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【書評】明石ガクト「動画2.0」

こんにちは。

今日は、明石ガクトさんの「動画2.0」という本がものすごく良かったので、

書評というか良かったところを書きたいなと思います。

そもそも明石ガクトさんってどんな人かというと、↓を参照してください。

ミレニアル世代をターゲットにした新しい動画表現を追求するべくONE MEDIAを創業。多くのソーシャルメディアのコンテンツパートナーとして動画を配信中。(BOOK著者情報より抜粋)

要するに、動画の世界のパイオニア的な存在なんだと思っています。笑(私自身そこまで理解してません。)

で、タイトルからも分かる通り、動画について書かれている本です。

ただ、Amazonのレビューを見ると内容が薄いとの評価がチラホラ。

私も初めて本をペラペラめくっていて思ったのは、「文字少な!めっちゃ内容薄そう!!」でした。笑

もしかしたら、Amazonレビューの通り、動画や映像の世界にいる人たちにはすでに周知の事実が多いのかも知れません。

では、私は何に対して良かったと言っているのか。

それは、変化しつつある業界の最先端で身を削りながら開拓している人の、価値観や世界の見方がめちゃくちゃ参考になるんです。

私は読みながら自動的にお茶業界に当てはめていたので、たくさんアンテナに引っかかるところがありました。

具体的にいくつか紹介します。

「映像」と「動画」の違いについて、明石さんが何年もかけて気づいた明石さんなりの解釈が書いてあるところがあります。

何かというと、「情報の凝縮」です。

映像、例えば映画についてはきちんと2時間なら2時間とってみると思います。

しかし動画、例えばYouTubeは細切れの時間に1分から5分くらいで見る事がほとんど。

そして最近の子はその動画を浴びて育っているため、情報の凝縮がないものは耐えられない。

「君の名は」はその変化を上手く捉えたからこそ大ヒットしたのだと。

つまり、これからの人はどんなものに対しても今の人たちより冗長なものはつまらない、凝縮したものを求めるんだと。

具体的にお茶の世界でどのように表現すれば良いかわかりませんが、良いものを作る大きなヒントだと思います。

もう一つ。

TikTokが中・高生を中心に流行していますが、なぜなのか明石さんなりの解釈が書いてありました。

鍵は、「自分もやったことがあるからこそ一流の人が一流であるとわかる。」ということ。

数年前から「ダンス」が必修教科になったことにより、小、中学生はダンスの難しさを身をもって体感しています。

だからこそTikTokで上手にかっこよく踊っている人を見ると、「すごい!」「自分も踊れるようになりたい!」と思う。

ただ、ダンスをしたことがない人にはピンとこない。なんとなくすごいんかな、ぐらい。

ということはつまり、初等教育に入り込めば産業になる、ということ。

なるほど、と言わざるを得ない解説でした。

昔のお茶にも同じことが言えたのかも知れません。

では初等教育に入るのは難しいとしても、「すごい!」「やってみたい!」という感覚をもってもらうためには何をすればいいか。

また考えるヒントを得た気がしました。

このように、ほかに転用出来るものがゴロゴロありました。

なので、動画に興味がない人でもぜひ読んでほしいです。

開拓者の視点がわかります。オススメ。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。



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