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#テレビドラマ感想文 光る君へ ロケなし大河の行き着く先

昼間の4K放送で視聴

紫式部のお話であることは理解している
平安期宮廷を描くとはどうなるか?
かなりの不安があったが、
最初の10分観たところで気づく
これはオールセット大河ではないか?

たしか、モッくんの聖徳太子もあったが
宮廷、日本統一の物語で戦争もあり、
当然ロケで撮られていた

NHKも公共機関であり、
ドラマ制作の働き方改革を推進している
ロケはコストも時間がかかる
時代にあった場所の選定
天候、移動、エキストラ、、
出演者の時間拘束も長い
当然、制作スタッフも時間をとられる
だが、コスト相応に自然の風合いや場面の転換が期待できるある種のギャンブル

ところが、平安の宮廷話となれば、
島流しにされた紀貫之でなければ、
ロケはほぼ不要
実際、母がお詣りに行く山道と
幼少期の式部が川原に鳥を追うシーン
ぐらいがロケだが冗長に映るが、
ロケはいまや貴重であり、母が刺されるシーンのためということだろう

この時代の宮廷女性は江戸期同様、
近所の角さえ曲がったことのない
狭い世界で生きていたことだろう
だから、耳にした噂話を物語にし、
文学というメタ的世界を開花した

動かない場面でメタ的世界を描くのは
歌舞伎や宝塚舞台劇にちかい
衣装、BGMで目を引く構成になるだろう

テレビドラマはラジオから移行した創世期のタイミングには、技術的にロケできなかったわけで
これはひょっとすると先祖帰りではなかろうか?
大河働き方改革とは何かを逆行し
かつてのアツさを消しながら
エンタメ制作を労働化するということだ

しっかり制作コンセプトを持ち
いっそアニメか、ラジオドラマに戻す
ぐらいに尖らねば、
大河作品として保てなくなるのでは?

即落ち予定でしたがー
子役パートは1話だけなので、
もう少し観てみます

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