひかる同様学内で大人気である。
麗:ツンデレが難しい??
ひ:そう。ちょっとツンデレになってみたくてやってるんだけどね、ツンとデレの割合がすごく難しくて…
麗:なるほどね。ってことはひかるちゃん、好きな人でもいるの??笑
ひ:い、いや//その…ただの興味本意的な?//
どうなんやろかーって感じなだけ。
ひかると○○が付き合っていることは周りに公表していない。特別隠す理由も無いのだが…
麗:へぇ…ニヤニヤ
イケメンひかるちゃんも1人の女の子なんだねえ♡
ひ:もう!からかわないでよ!!//
周囲:(この絡み尊い…)
麗:でも、私はツンツンしたくないかなあ
ひ:その心は??
麗:だって、その時間勿体なくない?私ならずうっと甘えたいなあ♡
ひ:分かる!凄くわかる!!
麗:ふふっ笑だよねえ…
○:お、あれは…
2人がガールズトークに花を咲かせているところへ授業終わりの○○が訪れた。
麗:あ!○○君だ!!
○○の視線に気づき、麗奈が駆け寄る
○:お疲れ様です、麗奈さん。
○○はよく、ひかるに連れられダンス部の練習を見学している。そのため、他のメンバーからも覚えられている。○○は持ち前の優しさでメンバーからも○○は人気である。だが、そのメンバーさえも2人が付き合っていることを知らない。
麗:今日部活休みだから会えないかと思ったよお
そう言いながら麗奈は○○の手に触れる
ひ:っ!!
○:あの、麗奈さんちょっと近いです…//
ここのダンス部、顔面偏差値バグりすぎとるやろマジで
まあ余裕でひかるさんがいちばん可愛いんやけど。
麗:ええー、いいじゃん。私は全然気にしないよ??
○:僕が気にするんですよ//…あ…
○○の視線の先には、無言で机に肘をつき、
凄まじい圧を放っている覇王色森田がいた。
○:(俺今日死ぬんちゃうか)
○:あの、ひかるさん、お疲れ様です。
現時点で作り出せる最高のスマイルでひかるに話しかける。
ひ:もう○○なんて知らん
ツンデレが好きとか言っとったくせに…
そう言うと嫉妬森田は椅子から立ち上がり、背を向けて去ろうとする
○:あ!ちょ!待って!?
ひ:何?
麗:○○君大丈夫??
まだ○○の手は麗奈の手に触れたままだ
ひ:そうやって麗奈ちゃんと楽しんでれば??
今度こそひかるは歩き出してその場を後にした
○:い、今のもツンデレってことで良いんかな?
麗:いや、良くないでしょ
麗奈に即座に突っ込まれる
○:ですよねぇ…
麗:ってかやっぱり2人付き合ってるの?
○:気づいてたんですか?
麗:確信はなかったけど、何となく?でもひかるちゃんからは聞いてなかったから。
○:なるほどです
麗:私も○○君良いなって思ってたんだけどなぁ…
○:?どういうことですか??
麗:鈍感な○○くんには内緒♡それより、昼休み終わっちゃうよ?ひかるちゃんのとこ行ってあげなよ。
○:..分かりました!
そう言って○○は走り出した
--
○○は前方にひかるの姿を捉える
そして、息を整えてひかるの方を掴んだ
○:ひかるさん!
ひ:何
○:こっち向いてください
ひ:嫌
○:お願いします。
そう言って、ひかるの前に回り込もうとすると、強く拒否された。
ひ:だから!嫌だって!! ポロポロ
○○が覗き込んだひかるの顔には、数滴の雫が零れ落ちていた。
○:ひかるさん…
ひ:麗奈ちゃんにデッレデレやん。結局ツンデレやないで可愛い子が好きなだけやんか…
ヤキモチ森田に
ひ:○○が好きだって言っとったけ頑張ったんに…うぅ…
ガチ泣森田も登場する
○:…
何も言えねえ。こればっかりは俺の責任だ。
○:ごめんなさい。俺のわがままに付き合わせた挙句、ひかるさんのこと傷つけて。
ひ:ジー
ひかるは黙って○○を見つめる
○:許してくれるか分からんけど、せめてお詫びだけでもさせて欲しいです…どうか…!
そう言って○○は深々と頭を下げる。そして、沈黙森田の口が開く
ひ:..して
○:はい、?
ひ:やけ、ギューしてよ。
○:それだけでいいん…?
ひ:それがいいの、早く。
○:じゃあ、失礼します…
ひ:んっ…
○○はひかるの小さな身体を優しく抱きしめる
○:いかがでしょうか…?
