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立禅を行うことで得られるもの

そもそも、人間にはあらゆる環境の変化に対して、自然に反応する能力が備わっています。
例えば
・天気が暑くなると汗をかいて、体温を下げる
・小さな虫が眼に向かって飛んできて、瞬きをして眼を守る
など…
これらは元々備わっている体のシステムで一般的に「無条件反射」と言われています。

それに対して、繰り返し学習することで得られる反応は「条件反射」といいます。
・サッカーのゴールキーパーの反応
・パンチを紙一重でかわす
など、スポーツや習い事や仕事のスキルなどもこれに該当します。

これらの一般的な学習スタイルもいいのですが、站椿功(立禅)が一般のトレーニングと違う点は、頭で想像したイメージを具体的に身体の生理反応として表現していくことにあります。

 運動は、頭で瞬間的にイメージしたことを大脳の指令により神経に伝達され、筋肉が収縮したりの動きを行います。
 つまり、意志によって筋肉の収縮力は生まれ、運動が達成されます。
また、別の例を挙げてみると

 梅干しを舐めると唾液が出ますね。でも、我々は梅干しを想像するだけでも唾液が出ます。

イメージしたことが具体的に生理作用として現れた、いい例です。
この反応力を他の面でも活用して身につけていくのが立禅の目的です。


〈咄嗟の反応力、対応力を身につける〉
武術的にいえば
武術で必要なのは、咄嗟の状況判断。
瞬間的に、
逃げるのか、戦うのか、かわすのか?
頭で考えていると間に合いません。戦う技をもってるなら、身体が勝手に動かないと意味がありません。
それは日常生活にもいえます。
突然、車が飛び出してきたとき動けるのか?
足場の悪い場所で突然転倒しそうになったとき、安全に回避して動けるのか?
身体が瞬間的に危機回避のために反応しなければ、怪我や事故に巻き込まれます。
 日常での生活でも自身の安全と事故や怪我を防ぐためにも立禅で得られる反応力は大切なものだと思います。

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