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自分の世話は自分でする。話はそれから。

「事業再構築補助金」をご存じですか?

事業者が、これまでとは異なるアプローチで既存事業を「再構築」する際に給付される補助金です。

ただこれ、実際には「室内ゴルフ」や「高級食パン」の店舗を乱立させただけの結果となってます。

「高級食パン」は明らかに閉店が相次いでいますし、「室内ゴルフ」も、もはやコロナ禍が終わった現況において選ばれる理由がありませんので、いずれ同様の帰結を迎えるでしょうね。

そんなことがあってか、いつもであれば次の事業再構築補助金が去年12月に募集開始されていたところ、動きがない状況が続いているようですね。

また、持続化補助金も記憶に新しいですね。逮捕者が続出していましたが。

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コロナ禍は本当に、僕たちの生活を変えました。

このとき多くの補助金がばらまかれましたが、正直言って僕は、補助金をもらわないと続けられない事業なんて、やめてしまえと思っていました。

実際「補助金脳」になってしまった人を多く見ました(こういう人は稼ぐ力を失ってました、なにもせず金がもらえる経験をしたのですから当然ですね)し、未だに「この補助金もらえますか?」という問い合わせが多くあります。

補助金って、本来そういうものではありません。

税金を原資として、特定の政策を実行するためのものであって、決して「死にそうな事業を延命する」ためにばらまかれるものではないのです。

なんといいますか、いい大人なら自分のことは自分で世話しましょうよ。売上を立てる努力もしないで税金原資のお金を受け取ろうなんて、恥ずかしくないんですかね。

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災害発生時のボランティアや物資支援についても、同じことが言えると思います。

素人が適当なことをしても、それは明らかに他の誰かがサポートしなければ目的を達成できないし、かえって迷惑になるだけです。

生活保護についてもそう。

もちろん事情があって働けないのであれば仕方がありませんが、ただ働きたくないという理由だけで国(=社会=隣の知らない誰か)に生かしてもらっているなんて、甘えが過ぎます。

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こうして「自分の世話を自分でする」ということから達成しようとすると、このことは意外に難しくハードルが高いことがわかります。

そういう意味において、ひとりの人間ができることというのは、たかが知れています。

ですから僕たちは、きちんと働いてきちんと納税できていれば、社会の一員として最低限の取り組みはできていると言っていいでしょう。

募金だの寄付だの、ボランティアだの社会貢献だの、そういうことはただの「趣味」でしかありません。

ちっぽけな自尊心を満たすために「いいこと」をしようとするより、もっとミニマルに自分の世話に注力することのほうが先ではないでしょうか。


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