私の人生を大きく動かしたタッチフォーヘルス。その出会いや魅力についてのインタビュー記事にしていただきました。 ぜひ読んでみてください。

タッチフォーヘルスで知る、本音よりも深い答え

ーータッチフォーヘルスとは、何ですか？

日本ではまだあまり知られていませんが、1973年にアメリカで誕生して以来世界112カ国以上に広まっている家庭用セルフケアです。タッチフォーヘルスは「自分の健康は自分で守る」という目的で作られているため、誰でも学べて簡単に使える健康法です。安全で使いやすく効果の高いケアの方法として、海外では医療保険に適応される国もあります。

ーー実際のセッションでは、どういったことをしますか？

最初に身体の不調や悩みをヒアリングし、それらに対して、自身がどうなりたいのかを明確にして目標設定をします。その後、身体の様々な筋肉を触り、通常とは違う反応をする筋肉を見つけます。この反応は身体のエネルギーに偏りがあることを示しています。それらの反応から、目標を達成するために身体に何が必要なのかを読み取ります。その後、身体に触れたり、身体を動かしてもらったりしながらエネルギーの偏りを整えます。質問を投げかけて、頭に思い浮かんだことをつぶやいてもらうこともあります。エネルギーの偏りの調整後は、身体の不調や悩みに対する考え方の変化を感じていただきます。

ーーなぜ筋肉の動きを読み取ることで、不調や悩みの原因にたどり着くことがあるのでしょうか？

タッチフォーヘルス では、身体の筋肉は過去の経験を記憶していると考えます。過去のセッションでの例をあげると、全身の筋肉の反応をチェックしたら、腹筋運動の姿勢をとった時だけ、少し弱い反応がある方がいらっしゃいました。その反応から、その方の過去の憎しみの感情がセッション中に出てきました。自分では「憎しみの感情なんて感じていない」と思っていたとしても、実は何かを憎んでいたことに気づいたのです。自分の本音だと思っていることとは違う、”より深い答え”は、過去に傷ついた経験だったり、向き合うのが怖くて見てみぬふりをしてきたことだったりします。※セッションでは、受ける側に心の準備ができていなければ無理にその答えと向き合うことはしません。

ーー和葉さん自身が、タッチフォーヘルスを初めて体験した時の感想を教えてください。

初めて受けた後、全身が軽くなった感じがしました。それよりも驚いたのは、考え方の変化です。自分の周りで起きていることに対して、ネガティブに捉えていたことが、ポジティブに捉えられるようになったのです。自分の心に余裕が生まれて、息子のわがままの下に隠れている気持ちなどが手に取るようにわかるようになりました。セッション後、この状態がずっと続いているわけでは無いのですが、セッションを重ねるごとに、このように心に余裕を持った状態でいることに慣れてきました。

喘息の原因は、心？

ーータッチフォーヘルスとの出会いについて教えてください。

オーストラリアの知人のセラピストのSNSの投稿でタッチフォーヘルスのことを知り、何となく受けてみたのが出会いでした。受ける前は、どんなものかよくわかっていませんでした。タッチフォーヘルスを知る以前にキネシオロジー（タッチフォーヘルスが基礎になっている、筋肉の調整法）に出会いました。キネシオロジーのセッションのおかげで喘息の原因を知り、発作が一晩で消えたのです。心のモヤモヤした悩みもすっきりしました。身体と心の両方に働きかけるタッチフォーヘルスはキネシオロジーと同様に、きっと自分には合っているはずだと直感で惹かれたのだと思います。

ーーキネシオロジーで喘息の原因がわかり、発作が消えたということは劇的な変化ですね。喘息は、何が原因だったのでしょうか？

原因は喘息の発作が起こることを利用し「人に依存して、弱い自分を演じたい」という幼少期からの私の思い込みでした。自分が何かをした時に、家族に否定されたり正されたりすることが面白くありませんでした。喘息になれば、自分でやれることを家族に何でもやってもらえるので、否定されることがありません。だから、喘息の発作を自ら引き起こしていたのです。更に、当時家族との暮らしや育児をがんばりすぎていたことも喘息を悪化させていたと思いました。