ひ:足りない、もっと強く、私が壊れるくらい…
○:いや、それは…
そこまで言いかけたところで○○は発するのをやめ、
ひかるを強く抱きしめた
○:ギュー!!!!
ひ:っ///
○:もっと?
ひ:もっと///
再度ひかるを強く抱きしめる
ひ:ふゎあ///
安定のチョロ森田
○:(少し機嫌治ってきたかな?)
ひ:次は、チューして?
○:ハイ
言われたままに自分とひかるの唇を軽く重ねる
チュッ
○:これで、どうですか?//
ひ:ちーがーう。こうするんよ?
○:え、まさか、ここd…!?
言い終えるより先に、ひかるの舌が○○の舌を絡めて深く触れ合う
ひ:ん…はぁ…あ…○○ぅ…チュゥ
○:〜〜!?!?//
ここ大学内!大学内だって!!人見てるって!?
ひ:ぷはぁ…えへへ…次は○○からして…??
○:ひ、ひかるさん//ここ、学内!人見てるから!!
ひ:いいやん。逆に、見せつけてあげんと。
○○は私のだって
独占欲森田、出勤中
そういうとひかるは再度唇を近づける
○:分かった!三限休も?とりあえずここやとまずいけ外でよう。
慌てて○○はひかるを引き剥がす
ひ:ちぇ…いいとこやったんに…
○:ちょっと落ち着いて、周り見てみなよ
○○がそう言い、ひかるは周囲を見渡してみるとチラホラ観衆がこちらを見ながらザワザワしていた。
男1:まさか、森田さんの彼氏!?
男2:まじで!?でもあんまかっこよくねえな。むしろ顔怖え。
女1:そんなぁ、ひかる様の彼氏だなんて、芸能人にしか務まらないわよ。
女2:あんな、冴えない人が彼氏だなんて。
○:あはは…笑
俺がひかるさんと釣り合ってないのは自分が1番分かっているつもりだ。どんなに酷く言われようとも仕方ないと心の中で思っている。
いつもの事だと、○○は右から左に聞き流そうとした。
しかし、彼女は逃さなかった。
ひ:○○のこと悪く言わないで…!
○○はこの世でいっちばん優しいし私の事を誰よりも大切にしてくれる私の大大大好きな彼氏なの…!!
そう言ってひかるは○○の腕と自分の腕を組む
○:ちょ、ひかるさん?//
ひ:行くよ!○○!!
そう言って2人は校外へ移動した
周囲:…(悪いことしたな…でも、怒り森田も可愛すぎる…)
結局、怒っていて直も株が上がる森田であった。
--学外にて--
○:ひかるさん、その、さっきはありがとう
ひ:私こそごめん、○○に迷惑かけたよね。周りのこととか全然見えとらんやった
ひかるはすっかりツンデレ要素が抜け落ちて、ノーマル森田に戻っている
○:ううん、むしろ凄く嬉しかった。あんな風に言ってくれるなんて。
ひ:当たり前やんか!大好きなんやけね//
そう言ってひかるは絡めた腕を強く引き寄せる。
ひ:でも、さっきのは悲しかったなぁ〜?チラッ
○:う、ごめんなさい…
ひ:ツンデレが好きとか急に言うし、ホント、困った彼氏君やね。
○:何でもしますから、ご慈悲を…!
ひ:…何でも??
○:はい、なんでも(ヤな予感がする)
ひ:んーじゃあとりあえずお家行こ?
○:家、ですか?
ひ:うん、お家〜。今日は私のお家ね!!
○:…それだけでいいんすか?
ひ:それだけ「が」いいの。
○○は首を傾げながらも承諾した。
しばらくして買い物を済ませ、ひかるの家に到着した。
○:お邪魔します
久しぶりに来たな、ひかるさんの家。お家デート、最初は俺ん家じゃなくて確かここだったよな
ひ:なんか久しぶりやね、○○がここに来るん
初めておうちデートした時も私の家だったなあ。
なんて言ってひかるは微笑んだ。俺と同じことを考えているだけで嬉しくなる。
○:そうやね、なんか緊張する笑
ひ:今更何に緊張するんよ笑
○:久しぶりに、なんか間違い犯しそうで…笑
ひ:…
○:あれ、なんか変なこと言った?
冗談のつもりやったんやけど
刹那、ひかるの目が、妖しく煌めく
ひ:間違いってこういうこと…?
○:ひかるさn…ムゥ!?
ひ:覚悟してよね♡
どうやらひかるさんはずっと我慢してたみたいだ
結論、ツンデレよりデレデレが好き、いやひかるの事が大大大好きな○○であった。
〜fin〜 (続く♡)
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