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#6 不妊治療 早速心折れてお休み

1回目の移植を終えて、年末に差し掛かっていた。病院に通院してタイミング法からの治療を始めて1年が経っていた。
そう、1年経った。この1年でタイミング法→人工授精→体外受精へ。採卵→1回目の移植までを経た。

自分と同じ時期、後に結婚した友達は子どもを妊娠したり出産していた。
わたしは病院に行っていたので、友達よりも早く妊娠、出産するだろうと思っていたのに、叶えられなかった。たかをくくっていた。

どういう経緯で友人たちが妊娠したかは分からないし、同じように病院で治療していたのかもしれない。だけど、現時点で結果を得ることができていて、周りが心の底からずるいと思った。
私はいつになったらそれが得られるか分からない。得られないかもしれない。自己流のタイミングでうまくいったなんて聞けない。私たちの検査の結果は何も悪くないのになぜ。周りと比べて落ち込んでいく。

自分の気持ちが妬みつらみで酷過ぎすぎて誰にも言えない。

私はみんなが手に入れられる当たり前を得られることもなく1年が過ぎて、惨めに感じた。一人、ノートにブラックな思いを吐き出しても吐き出しても、どんどん出てくる憎悪、怒りや悲しみ、苛立つ感情。
書いてすっきりすることもなく、無限に湧き出てきた。でも誰にも言えないからノートに書くしかなかった。

モーニングノートとして始めたノートはブラックノートと化した。

頭の中で繰り返し湧いてくる感情を書き続けることで、多少は頭の中からその感情を追い出すことはできたと思う。それでもやっぱり不穏な気持ちは湧き続けていたけど。

今思うと、自分だけが辛い、自分だけがこんな酷い感情になっているということを孤独に感じていたのだと思う。Twitterで同じ治療の方たちと繋がっていれば、自分だけじゃないと思えたかもしれないなぁと。

そして年末の治療はどうするか。
年末は毎年実家に帰っている。日帰りできる距離ではない。そうすると通院が難しくなる。生理がきたらほぼ確定で決まっていく治療スケジュール。移植をする場合、だいたい3回は通院し、薬は毎日使用する。おそらく年末年始ギリギリまで通院日が発生しそうだ。

家族には治療のことは話していなかった。変な心配をかけたくなかったから。実家に薬を持っていて使いたくもなかった。
この1年でも仕事と治療の両立で悩み、毎回の陰性にがっかりする日々を過ごしてきた。
実家くらいのんびり過ごしたい。
夫とも相談し、1周期お休みして2回目の移植は年明けにすることにした。

お休み期間は薬もないし、何にも縛られない!
自由に予定を立てて、自由に毎日を過ごすことができる。素敵!

毎日時間が決められた薬があるだけで毎日を気にしなければいけない。2週間先の約束はキャンセルする可能性があると思うとできない。それらに支配されなくていいのだ。やっほい。

お休み期間の自然妊娠にもちょっと期待していた。そういう方もいたので。タイミングはとったものの、年末年始連休が終わる頃、
普通にいつも通りの周期で生理がきた。
やっぱりむずかしいのだね。涙

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