マガジンのカバー画像

クロマティック・ハーモニカ講座:入門編

41
【クロマチックハーモニカ講座入門編】クロマティック・ハーモニカをこれから始めようという方のためのいろいろ、練習についてなどを投稿していきます。
運営しているクリエイター

2020年5月の記事一覧

10.ロングトーン(長音)

10.ロングトーン(長音)

クロマチックハーモニカ(クロモニカ)は、リードが振動することで音が鳴ります。リードの振動が止まれば音も止み、振動し続ければ音も鳴り続けます。

リードを振動させるのは呼吸による気流です。この気流のわずかな変化は、ダイレクトに音に現れます。普段は生命維持のための呼吸を無意識下で行っていますが、クロモニカを演奏するときは呼吸を意識的にコントロール(ブレスコントロール)することになります。

息の続く限

もっとみる
練習曲「ちょうちょう」

練習曲「ちょうちょう」

「ちょうちょう」も5~7番穴だけで演奏できる曲です。「かえるの合唱」より長く、16小節あります。

はじめは2小節や4小節ごとに曲を短く区切って同じフレーズを反復し、動きを体で覚えましょう。

そして、クロマチックハーモニカ(クロモニカ)でいきなり吹き始めるのではなく、

①手拍子をとりながら「ちょうちょぅ、ちょうちょぅ♪」と歌ってみます。休符でも手拍子を打ちます。この曲は4分の4拍子なので、2小

もっとみる
9.五線譜の記号など その1

9.五線譜の記号など その1

クロマチックハーモニカ(クロモニカ)用のほとんど楽譜には数字がついているのですが、ずっと数字にたよっていてはクロモニカ用の数字がついていない楽譜を演奏できません。また、クロモニカ用の楽譜があっても、数字だけでは長さやリズムがわからないので聞いたことがない曲は演奏することができません。

ですので、少しずつ五線譜も読めるようにしていきましょう。今回は五線譜によく出てくるもっとも基本的なものを紹介しま

もっとみる
練習曲「かえるの合唱」

練習曲「かえるの合唱」

「かえるの合唱」は幼稚園や小学校で輪唱した方も多いと思います。この曲を知らない方は、ウェブ検索すれば出てくると思いますのでそちらを参考になさってください。

冒頭、吹音と吸音が交互に出てきます。どちらもおなじ強さで出せるように注意しましょう。人によって吹音のほうが強かったり、吸音の方が強かったり、かたよりがあるものです。

また、「ケケケケ・・・」の同じ音を繰り返すときは「2回吹く」「2回吸う」と

もっとみる
8.音階練習

8.音階練習

おなじ位置で4つの音程を出すクロマチックハーモニカ(クロモニカ)の音階練習では、歌口の位置が変わるのか、変わらないのかを意識するのが重要です。例えば「ミ ファ」では6番穴で変わりませんが、「ファ ソ」では6番から7番へ変わります。

なので、音符を読むことができる方も、覚えるまでは数字の方も見るようにしてください。

吹奏楽器ではタンギングをするのが一般的ですが、ハーモニカの場合は必要ありません。

もっとみる
7.姿勢

7.姿勢

クロマチックハーモニカ(クロモニカ)を練習するときは、背筋をのばし、顔は鏡を見るときくらいに上げましょう。

楽譜などをテーブルや机に置いて、下を向いた姿勢ではよくありません。

譜面台などをつかって、前を見ながら練習してください。

肩と手首の力を抜いて、脇は軽く開きましょう。

立って練習する場合は、脚を自然に開きます。

また、クロモニカは指先だけでなく、手のひらまで使ってしっかり持つように

もっとみる
6.数字譜

6.数字譜

ハーモニカには「数字譜」というものがあります。五線とおたまじゃくしの代わりに数字と横線で音の高さと長さがわかるようになっています。

その流れからなのかどうかわかりませんが、クロマチックハーモニカ(クロモニカ)用の楽譜といわれるものには、おたまじゃくしの下に数字がついています。こんな感じです。

ご覧のとおり、横線はありません。音の長さはおたまじゃくしで判断しろということのようです。

この数字は

もっとみる
5.ドミソは吹く、レファラシは吸う

5.ドミソは吹く、レファラシは吸う

クロマチックハーモニカ(以後クロモニカ)では、息を吹き込んで出す音(吹音)と息を吸って出す音(吸音)があります。

吹音・・・ド ミ ソ と、ド# ミ# ソ#

吸音・・・レ ファ ラ シ と、レ# ファ# ラ# シ#

  ※#がつくと、その音より半音高い音、♭がつくとその音より半音低い音になります

基本的には、吸音の方が多いのです。

「基本的に」というのは、吸音である「ファ」は吹音の「ミ#

もっとみる
4.となりへ移動

4.となりへ移動

1つの音だけを出せるようになったでしょうか?ときどき混ざってしまうことがあっても、そのつど直していけばだんだんと混ざらないようになりますので、あまり気にしすぎる必要はありません。

それでは、7番穴を吹いたあと7番穴を吸って「ソラ」と出してみましょう。

できたら、息を吸ったままひとつ隣の8番穴に移動します。すると「シ」が出ます。

移動するときに口をマウスピースから離さないようにしてください。息

もっとみる