ーー喘息の原因に気づいた後、何か変化はありましたか？

喘息の発作が消えたこと以外に、心にも大きな変化がありました。今までは「家族との暮らしが辛ければ離婚するしかない」と思っていたのが、キネシオロジーのセッション後は「誰と暮らそうが自分の生きたいように生きる」という別の選択肢が浮かんできました。「私はこうしたい」という思いを家族に伝え、時々話し合いをすれば良いのだと気づいてやり始めました。今思えば、これが私自身へのセルフケアだったと思います。自分の望み通りに生き始めたことで、それ以来私の喘息の発作は再発していません。

タッチフォーヘルスは、キネシオロジーを学ぶ最初の一歩

ーー喘息が治るきっかけになったキネシオロジーではなく、タッチフォーヘルスを学ぶことにしたのはなぜですか？

キネシオロジーは様々な流派がある学問で、学ぶには複雑な過程があります。短期間で劇的な変化を求めるのであれば、タッチフォーヘルスでなく、キネシオロジーのどれかを試してみるのが良いと思います。その場合は、専門家の手を借りて行うことになります。一方、タッチフォーヘルスはキネシオロジーの基礎であり、自分自身や家族に気軽に使える目的で作られています。親子間のコミュニケーションにも使えます。当時子育てに悩んでいた自分にピッタリだと思い、まずは自分と家族のためのケアとして学び始めました。

ーーインストラクターになろうと思ったのは、なぜですか？

喘息が治った体験をした後、自分で心と身体のケアをしていきたいと漠然と考えていました。タッチフォーヘルスを学び始めて「誰もが”自分の治癒力”を使い、セルフケアで健康で幸せに生きられることをもっと広めたい」と強く思うようになりました。タッチフォーヘルスは、インストラクターが主導で施術をするわけではなく、受けていただく方が積極的に参加できるスタイルにも共感しています。

悩みの根本的な原因へ、少しずつなら近づくことができる

ーータッチフォーヘルスの基礎からインストラクターになるまで学びを深めて、気づいたことはありますか？

インストラクターになるまでにタッチフォーヘルスのセッションを実際に何度も受けてきて、表面化した別の種類のように思えた複数の悩みが、実は一つの同じ原因からきているものだと気づきました。それは、まるで玉ねぎの皮をむいていき、芯にたどり着くことに似ていると思いました。芯は”悩みの根本的な原因”で、皮が”悩み”。一枚ずつむいていき気づきを得ることで、芯に近づいていきました。”皮”はむいてもむいても果てしなく続くようにも感じますし、”悩みの根本的な原因”に近づくのは怖いことでもありました。しかし、タッチフォーヘルスを使い、少しずつ近づくのであれば自分のペースで無理なく行うことが出来ました。

心と身体の両方に効果あり、子育てにも使えるのが嬉しい

ーータッチフォーヘルスは、どんな人におすすめですか？

自分が本当にやりたいことを知りたい方、自分や家族の健康管理をしたい方や子育て中の方におすすめです。道具や専門的な知識は不要で、自分や家族、小さな子どもに使えます。子育て中の方は、子どものことばかりに意識がいって自分の健康のことは後回しになりがちかもしれませんが、まずは自分を元気にするために自分のケアから始めて欲しいなと思います。忙しい日々でも身体の不調や精神的なストレスに気づき、それらの軽減や予防が自分でできるのは、とても便利です。

ーー現在提供しているセッションの内容について教えてください。

現在は、オンラインとオーストラリアのシドニーにある自宅サロンにて無料体験会と個人セッションを行っています。オンライン無料体験会は、日本や他の国からの参加も可能で、ぜひ気軽に体験してもらえれば嬉しいです。不定期ですが、日本に帰国している時は対面でも行っています。

セルフケアとは、 自分の心と身体に望んでいることを問いかけ、 それに対して自分でアクションを起こすこと

キネシオロジーやタッチフォーヘルスで知った、自分の心と身体の両方をありたい姿へ自ら変化させていく過程と喜び。記事の後編では、和葉さんが実際に日常に取り入れているセルフケアや子育てに活用できる例を紹介していきます。
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インタビュー・文・バナー制作　原井けいこ
画像提供　三谷和葉