Ver18 GT-Rの軽量化は宗教か

 軽量化というのは補強とは違ってメリットしかない。安全に関する部品を削る…というのは論外として、大概の軽量化は加速、ブレーキング、コーナーリング、燃費と全てにメリットとして働く。唯一コストだけがネックかな。

 ではどんなことが出来るのか。まずは要らないモノを外すこと。これはほとんどコストがかからない。例えば予備タイヤ、リアシートや内装、不便になってもOKという許容範囲次第だけれど、オーディオとスピーカー、ウォッシャータンクとノズルなんかも簡単に取外し可能。決め手はエアコンですが…汗 エアコンレスは相当根性入ってないと無理だよね(笑)、鼻先が軽くなるしラジエターの冷却効率も上がって言うことなしなんだけど。普段2人しか乗らないなら、リアシート&内装、予備タイヤの代わりにパンク修理スプレー、ウォッシャーはペットボトルの水で代用とすればそこそこ軽量化できる。エンジンルームの中が空くというのは吸入エア、冷却的にも幾分効果あると思うよ。

 次に出来るのは各パーツの使用している材料を変更することだ。鉄より強度のあるステンレス製にすることで薄くしたり小さくしたり出来る。例えばマフラーやエキマニなどの類。ステンの方が加工に手間がかかるので高価にはなるが、これはどの軽量化でも共通すること。さらにステンレスより軽いチタンが最適だが、同様にコストが跳ね上がる。強度的に問題のない部分のボルトをチタン化したり、ホイールナットあたりはまだ手頃な価格でチタン化できる。ナンバーを止めるボルトは何グラム軽くなるかな(笑)

 GT-Rのフェンダーとボンネットはアルミで出来ているので、他のグレードからすると軽量化されている。これを軽くするのは容易ではないけれど、FRPやカーボン製にするとより軽くなる。またエアスクープなどを設けることでエンジンルームの冷却効果とダウンフォースを得ることもできる。さらに前後のバンパーやサイドスカートなどはウレタンに加え補強に鉄のフレームが入っているので、これをほぼFRPだけで出来てるエアロに交換することで軽くできる。まあ衝突した際の衝撃吸収的にはヤバいだろうけど…。

 で、ここまで軽量化をやって、どうなの?って話。ブーストアップで450馬力も出ていたら、40~50kg、人がひとり乗ったって変わりやしない(笑)。だからアンダーコートを剥がして数百グラム落として室内が熱くなったりするようなガチ軽量化はおすすめしない。タイムアタックをするなら、軽量化必須で効果も期待できるが、町乗りメインの人はどっちでもいいかな…と思う。ここも信じる人はやればいいという感じ。でもコスト以外にデメリットがないので、エアロボンネットやワイドフェンダーが格好いいと思えば交換したらいい。見た目と軽量化で一石二鳥だ。マフラーを替える際に重量も選択基準のひとつに加えてみるのもいいだろう。飴色に焼けるステン、青く焼ける(予め焼いてあるのだがw)チタンとビジュアルの好みもあるでしょう。

 結論としては、軽量化はやらんくてもいいけど、やったらビジュアルも良くなる傾向にあるので、宗教ではなくロマンである!以上。

 

かつて自分の血を沸騰させたスポーツカーと界隈の人間。その思い出を共有していただきたい、知らない方に伝えたいと、頑張って書いております。ご支援いただければ幸いです。