令和2年熊本・鹿児島大雨災害

九州地方が大変なことになっている。
テレビやSNS等で惨状を見させていただいて、自分に何ができるだろうと思案する。
どんな言葉で言い表そうとも、空虚でしかないし、現地の人の苦しみを本当の意味でわかってあげることができない自分がもどかしい。

2018年西日本豪雨と2019年台風19号

記憶に新しいのは、2018年西日本豪雨。
広島、岡山、愛媛など西日本を中心に甚大な被害があった集中豪雨。

そして、昨年2019年台風19号による河川氾濫。
関東地方、甲信地方、東海地方などを中心に住宅の冠水による被害が多数あった台風被害。

2018年、2019年どちらも僭越ながら災害救援ボランティアという形で、それぞれ岐阜県と長野県へボランティアに行かせていただいた。

2018年の豪雨による被害は、私の妻の実家の地域も近くの川が氾濫し、多くの住宅が冠水するという大変な被害があり、見慣れた風景が一変してしまっていた。
妻の実家は大変遠方にあり、ボランティアの受入も難しい状況だったので、連絡を取り合うことでしか繋がることができなかったが、写真で送られてくる惨状に妻と絶句したのを今でも覚えている。
私が住む地域の近くにある岐阜県のとある河川も氾濫し、甚大な被害が出た場所があり、そちらはボランティアの受入も可能ということだったので、そちらに数日間通いで行かせてもらった。

2019年の台風による被害は、長野県にボランティアに行かせていただいた。
堤防が決壊した場所へも行かせてもらい、住宅だけでなく、体育館や神社、りんご畑等が見る影もない状態になっていた。
被害に遭われた住宅に入らせてもらい、家庭ゴミや泥の撤去作業にあたらせてもらえた。
浸水し、もう使うことができないという家屋の解体作業も行った。
すくってもすくってもキリがない泥やゴミを掻き出す作業を数日間続けた。

食べる物は事前にこちらで用意して伺ったが、昼食時になると、作業をしていた家の家主のおばあちゃんが、手作りのおにぎりと味噌汁を振る舞ってくれた。丁重にお断りをさせていただいたけど、「わたしらは何にもできんでこれくらいさして」と言って御馳走してくれた。一番辛いだろうに、一番大変だろうに。ものすごく恐縮してしまったけど、おばあちゃんの作ってくれたおにぎりと味噌汁は宇宙一うまかった。

実際に行くこと

テレビから流れてくるニュースを見て、惨状を知ってはいたけれど、現地に入って自分の目で見ると、言葉にできない現実がそこにはあった。
たった数日しかお手伝いできない自分が、何を感じ、どう動いたとしても、綺麗事にしかならないけれど、自分の目で現地を見ること、知ることができて良かったなと感じる。
どこまでいっても当事者になることはできないけど、現地を見ることによって、少しだけ、ほんの少しだけ、他人事から自分事になったかなと感じる。
画面や人の話を通しての情報は、情報として知るだけで留まる。
生の情報は、やっぱり違う。
もっとボランティアしたかったけど、時間は有限で、ボランティアも受入の関係で、好きな時に行って好きなだけできるというものでもないということも知った。

とりあえず行けばいいではない

「安易に現地入りしない」
「必要な物はこちらで事前に把握し準備する」
「現地はどういう状況なのか現地入りする前にしっかり把握する」

ボランティアにただ闇雲に行けばいいということではないということを痛感した。行くことで迷惑をかけていては元も子もない。
さらに、一言に支援物資を送るといっても、受付できない場合もある。
現に、現在の熊本県庁のホームページを見ると、現在は大口の団体のみの受付とアナウンスされている。
では寄附金を、といってもこれも支援金と義援金とがあり、届く場所は異なり、窓口も多種多様。
ざっくり簡単に言ってしまうと、支援金は「現地で救援にあたっている方に向けてのもの」で、義援金は「被災された方に向けてのもの」(間違ってたらすみません)。
受付も様々で、現在では、Yahoo!JAPANネット募金を通じてか、ふるさと納税を通しての支援がある。取り急ぎ探したので、もっとたくさん窓口はあると思います。

自分にできる支援を

幸いにも、天理教には災害支援救援隊が組織されており、日頃から訓練を通して、何が必要で、どのように関わるべきなのか、どういった方法論で現地入りすべきかということが、全国にある教会、地域とのネットワークを活用して、組織として共有されている。
この度も、SNSを通じて今まさに被災されている方が何を必要としているのか情報を集めさせていただいた。

今回の熊本や鹿児島の被害を、テレビやSNSで見て、現地に行って自分の目で見て、何とか現地の人の力になりたいと思った。
それができないにしても、義援金、支援金等、自分にできることを探そうと思う。
現状は、私の所属する天理教のとある団体を通して支援物資を現地に送ることをみんなで検討している。

何とか自分にできることを探して支援させていただきます。
ここでこんな文章を綴ってもどうにもならないかもしれないけれど、一刻も早い復興を心より祈ります。

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