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最近のネットゲーム事情を憂いてみた

ネットゲーム、いわゆるスマホとかでやれちゃう手軽なあれだ。ゲームを否定しているわけではないのだが、最近どうもきな臭い方向に向かっていて、それすらゲーム感覚で行われていることが取材でわかってきた。

本当ならどこか経済誌で書ける内容だけれども、あまりにも低年齢化、罪の意識のなさから筆者自身絶望的な気分でここ数日筆が進まなかった。というのも今回の内容の結論があまりにも下らなく、自分の人生を台無しにしている浅はかさに本当に絶望している。日本はなんて平和なんだろう!なんてちょっとだけ強がってみたが、そんなことはない、この先の日本を担うはずの若い子がゲーム課金のために詐欺を繰り返し、人を欺き、お金をせびり取っている事実にどう希望を見せろと言うのだ。初めに断っておくが、手口も全て取材の上で得た証言。そう、事実である。このnoteを読んでいる世代が親世代であればぜひ一度自分の子供のスマホのアプリを確認してほしい。Twitterのアカウントがいくつもあったり、「荒野行動」というゲームが入っていたら、この先に書いてあることをやっていないかを確認してみてほしい。「まさか自分の子どもが…ないない」ではない、あるのだ、というよりあったのだ。

この手の犯罪に自分の子どもを走らせないためには、子どもの全ての要求に応えるか、スマホを取り上げてインターネットに接続させないかのどちらかだ。「ネットリテラシーを学ばさればいい」という人も中にはいるかも知れないが、非常に単純な手口でお金をむしり取れることを知っている大人がわんさかいる現代、いい人ばかりがネット上に居るわけではない。中には詐欺の片棒を担がせて自分は安全なところで高みの見物を決めている大人も居るのだ。

詐欺とは実はものすごく身近なところにあるのだと、先ず知ってほしいと思う。テレビの話ではないし、ドラマの中のエンターテイメントでもない。リアルに自分の身近に犯罪行為が溢れている。振り込め詐欺もTwitterにあるプリペイドカードを使った詐欺も全て犯罪だ。それに一旦でも足を踏み入れてしまっては後戻りできなくなる。また、人から簡単にお金を搾取できてしまうと、稼ぐことを錯覚してしまい、自分の力で社会を泳ぐことができなくなってしまう。つまり犯罪を繰り返し続けなければならなくなるのだ。

ではその界隈から自分の子どもをどう守るのか?これはもう、大人たちが「お金を自分の力で稼ぐことは当たり前で、全く悪いことではない」という認識の社会を作ることではなかろうか?

筆者は今年で40代半ばに差し掛かる。この世代は団塊ジュニアと呼ばれて、いわゆる親世代だと思う。振り返ってみてほしいのだが、「いい大学に入って、いい会社に入って・・・」という神話を聞かされて育ってきてないだろうか?その中に、お金を稼ぐことは悪いことと教えられてはいないだろうか?また、全くお金の教育を聞いていないのではないだろうか?

疑問ばかりで申し訳ないが、今の子どもは冷めてるとか、必死になにかしなくなったではない、それはあなたが情熱的に働いたり、積極的に学ぶ姿勢を示さないから、子どもはその背中を見て「これでいいんだ」と思わせているのだ。つまり自分の鏡だと思ったほうがいい。そして手に入るモノにあふれているのだから、必要以上に何かを求めることをしなくてもいいのだ。テレビ、PC、DVD、スマホにインターネット、そしてゲーム、車も2台持っている家庭が多いのではなかろうか?家も新築で大きいし、子供のいる家庭ははっきりいって(モノに)恵まれているといっていい。必死で働いているつもりかもしれないが、消費と引き換えに心が荒んでいくのだと早く気付いたほうがいい。

子どもに犯罪を犯させないためには、もっとお金の話を子どもとするべきだ。家はいくらで、このスマホは実はこの値段で、価値との対価の話をした上で、自分のお給料の話をしてみてはいかがだろう?
それを知らずに全てを与えられるがままに与えられると、見えない世界でもっともっとと乾くのだ。今回取材した高校生は「もっともっとと求めるうちに後に引き返せなくなった。自分がゲーム上で認められていくことが何より嬉しかったし、リアルにない充実感を味わえた」とこぼした。リアルにはない充実感、つまり乾いている世代ということになる。乾かしたのは他でもない、親である筆者であり、あなたでもある。

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