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タッチラインわってない!

 徳島ヴォルティス戦、しょっぱなの大迫くんのキックがタッチラインをわらず、まっすぐとんでってたことにテンションをあげてたのは、なにもぼくだけじゃないはずだ。

 とくに前半は、風にものってかなりふかめにカッとんでってた。あんなサイドの奥の奥までラインはみださずにけれるのはデカイ。相手ボールになったってぜんぜんこわくない。一発ウラに出したのもあったっけ。すごみのあるボールけってるように見えた。あれはナマで見たかったやつだった。

 ぼくは大迫くんにあやまらないといけない。開始2分くらい、うちのゴールキックで大迫くんが「(左サイドに)寄れ、寄れ」とジェスチャーをしたときに「だいじょうぶ? やれる?」って心配になった。すっかりおなじみになった東くんねらいのキック。ぼくのなかの大迫くんは、だいぶ浅いところでタッチラインをわるようなキックをけっていたから、ついおもった。

 そしたらなんのことはない。いいボールが、タッチラインわらずにとんでって。これはほんとにごめんなさい案件である。みちがえた。

 後半も、風におしもどされながらも、落合博満さんのホームランみたいな、滞空時間のながいキックけりあげてて、ちゃんと東くんたちもせりあえてた。たまにラインわったりもしてたけど「えーなにそれ」って観ててもりさがるのは、そこまでなかったようにおもう。

 このゲーム、ぼくは点差以上にたのしめた。鮎川くんの、強靭なケツで相手をブロックしたのでおもわずガッツポーズもしちゃったし、東くんの、決定機ハズしたのにも全力で悶絶したりできた。でも今回はやっぱり大迫くんのキックが、まっすぐスローインにならなかったっていうのが、ぼくのハイライト。ひかえメンバーになってるあいだも、しっかり武器をこしらえてたっていうのがまたイイじゃないですか。しみる話。

 自分とおないどしの卓人ももちろんスキだけど、あの、ちょっと浅めのハイボールにもつっこんじゃうかんじの大迫くんもけっこうスキだ。スカしてしまうこともあるけれど、彼ならなんかゆるせる。キックで、無意味に相手にボールあげちゃうのだけなんとかしないと卓人に勝てないぞ、とおもっていたから、今回勝手にホッとしてた。よかった。

 さきほど卓人の契約更新のリリースが出た。大迫くんは来年も林卓人とポジションをあらそうことになる。川浪吾郎さんも目をひからせてるだろうし、あのキックにさらにみがきをかけてってバチバチにやってほしい。できれば来年、ゴールのウラからキックの弾道をおがめればいいなとおもう。


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