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《絵本レビュー》まじょのルマニオさん

こんばんわっ!
もう、花粉症がひどい!

喉イガイガ、耳の奥カユカユ。
今年ひどくないですか?

早く過ぎ去ってくれぇい!と思う毎日です。

んさっ、今宵もやっていきましょう。
レビューする絵本は【まじょのルマニオさん】です。

作者は、谷口智則さん。
初版は、2015年9月です。


《ストーリーについて》

魔女のルマニオさんは、いつも一人。
一本の魔法の杖が友達でした。

ある日、ルマニオさんは傷ついた小鳥を見つけます。

一生懸命に看病するうち、ルマニオさんの心にはある変化がおきたのでした....

ルマニオさんの心に育った、ある気持ちとは?

一人でも楽しかったルマニオさんが、小鳥との出逢いで変わっていく心情を描いた魔女の物語です。


《10コの好きなところ》

①表紙が、満月の夜にほうきにまたがって飛んでいるルマニオさんが描かれていて、ザ魔女感が漂っているところ。

②見返しも、古い英字新聞がコラージュされていてルマニオさんが持っている本なんじゃなんかと想像できるところ。

③題字が、ルマニオさんの靴の色を彷彿させるような色で、リズム感のある書体とレイアウト。

④絵も、ルマニオさんと杖の関係性が、日常的に描かれているし、そこから怪我をした小鳥と出逢ってからのルマニオさんの表情も良く表現されている。

⑤文は、前半幾度となく〝いつもひとり〟と言う言葉が繰り返されていて、後半は対比させるように、仲間ができていく様が穏やかに描かれている。

⑥ルマニオさんが、魔法の呪文をたくさん言っているところが興味深くて、ついつい真似したくなるところ。(笑)

⑦しかも、魔法の杖がリアルで魅力的!

⑧雪の日につくる、温かいスープが、なんとも美味しそう。のちに、ここがキーポイントにもなる。

⑨小鳥が仲間を連れて帰ってきてくれるところは感動するし、ルマニオさんが報われたように見えるところ。

⑩最後は、鳥たちみんなでスープを食べてハッピーエンド。


《読み聞かせをしてみて》

娘たち(7才・5才)は、

『えっ?まほうのつえに、リンゴついてるけど、ミドリいろのリンゴってあるの?』

『とりさんたち、いっぱいきたねぇ、まじょさん、さびしくないねぇ〜♡』

『いいなぁ、わたしもトリさんのせなかにのって、そらとびたいなぁ〜』

って、言ってました。(笑)

私は、魔女の黒い服と鳥たちの華やかな色が対照的に、孤独と仲間を象徴するかのように感じながら読み聞かせしました。


《おしまいの言葉》

このルマニオさんのように、わたしも一人も好きだし、人といるのも好きなんですよね。

で、この一人も好きというところ、つまりココも肯定しているところが大好きなんです。

まぁ、どちらも大切にできたらいいですよね。

☆彡

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