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AIとの共存(chatGPT等)

今日noteを開いたらAIによる創作の補助機能みたいなものを案内されました。試しに記事の案を「手塚治虫」とだけ入力してみたらまあ出るわ出るわ。

昨年、イラスト業界はこのAIの進出により激動の時代となりました。初めこそ陳腐な絵を機械が描ける程度だったと私は認識していますが、その成長速度は目覚ましく、素人目にはプロの描いた絵なのかそうでないのかが判別できないほどに。色の使い方なんかもものすごく洗練されていて、本当、私は言われないと分からなくなっています。

これを踏まえてイラストレーターの方々、業界は様々な方向に舵を切ったと私は思っています。

AIでは描けないような更なるオリジナル性を発揮する者、AIに下書きや構図を描かせ加筆、またはそこから自分の絵柄で創作する、つまり共存するもの。そしてはたまた、筆を折る人も中にはいたと思います。

そして中には完全にAIのみで完結させるAI絵描きを名乗る人たち。AIにイラストを生成させる際に必要なのは状況を説明するワードを入力すること。このワードを巧みに扱い、完成度の高い絵を作る人たちなんかが台頭しました。

私は先日大学のガイダンスを受けました。その時の話なのですが、教授曰く今年はその波が文学の世界にも押し寄せてくると。

私たちが次に戦わなくてはならないのは、共に戦う人間のライバルであり、そして新たな勢力であるAIであると。

私も入試の時AIの話を書きました。余談です。

これからの時代、文学の世界でAIに人間が勝るものは何かを追求しなくてはならない。

そしてガイダンスの時に聞いた話で私が印象に残ったのがこの話。曰くAIが作り出す文章というのは過去人間が書いた文章の平均であると。私たち人間は、新たに枠を作ることができる。(枠ってなんのことか実はいまいちピンときてないのですが平均の更に上ってことで解釈しました。千一夜物語の話もされてたので多分違うんですけど)

AIが文章を書くメカニズムは、膨大な量の文章を学習し、その中からオリジナルのようなものを作り出している。そうすると必然的に平均値のものしか出来上がらないと。

ここからは私見ですが、まだ人間を超える文芸作品がAIから登場することはないのではないでしょうか。まあ時間の問題、のような気もするのですが。

今まさにものすごい速度で成長しているAI。そういえばどこかで見たのですがAIに単純作業をやらせて自分たちは新しいことをしようと目論んできた人間でしたが、実際蓋を開けてみればAIが得意としていたのはクリエイティブの部門だったとか。自分たちのクリエイティブ性で自らの得意分野を潰すとは皮肉が効いていますね。

様々な仕事がAIに取って代わられ、私たちの住む世界はどう変わっていくのか。まさに鉄腕アトムのような世界が、もうそこまで迫っているのかも知れませんね。(アトムではロボットは完全に人間の敵として差別対象にありました)

そしてここからは私の思うAIへの対抗法。

私個人が思うAIへの対抗の一つは人間性の売りでしょうか。素晴らしいアイデアを生み出す力や、行動の正確さなどは後少しもすれば完全にAIが上位の存在となるよな気がしている今日この頃。私が思うに人間性というのは文字通り人間にしか出せない強みなのではないかと。

これは人によって好みがあるので私の一意見が全く理解できないという人もたくさんいると思います。何がいい悪いではなく好みの問題だと思っているので悪しからず。

私はいい作品を作るアーティストをその作者ごと好きになることが多いです。

作品の制作者と作品は分けて考えるべきというのも理解できますが、そういうのって大体はアーティストが不祥事を起こした時に起こる議論じゃないでしょうか。

そういう場合は分けて考えるべきだと私は思うし、そんなことでいちいち作品の撤去だのなんだのをやっていたら歴代の偉大な作家の作品はどうなるんだと、私は思います。

今回私が言いたいのはそういうことではなくて、作品そのもののクオリティが人間とAIとで肩を並べた時、人間には更に作者本人の魅力というのがバフとしてかけられるだろうということ。

もちろんすでにどんな業界でもそれは行われているのかも知れませんが、これからはもっとその動きが活発になるのではないでしょうか。ならないとしたらしたほうが良くないですか?と私はどこかの誰かに言ってみたい(笑)

実際私は作品から入って徐々にその作者が気になっていきます。インタビュー記事を見たり、ラジオを聞いたり、作品とは全く関係ないですがどういう人が私に刺さる作品を作っているのかというのに興味が湧くわけです。こういう人、結構たくさんいるのではないでしょうか。

文芸の世界では作家本人というのはあまり表舞台に立つことはない。漫画でもそうだと思います。

しかし例えばチェンソーマンの作者。藤本タツキ先生なんかは人間性という面でも良く注目されていると思います。「これまでの人生の激ヤバエピソード」なんていうのが、youtubeにゴロゴロ転がっています。それに結構人が集まる。そして「あんなイカれた作品を描く作者はやっぱりイかれてた!」と喜ぶわけです。

こういうところ、AIに勝てるのではないでしょうか。

今の所過去を漁られて面白いエピソードが出てくるAIなど存在しないと思います。少なくともchatGPTにはそんなものはありません。というかAI一つ一つに対して特定の記号というものは今の所存在しないのです。

もちろん作者なんて知りたくない、という意見もあると思うのでそこは一長一短なのかな、なんて思うわけですがこれから人はどうAIと共存していくのか、楽しみです。

以上。読んでくださりありがとうございます。またよろしくお願いします。


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