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オランダ デルフト②カリヨンの鐘が鳴る街

デルフト記事が長くなってしまったので、2つの記事に分けたい。
こちらは主に、フェルメール以外の街の魅力について。

フェルメールセンター

この建物は、かつてのギルドセンター。
フェルメールも館長を務めた画家のギルド、聖ルカ組合の場所でもある。

世界中に散らばったフェルメール作品。

元々は彼の最大のパトロン、ピーテル クラースゾーン ファン ライフェンが、19点ほど所有していたそうで、その部屋の模型が作られていた。
何と贅沢な部屋だろう!

博物館内には、全作品が同寸大にて展示されている。

また、フェルメールの光を表現する方法にスポットを当てた展示、カメラオブスクラや、線遠近法の展示なども、とても興味深い。

フェルメールといえば、ラピスラズリ。
こちらが、ラピスラズリ原石と、くるみ。
くるみ油も、当時使われていたそうだ。

粉状のラピスラズリ

デルフト市役所

新教会の正面に建つ荘厳な建物は、市役所。

東門

かつては、街の入り口として使用されていたそうだ。

風車

オランダといえば風車。
街の北側、駅からも見える場所にある風車。
どうやら見学も可能だが、生憎時間が間に合わなかった。

プリンセンホフ博物館

ここは、どうしても行きたかったけれど、時間が間に合わなかった。
オラニエ公ウィレム1世の居住地、そして彼が暗殺された場所でもある。

諦めきれず、中庭からパチリと1枚。

デルフトで1番小さいおうち

街を歩いている時に、地図に出てきてたまたま知った建物。
この建物が、この街で1番小さいそうだ。
両隣と比較して、その小ささは際立つ。

デルフト焼き ロイヤルデルフト

ドイツのマイセン陶磁器の台頭により、デルフト焼きは廃れてしまった過去を持つ。
しかし、皇室御用達の品質、技術は、今も多くの人々を魅了する。
ここでは、デルフト焼きの歴史のみならず、工場内の作業を見学できる。

原寸大の夜警
こんなお土産も

気持ち良い中庭には、カフェが併設されており、デルフト焼きの食器で提供される。

るしあ昌さんが、デルフト焼きについて、非常に詳細な記事を書かれていたので、紹介させていただきます。
るしあ昌さん、素敵な記事を読ませて頂き、ありがとうございました!

オランダで一番美味しいパン

デルフトで美味しいもの探しをしていたら、とても評価の高いカフェを見つけた。
何と、オランダで一番パンが美味しいというのだ。
運河沿いの可愛らしいStads-Koffyhuis。

メニューの写真にそそられ、ローストビーフサンドを注文。

ドーンと迫力満点で、写真より美味しそう!
ルッコラとバルサミコ、マヨネーズベースのソース、そしてローストビーフの組み合わせが絶妙。
そして、具の美味しさに引けを取らないパンの美味しさ!

ホテル フェルメール

デルフトのホテルは、散々迷った末、フェルメールと名の付くホテルを見つけ、こちらにした。
運河沿いのホテル。

フェルメールと謳っているだけあって、ホテル内はフェルメール作品が盛り沢山。

暖炉に強い憧れのある私は、こちらのお部屋を選択。

憧れの旧式暖炉。

中庭と大きな窓からは、マリア・ファン・イェッセ教会と、新教会が見える。
15分毎に聞こえる新教会の鐘の音が、とても心地良い。

新教会の鐘カリヨンは、土曜日には演奏会があるそうだ。
新教会の塔に登った時に展示してあった、カリヨン。

マリア・ファン・イェッセ教会内部も、時間の関係で見学が出来なかった。
そして、プリンセンホフ博物館も。

私がこの街で見逃してしまったものが、何と多かったことか!
フェルメール目当てに計画を立ててしまったけれど、この街はそれ以上の魅力が詰まっていた。
全く時間が足りない。
完全なる計画失敗だ。

しかし、期待を大きく上回る街に出逢える事は、私にとって大きな喜びでもある。
旅行計画は失敗だけれど、これは良い失敗とも言える。

初めて訪れた街、デルフト。
私は後ろ髪を引かれながら、ホテルを後にした。
いつかまたこの街を訪れるのだと、確たる想いを胸に秘めながら。

その瞬間に、カリヨンの鐘が鳴り出した。
きっとカリヨンは、ここで私を待っていてくれるだろう。
私は、鐘の音を背後に聞きながら、駅へと急いだ。

夜の運河も美しい

ドイツの焼き物の街マイセン

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