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《絵本レビュー》城の少年

こんばんわっ!

今日は4月2日ですね。
うちの、長女は春休み真っ只中です。
学校によって宿題の量が違うみたいですね(笑)

うちのところは、自学だけなんですよね。
ありがたやです。

んさっ、今宵もやっていきましょう。
レビューする絵本は【城の少年】です。

作は、菊地秀行さん。
絵は、Naffyさん。

初版は、2020年12月です。


《ストーリーについて》

いくつもの村々を見下ろす丘のいただきに、大きな城がそびえておりました。

そこには、十歳くらいの少年が一人で住んでおり、自分が誰で、なぜ城にいるのかよくわからないのでした。

秋のある夜、お城にロマニー(放浪者)たちがやってきて、その中の少女に少年は恋をしてしまいました。

でもその少年は、なんと1匹の小さなコウモリだったのです....

ひとつの場所に縛られた少年と放浪の少女がつむぐ、永遠の愛の物語です。


《10コの好きなところ》

①表紙が、お城の塔の上にたつ少年が描かれており謎に包まれたミステリアスな雰囲気が興味をそそる。

②見返しもブラックの用紙が、漆黒の夜の雰囲気を醸し出しているかのように感じる。

③題字は、城とコウモリにみたてたような書体でこっているところがステキだし、ニス加工してあるところも豪華。

④絵も、ゾッとするような美しいタッチで幻想的で物悲しい雰囲気が伝わる。

⑤文も、読めば読むほど謎が解けていき、主人公の想いが手にとるように解るところ。

⑥少年の孤独さを前髪の長さで表現しているところが素敵。

⑦そんな少年が、ロマニーの少女の踊りに心奪われて恋に落ちるシーンを表現している言葉も素敵。

⑧からの、ロマニーの少女を助けた少年が、星あかりに照らされてワルツを踊るところが、とてもロマンチック♡

⑨さらに、月日が流れても2人の想いは変わらないどころか、一緒にいたことが明らかになるところに感動。

⑩最後は、少年は永遠にひとりぼっちなんだけれども幸せを感じながらのハッピーエンド。


《読み聞かせをしてみて》

娘たち(7才・5才)は、

『えっ?このおとこのこさ、コウモリだったと?』

『おんなのひとさ、かわいいよね♡わたしも、ダンスならいたーーーいっ』

『ずっとずっとずっとずっと、いきるの?ドラキュラさん?』

って、言ってました。

わたしは、この少年の孤独さや記憶が乏しいところに、共感しながら読み聞かせしました。


《おしまいの言葉》

なんか、愛されるってむつかしいなって思います。

だって、人間ってよく深いので、好きな人から愛されなきゃ意味がないとか思うんですよね。

ありがたいとか解っちゃいるけれど、心は正直なもので(笑)

この少年は、真実の愛を経験したんだと思いました。
例え、生きる時間が違ったとしても...

一瞬は、永遠なんだということを証明してくれたような気がしました。

☆彡





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